第4回ABEMAトーナメント~5月15日放送、予選Bリーグ第三試合・チーム康光VSチーム菅井 事前特集~

第4回ABEMAトーナメント~5月15日放送、予選Bリーグ第三試合・チーム康光VSチーム菅井 事前特集~

ライター: 紋蛇  更新: 2021年05月13日

 第4回ABEMAトーナメントの予選B組は、最後の第三試合が5月15日(土)に放映される。チーム康光「シン・レジェンド」(佐藤康光九段、森内俊之九段、谷川浩司九段)とチーム菅井「一刀流」(菅井竜也八段、郷田真隆九段、深浦康市九段)は、残る予選突破1枠を懸けた戦い。チーム糸谷は1勝1敗・得失点差プラス1で予選を終えて、すでに突破を決めている。

チーム康光は1勝0敗で得失点差がプラス2、チーム菅井は0勝1敗で得失点差マイナス3。チーム菅井が予選を突破するには、得失点差をカバーするために3勝以上の差をつけて、チーム康光に勝利しないといけない。つまり5勝2敗がボーダーラインで、3敗目を喫した時点で得失点差により予選敗退が決まってしまう。5勝1敗でチーム康光に勝利した場合は得失点差がプラス1でチーム糸谷と並び、予選1位を懸けてリーダーの糸谷と菅井が一番勝負を行う。

 第3、4回ABEMAトーナメントの個人成績とそれぞれの対戦成績は以下の通り。

個人成績

佐藤康光九段 5勝8敗
(第3回で藤井聡太王位・棋聖に0勝2敗、永瀬拓矢王座に1勝0敗、久保利明九段に0勝1敗、野月浩貴八段に1勝2敗、糸谷哲郎八段に2勝1敗、菅井八段に0勝1敗。第4回で山崎隆之八段に0勝1敗、服部慎一郎四段に1勝0敗)

森内俊之九段 11勝3敗
(第3回で、藤井王位・棋聖に1勝0敗、永瀬王座に1勝0敗、久保九段に1勝0敗、行方尚史九段に2勝0敗、菅井竜也八段に1勝0敗、高見泰地七段に2勝1敗、増田康宏六段に0勝1敗、今泉健司五段に1勝0敗。第4回で糸谷八段に0勝1敗、服部四段に2勝0敗)

谷川浩司九段 5勝8敗
(第3回で永瀬王座に0勝1敗、久保九段に0勝1敗、木村一基九段に0勝2敗、菅井八段に1勝0敗、都成竜馬七段に1勝2敗、増田六段に0勝1敗、今泉五段に1勝0敗。第4回で山崎八段に1勝1敗、糸谷八段に1勝0敗)

菅井竜也八段 7勝4敗
(第3回で三浦弘行九段に2勝0敗、佐々木勇気七段に2勝1敗、佐藤康九段に1勝0敗、森内九段に0勝1敗、谷川九段に0勝1敗。第4回で山崎八段に1勝0敗、糸谷八段に0勝1敗、服部四段に1勝0敗)

郷田真隆九段 0勝2敗
(第4回で山崎八段に0勝1敗、 糸谷八段に0勝1敗)

深浦康市九段 0勝2敗
(第4回で山崎八段に0勝1敗、服部四段に0勝1敗)

対戦成績

佐藤―菅井 佐藤2勝、菅井2勝の五分
佐藤―郷田 佐藤の32勝29敗(佐藤が3連勝中)
佐藤―深浦 佐藤の27勝24敗

森内―菅井 森内3勝、菅井3勝の五分
森内―郷田 森内27勝、郷田26勝
森内―深浦 深浦16勝、森内13勝(深浦が4連勝中。森内の勝ち星には深浦が三段時代のものを1勝分含む)

谷川―菅井 菅井の6勝4敗
谷川―郷田 谷川の35勝25敗
谷川―深浦 深浦の18勝13敗

※成績はいずれも5月13日時点

 全員がタイトル経験者と重厚なメンバーが並ぶ。20代の菅井以外は長年、トップ戦線でぶつかってきたとあって対局もかなり多い。お互いに手の内はわかっているはずだ。
チーム康光はチーム糸谷の自由奔放な指し回しに動じず、安定した力を発揮した。3勝すれば予選突破できるので、ひとり1勝ずつと考えれば気楽に臨めるだろう。
 チーム菅井は郷田と深浦が初白星を挙られるかに注目したい。チーム糸谷戦に比べれば、実際の経験を積んだ分だけ超早指しでも力を発揮できるだろう。スタートダッシュを決めて波に乗れば、圧倒的勝利のハードルも超えられるはずだ。

5月15日(土)19:00から放送のABEMAトーナメントをお楽しみに!

ABEMAトーナメント

紋蛇

ライター紋蛇

2012年より、ネット中継に携わる。担当局で一番長い中継が2013年3月の第71期順位戦C級1組の森けい二九段-近藤正和六段戦で、持将棋の末指し直しとなり、終局時刻は翌日の朝5時40分。「中継は体力だ」と痛感している。

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