ライターマツオカミキ

「可愛くてたまらないんです」笑顔で語る、プライベートのこと【斎藤明日斗四段インタビューvol.3】
ライター: マツオカミキ 更新: 2019年02月04日
プロになって1年が経った、20歳の棋士・斎藤明日斗四段の4回連載インタビュー。第3回は、先輩棋士とのプライベートの話や、休日の過ごし方についてお聞きしました。棋士仲間と一緒にスポーツをする時は、棋士ならではの心配事があるのだとか。対局中の顔とはまた違った、斎藤四段のプライベートに迫ります。
棋士仲間とボウリング、職業柄心配する事とは?
――プロになって、環境の変化はありましたか?
先輩棋士から食事に誘ってもらう機会は、奨励会時代よりも増えました。仕事終わりに食事に行ったり、ボウリングに行ったり。
――ボウリング、どなたと行くんでしょう?
佐々木勇気七段や黒沢怜生五段、三枚堂達也六段など、少し年上の方々から誘っていただきます。ただ、自分はスコア120ぐらいで全然強くないので、だいたい先輩方に負けちゃうんですけど(笑)。それでも、みんなで行くのが好きなので、楽しいです。
――結構、頻繁に行くんですか?
いえ、みんなが集まった時や、誰かの誕生日などのお祝い事の時ぐらいです。しょっちゅう行っていたら、腕や指を痛めそうで‥‥。棋士は、手が命なので(笑)。
――たしかに‥‥!
手や腕に関しては、プライベートで遊んでいる時も少し気を遣いますね。将棋連盟のフットサル部にも所属しているんですが、怪我をしないよう、また、相手にもさせないように気を付けてます。特に、渡辺明棋王がゴールキーパーだったりすると「絶対に怪我をさせるわけにはいかない!」と思って、シュートをする時に緊張しますね(笑)。
――なるほど(笑)。フットサル部は、よく参加しているんですか?
はい。奨励会員だった頃は、皆勤賞でした! 小学生の頃サッカーをやっていたことが、今こうしてフットサル部で活かせているので、人生どこで何がつながるかわからないものです。
「可愛くてたまらない」溺愛のお相手は‥‥
――お休みの日などのプライベートの時間は、何をしていますか?
家でテレビドラマや映画を見ていることが多いです。あまりアクティブに出かけたりはしないですね。あ、でも、飼っている犬の散歩に行くのは、楽しみのひとつです!
――ワンちゃん、飼っているんですね!
トイプードルが一匹、実家にいます。もう、子どもの頃からずっと一緒に暮らしていて。ただ、事情があって少し前まで一時的に祖父母の家に預けていたんですが、最近うちでまた飼うようになってから、以前にも増して僕になついてくれるようになって。
――嬉しそうですね(笑)。
いやー、もう、可愛くてたまらないんですよね。あ、でもなつきすぎちゃって、自分が仕事に行こうとすると玄関で待ち伏せしてくるんですよ。「行かないで」って顔でこっちを見るので、なかなか家を出られなくて‥‥。それは、ちょっと迷惑なんですけどね(笑)。
――迷惑と言いつつ、とても幸せそうなお顔ですが(笑)。今はご実家とのことですが、今後一人暮らしは考えていますか?
近いうちに、してみたいですね。自立したいですし、一人暮らしってどういうものなのかも気になります。ただ、一人暮らしもそうですが、他にもたくさんやりたいことがあるんです。
――例えば、どんなことでしょう?
スカイダイビングとか、そういうこれまでやる機会がなかったことにも挑戦してみたいです。あとは、海外旅行もしてみたい。国内は仕事で行かせてもらえることも多いのですが、海外には行ったことがないんです。
――海外、どこに行きたいですか?
ハワイがいいですね。王道ですけど。あと、グアム。それと、ニューヨーク。
――‥‥全部アメリカですね!
本当だ(笑)。アメリカは世界の経済や情報の中心だと思うので、いつか行ってみたいですね。やっぱり、人生は一局しかないじゃないですか。やりたいと思ったことは、どんどん挑戦してみたいと思います。
第4回は、目指している棋士像や、これからの目標を伺います。
斎藤明日斗四段インタビュー
