将棋コラム

居飛車穴熊の特徴と組み方。振り飛車穴熊との違いとは?

居飛車穴熊の特徴と組み方。振り飛車穴熊との違いとは?

ライター: 一瀬浩司  更新: 2018年02月08日

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玉の囲い方

今回のコラムも、振り飛車に対する囲いについてご紹介します。今回の囲いは、「居飛車穴熊」です。まずはどのような囲いなのか? そちらを見ていただきましょう。

囲いの特徴

まずは第1図をご覧ください。

【第1図】

こちらが「居飛車穴熊」の囲いです。以前のコラムで、振り飛車での穴熊の囲い方をご紹介しました。第2図が、その振り飛車穴熊です。

【第2図】

第1図と第2図を比べて見ますと、左側に玉を囲いますので、角が囲いについていますね。また、第1図では、5七の銀も守りに使うこともできますし、4六へ出て攻めに使うこともできます。それでは、さっそく居飛車穴熊に組むまでの手順を見てみましょう。

囲いを組むまでの手順

初手から、▲7六歩、▲2六歩、▲4八銀、▲5六歩、▲6八玉、▲7八玉、▲5八金右(第3図)。

【第3図は▲5八金右まで】

左美濃に組むときと同様に、今回も「舟囲い」の形から囲いを発展させていきます。第1図のような居飛車穴熊に組みたい場合は、▲5八金右と上がらずに組んだ方がよい場合もありますが、今回はわかりやすいように右金も守りにつけながら組んでいく手順をご紹介します。

細かい話は後回しにしまして、続きを見ていきましょう。第3図から、▲5七銀、▲7七角、▲8八玉、▲9八香、▲9九玉(第4図)。

【第4図は▲9九玉まで】

振り飛車穴熊と違い、居飛車穴熊に組もうとする場合は、角が玉の進路をふさいでいますので、角を移動させなければなりません。6六や5五に上がるのは、後手に目標にされやすいので、いちばん手前の7七に角を上がって玉の進路を開きます。そして、8八へ玉を移動させ、9八へ香を上がってできた9九の穴に玉を潜って第4図となりました。

続きを見ていきましょう。第4図から、▲8八銀、▲7九金、▲6八金寄、▲7八金寄(第5図)。

【第5図は▲7八金寄まで】

▲8八銀とフタを閉めれば、ひとまずは一安心といったところです。▲7九金と金を寄ったところで完成といってもよいところですが、さらに右金を6八~7八と寄せていけば金銀三枚のとても固い穴熊となります。

さて、先ほど▲5八金右と上がらずに組む方がよい場合があると書きました。場合によっては、右金を守りに寄せていく前に、角を6八に引くことがあります。そのとき、金が5八ですと、7八に持っていくのには角がジャマをして、いったん▲5九金と引いてから、6九~7八と動かしていかなければなりません。

もし、右金を4九のままで囲っていけば、角を6八に引いたとしても、5九~6九~7八とスムーズに金を動かしていくことができます。これが、5八に上がらずに組む方がよい場合です。

しかし、最初のうちはできるだけ離れ駒ができないよう、▲5八金右と上がってから組んだ方がわかりやすいと思います。というのも、第5図のような形に囲う場合は実際はあまりなく、ほかの形に組む場合が多いからです。

それでは、別の形での囲い方も含め、次回のコラムでは居飛車穴熊へ囲う際の注意点と発展形を見ていきましょう。

玉の囲い方

一瀬浩司

ライター一瀬浩司

元奨励会三段の将棋ライター。ライター業のほか、毎月1回の加瀬教室や個人指導など、指導将棋も行なっている。主なアマチュア戦の棋歴としては、第34期朝日アマチュア将棋名人戦全国大会優勝、第63回都名人戦優勝などがある。

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杉本和陽

監修杉本和陽四段

棋士・四段
1991年生まれ、東京都大田区出身。2017年4月に四段。師匠は(故)米長邦雄永世棋聖。バスケットボールを趣味とする。ゴキゲン中飛車を得意戦法とする振り飛車党。

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