出版

将棋世界

昭和12年(1937年)創刊と、月刊誌としても古い歴史を持つ、日本将棋連盟発行の機関誌です。グラビアページや旬の将棋界の話題や特集記事、そしてタイトル戦をはじめとするプロ棋戦の情報、アマ棋界の情報なども掲載しております。また、別冊の付録や段位認定、懸賞問題なども毎号掲載。将棋界の「今」を俯瞰できる月刊誌です。

最新号ご案内

新春インタビュー 藤井聡太二冠 直筆サイン色紙プレゼント

●巻頭カラー
・新春スペシャルインタビュー 藤井聡太二冠「二冠奪取を振り返る」構成/荒井 勝
・第33期竜王戦七番勝負 豊島将之竜王vs羽生善治九段 [第5局]戦いは終わらない 記/大川慎太郎
・フォト竜王戦第4局「最強vs伝説の指宿対局」撮影/金子光徳
・第10期リコー杯女流王座戦五番勝負 西山朋佳女流王座vs里見香奈女流四冠 [第4局]二人の創作 記/馬上勇人(リコー)
・読者モニター募集2021「現代の名工 本榧将棋盤」

●プロ棋戦
・第33期竜王戦七番勝負 豊島将之竜王vs羽生善治九段 [第4局]好角を幻にした疑問手 記/大川慎太郎
・第28期銀河戦 藤井聡太二冠vs糸谷哲郎八段 [決勝]早指し克服 藤井、初優勝 記/渡部壮大
・第41回将棋日本シリーズJTプロ公式戦 豊島将之竜王vs 永瀬拓矢王座[決勝]豊島、4年ぶりの栄冠 記/渡部壮大
・第28期大山名人杯倉敷藤花戦三番勝負 里見香奈倉敷藤花vs中井広恵女流六段[第1局]歴史の1ページ 記/藤本裕行

●戦術特集
・指してみよう!現代の相掛かり―考え方と狙い筋を知れば意外と簡単―
Chapter1 講座「やさしく学ぼう 現代の相掛かり」講師/大石直嗣七段  Chapter2 好局鑑賞「盤上でプロの相掛かりを体感」

●連載講座
・徹底解析 藤井聡太 コンピュータソフト「やねうら王」と行く藤井将棋観戦ツアー
【第2回】第70期王将戦挑戦者決定リーグ VS広瀬章人八段  ガイド/谷合廣紀四段
・短期集中講座 勝又教授が帰ってきた! 居飛車vs振り飛車 対抗形の軌跡【持久戦編6】居飛車の対策・先手藤井システム編
・アマのための月刊B級ファン 【第9回】美馬棒銀(▲6九金型角換わり棒銀)前編」美馬和夫
・詰将棋を作っちゃおう「開き王手」上田初美女流四段

●連載読み物
・リレーエッセイ〈棋士と日常〉第2回「残り時間を見据えて」青野照市九段
・戦国順位戦―歴史は棋士たちに何を望むのか!―「B級1組9回戦」泉正樹八段
・将棋めし いま、むかし 最終回「市民権を得た将棋めし」小笠原輝
・昭和名棋士・次の一手〈熟練の技の譜跡〉第2回「九段 大野源一」田丸昇九段

●その他
・第79期A級順位戦予想クイズ
・クローズアップ「加藤桃子女流三段」女流名人リーグ全勝 挑戦権獲得
・電王戦を描いた話題作 映画『AWAKE』山田篤宏監督に聞く

●付録
実戦次の一手「相掛かり最前線 流行の変遷」上村 亘五段

創刊の背景

【戦前】

創刊号の発行所である博文館は、明治大正出版史に"博文館時代"という一時代を画した老舗で、棋界不振の明治初期から、定跡本や詰将棋の袖珍本を多く出版して、棋界振興に力がありました。

第1期名人戦を契機として、昭和12年に「将棋大成会公認」として創刊したのが、今日の「将棋世界」の始まりで、同15年に博文館から大成会に出版権が移って、名実ともに棋士団体の直営雑誌となりました。

表紙にしばしば掲載された『龍虎』の絵は、画壇の巨匠で将棋愛好家の梅原龍三郎のものです。洋画研究で渡米した山口愚仙画伯の描く、関西の「将棋雑誌」(明治44年)の表紙とともに、表紙絵の双へきといってよいでしょう。

【戦後】

「将棋世界」の復刊を担当したのは、加藤治郎・北楯修哉の両八段と奥野基芳五段・山川次彦四段(段位は当時)です。

検閲のためGHQ当局に出掛けて交渉したり、用紙不足で製紙会社や出版社を走りまわったりして、やっと再刊第一号(A5判・34ページ・2円50銭)を出したのは、昭和21年6月でした。

再刊第3号の8・9月合併号には、6月末までの順位戦73局について、「向飛車中飛車四間飛車などの古型が筆頭で十八局、次が相掛りで十六局、角換り角不換の腰掛銀が十三局、横歩取り十二局、其他十四局」と報じていますが、大きく揺れ動く敗戦後の世相さながらに、将棋戦法も戦前のものから、大きい質的な変革が始まりつつあることを物語っていました。

(参考文献:『[写真でつづる]将棋昭和史』)

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