出版

将棋世界

昭和12年(1937年)創刊と、月刊誌としても古い歴史を持つ、日本将棋連盟発行の機関誌です。グラビアページや旬の将棋界の話題や特集記事、そしてタイトル戦をはじめとするプロ棋戦の情報、アマ棋界の情報なども掲載しております。また、別冊の付録や段位認定、懸賞問題なども毎号掲載。将棋界の「今」を俯瞰できる月刊誌です。

●『将棋世界2021年7月号』誤植のお詫びと訂正

最新号ご案内

三冠に向かって走れ! 藤井聡太、叡王挑戦

●プロタイトル戦
・第92期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負 第3局 藤井聡太棋聖VS渡辺明名人
・お~いお茶杯第62期王位戦七番勝負 第1局、第2局 藤井聡太王位VS豊島将之竜王

●特別企画
・どうなる? 藤井聡太、三冠チャレンジ! ――将棋界の三冠王をひもとく【前編】
・ドキュメント 里見香奈

●講座
・徹底解析 藤井聡太 コンピュータソフト「やねうら王」と行く藤井将棋観戦ツアー
【第9回】第92期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第2局 VS渡辺明名人  ガイド/谷合廣紀四段
・アマのための月刊B級ファン[最終回]とっておきのB級手筋 記/美馬和夫
・詰将棋を作っちゃおう 記/上田初美女流四段

●戦術特集
盤上を制する速度計算――序盤から終盤まで役立つ〈将棋絶対理論〉 総合監修/服部慎一郎四段

●エッセイ/インタビュー
・リレーエッセイvol.9 記/藤井奈々女流初段
・クローズアップ 中村修九段
・なんでも聞いちゃうぞ! 飯島栄治八段

●その他
・戦国順位戦「B級2組」記/泉正樹八段
・AI将棋入門―人工知能はいかに人間を超えたか― 第6回 記/松原仁
・昭和名棋士次の一手〈第9回〉記/田丸昇九段

●付録
・最多タイトル獲得記念「里見香奈次の一手」 編集部

創刊の背景

【戦前】

創刊号の発行所である博文館は、明治大正出版史に"博文館時代"という一時代を画した老舗で、棋界不振の明治初期から、定跡本や詰将棋の袖珍本を多く出版して、棋界振興に力がありました。

第1期名人戦を契機として、昭和12年に「将棋大成会公認」として創刊したのが、今日の「将棋世界」の始まりで、同15年に博文館から大成会に出版権が移って、名実ともに棋士団体の直営雑誌となりました。

表紙にしばしば掲載された『龍虎』の絵は、画壇の巨匠で将棋愛好家の梅原龍三郎のものです。洋画研究で渡米した山口愚仙画伯の描く、関西の「将棋雑誌」(明治44年)の表紙とともに、表紙絵の双へきといってよいでしょう。

【戦後】

「将棋世界」の復刊を担当したのは、加藤治郎・北楯修哉の両八段と奥野基芳五段・山川次彦四段(段位は当時)です。

検閲のためGHQ当局に出掛けて交渉したり、用紙不足で製紙会社や出版社を走りまわったりして、やっと再刊第一号(A5判・34ページ・2円50銭)を出したのは、昭和21年6月でした。

再刊第3号の8・9月合併号には、6月末までの順位戦73局について、「向飛車中飛車四間飛車などの古型が筆頭で十八局、次が相掛りで十六局、角換り角不換の腰掛銀が十三局、横歩取り十二局、其他十四局」と報じていますが、大きく揺れ動く敗戦後の世相さながらに、将棋戦法も戦前のものから、大きい質的な変革が始まりつつあることを物語っていました。

(参考文献:『[写真でつづる]将棋昭和史』)

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