ライター山口絵美菜
将棋を覚えるのが遅かったため「体で覚えた将棋」ではなく「頭で覚えた将棋」が強くなるには?が永遠のテーマ。好きな勉強法は棋譜並べ。
ライター: 山口絵美菜 更新: 2018年07月13日
棋譜並べ、好きですか?対局や詰将棋とならんで「三大上達法」のひとつといえる棋譜並べ。「指し将棋は難しい...」「詰将棋は苦手...」という方にとてもオススメな「将棋と触れ合う方法」でもあるので、今回から導入編・基礎編・応用編の3回にわたってその魅力をご紹介したいと思います!
「棋譜並べ」とは対局の進行を記録した「棋譜」を盤上に再現するものです。盤上の住所を記号で示した「符号」で記録された「棋譜」を見て再現していきます。
棋譜並べでは、定跡や手筋、考え方や大局観などを学ぶことができます。導入編である今回は「棋譜並べの始め方」をご紹介します!
はじめに
なんとなくでも符号が分かったら、いよいよ棋譜並べの始まりです!(※棋譜の表記方法はコチラ)
盤面図
(1)棋譜(2)盤(3)駒(4)時間
棋譜並べに慣れるまでは、一局を並べきるのに時間がかかるものです。「急がなきゃ」と焦らず済むように、目安は30分~1時間程度、たっぷり余裕を持って始めてみましょう。
好きな棋士や戦法の棋譜など、並べたい棋譜があればそれを用意しましょう。特にない場合は並べきりやすい「手数の短い棋譜」か「日本将棋連盟モバイル」など中継された棋譜がおすすめです。
慣れるまでは1手ずつ、ゆっくりと符号があっているか確認しながら並べていきましょう。「日本将棋連盟モバイル」を使って並べる場合は、途中で並べている盤面がわからなくなった時にアプリの局面と照らし合わせて修正することができるので便利です。「将棋世界」や棋書の棋譜を並べる場合は「途中図」をこまめに見て、並べている局面があっているかを確認しつつ進めると、間違っていても途中で修正が効くので最後まで並べきりやすくなります。
【途中図の例】
棋譜並べに慣れるまで
(1)自分が符号を理解しやすい手番(先手・後手)を持って並べる。
(2)1局を並べきれるように、短めの手数(目安:80手以下)の棋譜を選ぶ。
(3)ゆっくりでも確実に並べきることを目標にする。
の3つがポイントです。できれば「(4)2人一組で並べる」と、符号が合っているかを確認しながら楽しく続けられるのでお勧めです。
次回「棋譜並べ~基礎編」では棋譜並べの「内容」に注目。将棋の流れを「ざっくりと」つかんでいくコツやポイントをご紹介しますのでお楽しみに!
ライター山口絵美菜