出版

将棋世界

昭和12年(1937年)創刊と、月刊誌としても古い歴史を持つ、日本将棋連盟発行の機関誌です。グラビアページや旬の将棋界の話題や特集記事、そしてタイトル戦をはじめとするプロ棋戦の情報、アマ棋界の情報なども掲載しております。また、別冊の付録や段位認定、懸賞問題なども毎号掲載。将棋界の「今」を俯瞰できる月刊誌です。

最新号ご案内

新竜王・広瀬章人が語る七番勝負

【巻頭カラー】

・新連載 清廉―八木下征男と八王子将棋クラブの四十一年― 構成/北野新太
 第1回「聖なる夜に]対談:八木下征男×羽生善治

・第31期竜王戦七番勝負総括 広瀬章人新竜王誕生!
 [第7局]8年ぶりのタイトル獲得 解説/広瀬章人竜王
 [第1~6局]自分らしさを出せた 構成/大川慎太郎

・対談(「将棋と文学シンポジウム」より)
 高橋弘希さん(小説家)×谷口由紀女流二段「将棋と小説は似ている?」

【プロ棋戦】

・第68期王将戦七番勝負 久保利明王将vs渡辺明棋王
 [第1局]際立っていた修正力 記/大川慎太郎

【戦術特集】

賢い「金」の運用法 ―金のじょうずな使い方が勝負を分ける―
Chapter1 金の狙撃手が教える錬金術 金井恒太六段
Chapter2 次の一手「勝つための資金運用」編集部

【カラー】

・「あつまれ!描く将」"描く"将棋ファンによるイラストを大公開

【連載読み物】

・強者の視点―棋士たちの藤井将棋論 構成/美馬和夫
第8回 山崎隆之八段 「知識と経験の融合」
・「我が棋士人生」十六世名人 中原誠 第8回 米長邦雄永世棋聖の巻「永世名人の資格を得る」
・イメージと読みの将棋観・2 構成/鈴木宏彦
・江戸将棋・次の一手 名人たちの譜跡 第8回 田丸昇九段
・戦火に消えた幻の天才棋士・関口慎吾六段 渡辺大助
・"将棋めし"いま、むかし 第4回「戦時中の将棋めし」 小笠原輝
・関西本部棋士室24時 池田将之

【講座】

・定跡最前線パトロール 第2回「角換わり早繰り銀」石田直裕五段
・潮流が生まれるとき  第10回「elmo囲い」千田翔太六段

【戦術特集連動付録】

次の一手 実戦から学ぶ金の手筋 北島忠雄七段

【将棋世界2017年12月号のお詫びと訂正】

※将棋世界2017年12月号(11月2日発売)で下記の誤りがありました。

●P94「神を追いつめた少年」10行目
「デビューして19連勝の頃のことである。」 → トル ※7月27日時点では連勝は止まった後ですので、この1文は誤りです。

●P97「神を追いつめた少年」写真キャプション
「2005年、三段に上がった頃の聡太」 → 「2015年、三段に~」 ※撮影年が誤りです。

読者の皆様に深くお詫びし、訂正いたします。

創刊の背景

【戦前】

創刊号の発行所である博文館は、明治大正出版史に"博文館時代"という一時代を画した老舗で、棋界不振の明治初期から、定跡本や詰将棋の袖珍本を多く出版して、棋界振興に力がありました。

第1期名人戦を契機として、昭和12年に「将棋大成会公認」として創刊したのが、今日の「将棋世界」の始まりで、同15年に博文館から大成会に出版権が移って、名実ともに棋士団体の直営雑誌となりました。

表紙にしばしば掲載された『龍虎』の絵は、画壇の巨匠で将棋愛好家の梅原龍三郎のものです。洋画研究で渡米した山口愚仙画伯の描く、関西の「将棋雑誌」(明治44年)の表紙とともに、表紙絵の双へきといってよいでしょう。

【戦後】

「将棋世界」の復刊を担当したのは、加藤治郎・北楯修哉の両八段と奥野基芳五段・山川次彦四段(段位は当時)です。

検閲のためGHQ当局に出掛けて交渉したり、用紙不足で製紙会社や出版社を走りまわったりして、やっと再刊第一号(A5判・34ページ・2円50銭)を出したのは、昭和21年6月でした。

再刊第3号の8・9月合併号には、6月末までの順位戦73局について、「向飛車中飛車四間飛車などの古型が筆頭で十八局、次が相掛りで十六局、角換り角不換の腰掛銀が十三局、横歩取り十二局、其他十四局」と報じていますが、大きく揺れ動く敗戦後の世相さながらに、将棋戦法も戦前のものから、大きい質的な変革が始まりつつあることを物語っていました。

(参考文献:『[写真でつづる]将棋昭和史』)

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