デビュー2戦目の藤井聡太四段 VS 豊川七段。マイナビ女子OPベスト4最後の一枠の行方は?【1月23日-29日の注目局】

デビュー2戦目の藤井聡太四段 VS 豊川七段。マイナビ女子OPベスト4最後の一枠の行方は?【1月23日-29日の注目局】

ライター: 日本将棋連盟モバイル編集局  更新: 2017年01月20日

日本将棋連盟モバイルの来週(2017年1月23日?29日)の中継予定と、その中での注目局をご紹介します。23日(月)と24日(火)に王将戦七番勝負第2局、29日(日)に岡田美術館杯女流名人戦第3局があります。

来週の将棋連盟モバイル中継

1月23日(月) 王将戦 七番勝負第2局 郷田真隆王将-久保利明九段(先)
王座戦 一次予選 中田宏樹八段-田村康介七段
王座戦 一次予選 中村亮介六段-佐々木勇気五段
1月24日(火) 王将戦 七番勝負第2局 郷田真隆王将-久保利明九段(先)
竜王戦 4組ランキング戦 矢倉規広七段-斎藤慎太郎六段
棋王戦 予選 阪口悟五段-村田顕弘五段
マイナビ女子オープン 本戦 甲斐智美女流五段-香川愛生女流三段
1月25日(水) 竜王戦 2組ランキング戦 佐藤康光九段-澤田真吾六段
棋王戦 予選 佐藤紳哉七段-中村太地六段
棋聖戦 二次予選 鈴木大介八段-青嶋未来五段
1月26日(木) 棋王戦 予選 豊川孝弘七段-藤井聡太四段
1月27日(金) 棋王戦 予選 加藤一二三九段-上村亘四段
棋王戦 予選 井上慶太九段-星野良生四段
棋王戦 予選 小林裕士七段-大石直嗣六段
1月29日(日) 岡田美術館杯女流名人戦 五番勝負第3局 里見香奈女流名人-上田初美女流三段(先)

すべての対局一覧

1月23日(月)- 王将戦 七番勝負第2局 

郷田真隆王将VS久保利明九段

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王将戦七番勝負第2局が、兵庫県尼崎市「ホテルニューアルカイック」で指される。第1局では、ゴキゲン中飛車から中盤に的確な見切りで踏み込んだ久保が、そのまま鋭く寄せきって快勝。6期ぶりの王将復位に向けて幸先のよいスタートを切った。郷田も敗れはしたが、終始妥協のない指し回しで熱戦を演出。第2局以降も、緊張感に満ちた好局が次々に生まれることになりそうだ。

1月24日(火)- マイナビ女子オープン 本戦 

甲斐智美女流五段VS香川愛生女流三段

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マイナビ女子オープンは本戦の戦いも煮詰まってきており、里見香奈女流五冠、上田初美女流三段、西山朋佳三段がすでにベスト4入りを決めている。甲斐-香川戦は、ベスト4最後の椅子を懸けた一局。どちらも振り飛車寄りのオールラウンダーで、過去の対戦では相振り飛車が多い。自然さと安定感が持ち味の甲斐に対し、香川は工夫した序盤作戦と中終盤の攻めの鋭さに特徴がある。対戦成績は甲斐2勝、香川4勝。

1月25日(水)- 棋聖戦 二次予選

鈴木大介八段VS青嶋未来五段

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c名人戦棋譜速報

鈴木-青嶋戦は、振り飛車党の花形と竜虎の勢いの若手がぶつかる楽しみな一戦。一時は横歩取りや一手損角換わりなど、居飛車の将棋にも取り組んでいた鈴木だが、1年ほど前からほぼ完全な純粋振り飛車党に戻って振り飛車ファンを喜ばせている。鈴木の経験の厚みが生きる展開になれば、朝駆けの駄賃とばかりに勝ち星を量産するいまの青嶋ですら軽く押し潰してしまうだろう。両者は本局が初手合い。

1月26日(木)- 棋王戦 予選

豊川孝弘七段VS藤井聡太四段

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c名人戦棋譜速報

14歳2ヵ月(中学2年生)でのプロ入りで史上最年少棋士の記録を更新した藤井聡。昨年末のデビュー戦では、それまでの最年少記録保持者だった加藤一二三九段との天才対決を制し、次代のスター候補として棋士人生の記念すべき第一歩を踏み出した。デビュー2戦目の相手は、15歳11ヵ月(高校1年生)で奨励会入り(小学生だった羽生世代と同期入会)した晩学の棋士・豊川。対照的な棋歴の両者が、盤上でどのような戦いを繰り広げるのか。非常に興味深い一局だ。

1月27日(金)- 棋王戦 予選 

小林裕士七段VS大石直嗣六段

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c名人戦棋譜速報

早見え早指しで攻めの強さに定評がある小林裕と、攻守のバランスが取れた棋風で、悪くなったときの実戦的な粘りに特徴がある大石がぶつかる。対戦成績は小林裕3勝、大石4勝。居飛車党の小林裕に対し、大石は居飛車と振り飛車のどちらも指す。戦型は大石次第といえそうだ。

1月29日(日)-  岡田美術館杯女流名人戦 五番勝負第3局 

里見香奈女流名人vs上田初美女流三段

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岡田美術館杯女流名人戦五番勝負第3局が、「近代将棋の父」といわれる関根金次郎十三世名人(1868年~1946年)の故郷、千葉県野田市の「関根名人記念館」で行われる。同地での五番勝負対局は第35期(2008年度)から続いており、今期で9期連続だ。関根名人は、現在の将棋界の礎を築いた大人物。日本将棋連盟の創立、自身の持つ十三世名人を返上しての実力制名人戦発足、木村義雄十四世名人ら後進の育成など、多くの功績がある。挑戦者の上田も関根名人の系譜を継ぐ一人で、金易二郎名誉九段、高柳敏夫名誉九段、伊藤果七段と続く4代目の弟子に当たる。偉大な名人のゆかりの地での名局誕生に期待したい。(睡蓮記者)

*写真は王将戦中継ブログ岡田美術館杯女流名人戦中継ブログ名人戦棋譜速報より引用。

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