ライター日本将棋連盟モバイル編集局

千田六段、勝って22歳の新棋王誕生なるか。A級昇級の久保王将、豊島八段はそれぞれ糸谷八段、三浦九段と【3月20日-26日の注目局】
ライター: 日本将棋連盟モバイル編集局 更新: 2017年03月17日
日本将棋連盟モバイルの来週(2017年3月20日-26日)の中継予定と、その中での注目局をご紹介します。20日(月)は、棋王戦五番勝負第4局。千田六段は勝てば初タイトル獲得です。
来週の将棋連盟モバイル中継
3月20日(月) | 棋王戦 五番勝負第4局 渡辺明棋王-千田翔太六段 |
3月21日(火) | 王座戦 二次予選 先崎学九段-田村康介七段 王将戦 一次予選 宮田利男八段-阿部光瑠六段 王将戦 一次予選 船江恒平六段-村田顕弘五段 |
3月22日(水) | 王座戦 二次予選 久保利明王将-澤田真吾六段 王座戦 二次予選 森内俊之九段-青嶋未来五段 王座戦 二次予選 深浦康市九段-鈴木大介九段 棋聖戦 決勝トーナメント 郷田真隆九段-千田翔太六段 棋聖戦 決勝トーナメント 松尾歩八段-糸谷哲郎八段 |
3月23日(木) | 竜王戦 1組出場者決定戦 三浦弘行九段-豊島将之八段 竜王戦 5組昇級者決定戦 大平武洋六段-藤森哲也四段 王位戦 予選 藤井聡太四段-大橋貴洸四段 王将戦 一次予選 中田功七段-豊川孝弘七段 |
3月24日(金) | 竜王戦 1組ランキング戦 丸山忠久九段-阿部健治郎七段 王位戦 挑戦者決定リーグ紅組 木村一基八段-山崎隆之八段 棋王戦 予選 小林裕士七段-菅井竜也七段 王将戦 一次予選 加藤一二三九段-黒沢怜生五段 |
3月25日(土) | 竜王戦 1組ランキング戦 久保利明王将-糸谷哲郎八段 竜王戦 6組ランキング戦 近藤正和六段-中島灯希アマ |
3月26日(日) | AbemaTV特別企画 炎の七番勝負第3局 斎藤慎太郎六段-藤井聡太四段 |
3月20日(月)- 棋王戦 五番勝負第4局
渡辺明棋王-千田翔太六段
棋王戦五番勝負第4局が、栃木県宇都宮市「宇都宮グランドホテル」で指される。密度の濃い熱戦が続いている今シリーズだが、星の上では千田が2勝1敗でリード。22歳の新棋王誕生まであと1勝となっている。窮地に立たされた渡辺明は踏み止まることができるか。
なお、当日は同ホテル内で「第8回とちぎ将棋まつり」も開催される。詳細はリンク先を参照のこと。
3月21日(火)- 王将戦 一次予選
船江恒平六段-村田顕弘五段
c名人戦棋譜速報
王将戦の船江-村田顕戦は、14日(火)の順位戦C級1組最終戦に続いての対戦。順位戦の将棋は、相掛かり風の出だしから後手の船江が金銀3枚を四段目に繰り出して相手陣を押し潰しにかかるというなかなか見ない展開になり、終盤に鋭く敵玉に食いついた村田顕が攻め合い1手勝ちを収めた。本局も観戦者を飽きさせない華々しい将棋が期待される。通算の対戦成績は船江2勝、村田顕3勝。
3月22日(水)- 王座戦 二次予選
深浦康市九段-鈴木大介九段
c名人戦棋譜速報
王座戦の深浦-鈴木戦は、ファンへのサービス精神が旺盛な人気棋士二人の顔合わせ。勝者は二次予選を通過して挑戦者決定トーナメントに進む。対戦成績は深浦17勝、鈴木12勝で、これまでの将棋はすべて居飛車(深浦)対振り飛車(鈴木)の対抗形。
ともに序盤から緻密に作戦を組み立てるタイプのせいか、両者の対戦では先手番から見た成績が20勝9敗(0.689)と、先後で大きく差がついている。振り駒の結果も勝敗を分ける重要ポイントといえそうだ。
3月23日(木)- 竜王戦 1組出場者決定戦
三浦弘行九段-豊島将之八段
c名人戦棋譜速報
三浦-豊島戦は、1組出場者決定戦(5位)の1回戦。敗れたほうは2組に降級となる。先月指された復帰第1戦と第2戦では勝ち星を得られなかった三浦だが、将棋はいずれも白熱の内容で、ファンを沸かせた。対する豊島は先般、順位戦でA級に昇級し、同時に八段に昇段。さらに上を目指すべく、改めてスタートを切ったところだ。両者の対戦成績は三浦2勝、豊島10勝。豊島が三浦を強く押さえ込んでいる形だが、本局は果たしてどうなるか。
3月24日(金)- 王将戦 一次予選
加藤一二三九段-黒沢怜生五段
c名人戦棋譜速報
先頃、順位戦C級2組から陥落し、引退が決まった加藤。対局が残っている棋戦は、この日の王将戦と竜王戦(6組昇級者決定戦)のみとなっている。希代の大棋士の将棋が見られる機会もあと僅かだ。本局の相手の黒沢とは、これが初手合い。早見えで知られる気鋭の若手相手に、どのような戦いぶりを見せてくれるだろうか。
3月25日(土)- 竜王戦 1組ランキング戦
久保利明王将-糸谷哲郎八段
c名人戦棋譜速報
久保と糸谷の対戦は本局が5局目で、対戦成績は久保3勝、糸谷1勝。過去4局はいずれも中盤で久保が優位に立っており、久保が勝った3局はそのまま比較的短手数で終局、糸谷が勝った1局は双方が粘り合うような大混戦の末に197手で終局している。本局についても、手数の長短に着目しながら戦況を見守ってみると面白いかもしれない。
3月26日(日)- AbemaTV特別企画 炎の七番勝負第3局
斎藤慎太郎六段-藤井聡太四段
c名人戦棋譜速報
天才少年の実力や如何ということで大きな話題を呼んでいる「炎の七番勝負」。日本将棋連盟モバイルでは、AbemaTVでの放送と同時並行で、独自の棋士解説つきの中継を行う。12日(日)に放送された第1局の対増田康宏四段戦では藤井聡が完璧な内容で圧勝し、観る者を仰天させた。
第2局の対永瀬拓矢六段戦を経ての第3局の相手は、本格派の将棋で通算勝率も7割を超える関西のホープ・斎藤。対局(放送)開始は19時だ。なお、斎藤は本局の収録後に順位戦でB級1組に上がり、七段に昇段している。(睡蓮記者)

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