将棋コラム

安次嶺隆幸

安次嶺隆幸

東京福祉大学教育学部教育学科特任准教授(元私立暁星小学校教諭)。公益社団法人日本将棋連盟学校教育アドバイザー。 2015年からJT将棋日本シリーズでの特別講演を全国で行う。中学1年生のとき、第1回中学生名人戦出場。その後、剣持松二九段の門下生として弟子入り。高校、大学と奨励会を3度受験。アマ五段位。 主な著書に「子どもが激変する 将棋メソッド」(明治図書)「将棋をやってる子供はなぜ「伸びしろ」が大きいのか? 」(講談社)「将棋に学ぶ」(東洋館出版)など。

じっくり何かに向き合うということの大切さ【将棋と教育】

Category:文化・教育   writer:安次嶺隆幸   update:2017年10月29日

2010年2月、東京・有楽町マリオンで行われた第3回「朝日杯将棋オープン戦」準決勝・決勝戦の日のことです。トーナメント方式の選手権ベスト4に残っていたのは...

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タイトル戦から感じた、相手を打ち負かす以上に大切なこととは?【将棋と教育】

Category:文化・教育   writer:安次嶺隆幸   update:2017年10月17日

以前、暁星小学校の将棋クラブに羽生棋聖が来てくださったことがありました。放課後、羽生棋聖がニコニコと校門に立っていたのです。憧れの羽生棋聖が「遊びに来まし...

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将棋を心理学的に考察。「良い将棋を指して勝ったのでないと満足しない」とはどういうこと?

Category:文化・教育   writer:安次嶺隆幸   update:2017年10月12日

将棋について、日本で初めて心理学的に考察を試みた人がいます。波多野完治氏です。 現在では、将棋の研究が各分野の学者によって行われるようになりました。例えば...

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感想戦は実体験を通じた最大の勉強の場【将棋と教育】

Category:文化・教育   writer:安次嶺隆幸   update:2017年10月09日

先日の王座戦第一局の終盤は凄いものでした。まさに、人間対人間の将棋。羽生善治王座と中村太地六段が最後の勝利に向けて残り時間が切迫した中、その最善手を模索す...

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相手との関係の中で決断するということ【将棋と教育】

Category:文化・教育   writer:安次嶺隆幸   update:2017年10月06日

我慢したり相手にゆだねたり曖昧さを残す「間接的な手」。危ないようでも、攻めに出る「直接的な手」。この2つの指し方のうち、どちらか一方しか使わないとしたら、...

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「危なげな手」に挑戦する勇気を持つことが勝ちにつながる【将棋と教育】

Category:文化・教育   writer:安次嶺隆幸   update:2017年10月03日

これまでのコラムでも様々な角度から、我慢することや相手にゆだねる姿勢の大切さをお伝えしてきましたが、「曖昧な手」だけでは勝つことはできません。ここぞという...

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損することを恐れず、広い視野を保つ大切さ【将棋と教育】

Category:文化・教育   writer:安次嶺隆幸   update:2017年09月28日

将棋では、自分だけが得したり、自分だけ損したりすることはありません。欲深く「自分だけ得」をしようという態度では、相手に見透かされてしまいます。お互いに一手...

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「頭の中に隙間を作る」ことで新しい発想を生み出す【将棋と教育】

Category:文化・教育   writer:安次嶺隆幸   update:2017年09月26日

永世名人(十九世名人)、永世王位、名誉王座、永世棋王、永世棋聖、永世王将と6つの永世称号を保持する羽生二冠。壁にぶつかることなどないのではと思ってしまう強...

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双方の視点で最善手を模索するという行為の大切さ【将棋と教育】

Category:文化・教育   writer:安次嶺隆幸   update:2017年09月20日

勝負の世界では、「絶対勝つぞ!」「相手に負けてたまるか!」「相手を打ち負かせ!」と、激しい闘争心とハングリー精神を持って挑まなければ勝てないと言われてきた...

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一番強い手が最善手というわけではない。曖昧さを求めるということ【将棋と教育】

Category:文化・教育   writer:安次嶺隆幸   update:2017年09月14日

以前【ファジー】という言葉が流行ったことがあります。PC社会、AIなどがかつて苦手にしていた分野ということで注目された言葉、言い換えると「曖昧」でしょうか...

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