ライター日本将棋連盟モバイル編集局
佐藤天名人VS稲葉陽八段、名人戦七番勝負いよいよ開幕。藤井聡四段、11連勝なるか【4月3日-9日の注目局】
ライター: 日本将棋連盟モバイル編集局 更新: 2017年03月31日
日本将棋連盟モバイルの来週(2017年4月3日-9日)の中継予定と、その中での注目局をご紹介します。いよいよ名人戦七番勝負が開幕します。
来週の将棋連盟モバイル中継
4月3日(月) | 大山名人杯倉敷藤花戦 和田あき女流初段-山口絵美菜女流1級 |
4月4日(火) | 王座戦 二次予選 橋本崇載八段-飯塚祐紀七段 王将戦 一次予選 小林裕士七段-藤井聡太四段 棋聖戦 決勝トーナメント 広瀬章人八段-糸谷哲郎八段 |
4月5日(水) | 竜王戦 5組ランキング戦 勝又清和六段-三枚堂達也四段 王座戦 二次予選 畠山鎮七段-阿部光瑠六段 王将戦 一次予選 北浜健介八段-星野良生四段 王将戦 一次予選 大石直嗣六段-大橋貴洸四段 |
4月6日(木) | 名人戦 七番勝負第1局 佐藤天彦名人-稲葉陽八段 王座戦 二次予選 久保利明王将-菅井竜也七段 棋王戦 予選 田中寅彦九段-長岡裕也五段 王将戦 一次予選 杉本昌隆七段-千田翔太六段 |
4月7日(金) | 名人戦 七番勝負第1局 佐藤天彦名人-稲葉陽八段 王将戦 一次予選 丸山忠久九段-田中悠一五段 棋聖戦 決勝トーナメント 郷田真隆九段-永瀬拓矢六段 棋聖戦 決勝トーナメント 木村一基八段-斎藤慎太郎七段 |
4月8日(土) | 棋聖戦 決勝トーナメント 佐藤康光九段-村山慈明七段 |
4月9日(日) | AbemaTV特別企画 炎の七番勝負第5局 深浦康市九段-藤井聡太四段 |
4月3日(月)- 大山名人杯倉敷藤花戦
和田あき女流初段-山口絵美菜女流1級
大山名人杯倉敷藤花戦で和田と山口絵が対戦する。過去の対戦成績は互いに1勝ずつの五分。昨年4月に指された初手合いは女流王将戦の本戦入りの一番で、山口絵はその対局に勝って女流2級に昇級し、正式な女流棋士資格を獲得した。戦型は居飛車(和田)対振り飛車(山口絵)の対抗形が有力だ。
4月4日(火)- 王将戦 一次予選
小林裕士七段-藤井聡太四段
c名人戦棋譜速報
先般、デビューから負けなしの10連勝を達成し、松本佳介六段と近藤正和六段が持つ記録に並んだ藤井聡。新記録の11連勝を懸けて、小林裕と対戦する。小林裕といえば早見えの実力者で、勢いに乗る天才少年といえども簡単に勝てる相手ではない。最後の最後まで勝敗が見えないような激戦が予想される。両者は本局が初手合い。
4月5日(水)- 竜王戦 5組ランキング戦
勝又清和六段-三枚堂達也四段
c名人戦棋譜速報
勝又-三枚堂戦は、ほとんど兄弟弟子ともいえる間柄である二人の対戦。三枚堂は内藤國雄九段門下だが、幼い頃から勝又の師匠の石田和雄九段が経営する柏将棋センター(千葉県柏市)に通って腕を磨いた。両者の対戦は本局が2局目。2014年に指された初手合いでは、後手一手損角換わり(勝又)対棒銀(三枚堂)の戦いを三枚堂が逆転で制している。
4月6日(木)- 名人戦 七番勝負第1局
佐藤天彦名人-稲葉陽八段
c名人戦棋譜速報
名人戦七番勝負が、東京都文京区「ホテル椿山荘東京」で開幕する。20代同士での名人戦は、羽生善治名人に森内俊之八段(肩書はいずれも当時)が挑戦した第54期(1996年)以来。佐藤天にとっては初の防衛戦、稲葉にとっては初のタイトル挑戦と、互いに経験のない境遇のなかでの戦いとなる。過去の対戦成績は、佐藤天の4戦4勝。第1局のため、先後は振り駒で決定される。
4月7日(金)- 王将戦 一次予選
丸山忠久九段-田中悠一五段
c名人戦棋譜速報
王将戦一次予選で丸山と田中悠が対戦。両者は本局が初手合いだ。本棋戦での丸山は過去に11回、挑戦者決定リーグ戦に入った実績があり、今期は第58期(2008年)以来9期ぶりのリーグ入りを目指す。田中悠は純粋振り飛車党で、どの筋にもバランスよく振るタイプ。たとえ悪くなっても容易には崩れない粘り強い指し回しに特徴がある。戦型は対抗形が有力だが、丸山も飛車を振っての相振り飛車もあるかもしれない。
4月8日(土)- 棋聖戦 決勝トーナメント
佐藤康光九段-村山慈明七段
c名人戦棋譜速報
棋聖戦決勝トーナメントで佐藤康と村山がぶつかる。佐藤康は過去に棋聖位を6期保持した経験があり、永世棋聖の有資格者。対する村山も本棋戦での活躍ぶりは素晴らしく、初めて決勝トーナメント入りした第85期(2014年)から、挑戦者決定戦進出2回、ベスト4が1回と、3期連続で優れた結果を出している。両者の対戦は本局が7局目で、対戦成績は佐藤康4勝、村山2勝。
4月9日(日)- AbemaTV特別企画 炎の七番勝負第5局
深浦康市九段-藤井聡太四段
c名人戦棋譜速報
史上最年少の14歳2ヵ月で四段昇段を果たした藤井聡がトップ棋士や若手精鋭に挑む「炎の七番勝負」。日本将棋連盟モバイルでは、AbemaTVでの放送と同時並行で、独自の棋士解説つきの中継を行う。第5局で藤井聡を待ち受けるのは、タイトル3期、棋戦優勝9回の実績を持つ深浦。いまの藤井聡の力が一線級の剛腕に対してどこまで通用するのか、非常に楽しみだ。対局(放送)開始は19時。(睡蓮記者)
*写真は女流王座戦中継ブログ、名人戦棋譜速報より引用。