将棋コラム

右四間飛車戦法で矢倉を攻略。銀を逃げなかった時はどうする?【矢倉の崩し方 vol.12】

右四間飛車戦法で矢倉を攻略。銀を逃げなかった時はどうする?【矢倉の崩し方 vol.12】

更新: 2017年07月17日

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矢倉の崩し方

今回のコラムも、前回に引き続き、5七銀型右四間飛車戦法の攻め方をご紹介していきます。まずは第1図をご覧ください。

【第1図】

前回では、ここから△2四銀と銀を逃げた場合の攻め方をご紹介しました。今回は、銀を逃げなかった場合の攻め方をご紹介していきます。

まずは、▲3三桂成と銀を取る手。もちろんこれも正解です。銀桂交換となって、後手陣も薄くなるので、早くも先手よしです。ただし、5六銀型で解説しましたように、△3三同角(第2図)と取られると一気の攻めは難しくなります。

【第2図は△3三同角まで】

第2図から▲4五歩は△同歩▲同飛△8八角成▲同金△4四歩で形が乱れますし、飛車の引き場所が難しいです。▲4八飛は△3七角、▲4九飛も△3八角の反撃があります。そこで、▲6六歩と突いて持久戦になります。これも、5六銀型でご紹介しましたが、5六銀型と違い、▲4五歩△同歩▲同飛△4四歩▲4九飛として、▲4六銀(第3図)と銀を繰り出していくことができます。

【第3図は▲4六銀まで】

わかりやすいように、先手ばかり多く指していますが、次は、▲3五歩△同歩▲3九飛と角頭を狙って4筋から3筋へ転戦して攻めていくことができます。よって、▲3三桂成と銀に飛びついていく順ももちろん有力です。

では、銀に飛びつかないほかの順は?といいますと、第1図から、▲4五歩と突いていきます。△同歩▲同飛△4四歩には、▲3三桂成△同角▲4九飛(第4図)と引いておきます。

【第4図は▲4九飛まで】

こうすれば、▲6六歩と角筋を止めることなく、4筋の歩を交換して銀をはがすことができますね。▲4六銀と出て攻めていく順に、迫力があります。次は、▲3五歩△同歩に今度は▲同銀(第5図)と平凡に攻めていく手があります。

【第5図は▲3五同銀まで】

△3四歩には、▲4四銀△同金▲同角△同角▲同飛で大成功です。5六銀型のように、▲4五歩△同歩に▲同銀と銀を進出させて攻めていくことはできませんが、じっくりと4筋の歩を交換してから銀を繰り出していけば攻めていくことができます。

次回は、▲2五桂と跳ねていく手以外の攻め方をご紹介していきます。

矢倉の崩し方

阿部光瑠

監修阿部光瑠六段

棋士・六段
1994年生まれ、青森県弘前市出身。2011年4月に四段。2013年に第2回電王戦でコンピュータソフト・習甦(しゅうそ)と対局し、快勝。 2014年の第45期新人王戦で優勝。居飛車、振り飛車ともに指すオールラウンドプレイヤー。
一瀬浩司

ライター一瀬浩司

元奨励会三段の将棋ライター。ライター業のほか、毎月1回の加瀬教室や個人指導など、指導将棋も行なっている。主なアマチュア戦の棋歴としては、第34期朝日アマチュア将棋名人戦全国大会優勝、第63回都名人戦優勝などがある。

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