私の猫ライフ――村田智穂女流二段

私の猫ライフ――村田智穂女流二段

ライター: 村田智穂  更新: 2021年01月08日

 女流棋士会YouTubeの撮影で「最近の趣味はなんですか?」と聞かれて、答えに窮してしまいました。「なにかあったかな......」と考え、そのとき頭に浮かんだことを話しました。そちらの動画は配信されると思いますので、ご覧いただけますと幸いです。
(女流棋士会Youtubeチャンネルはこちらから

 昔は、カラオケと答えたこともある気がしますが、最近はめっきり行かなくなりました。
趣味というか、ずっと変わらずに好きなのは「黒猫」です。10代の頃、実家によく来ていた黒猫に「ジジ」と名付けて可愛がっていました。
夫の実家にも黒猫がいることを聞きまして、歓喜したのを覚えてます。その猫は「くう」という女の子。近所で鳴いていて、手に傷を負っている子猫を保護したそうです。
 人見知りの子だったそうですが、私と初めて会ったときは逃げずに触らせてくれ、その後も会ったときはお腹をワシャワシャするのがルーティーンでした。2年前に16歳で空へ旅立ちましたが、たくさんの動画や写真が残っていて、いまでも癒やしてくれる存在の子です。

 猫カフェも何度か行きました。花粉症らしき症状が出たときにアレルギー検査を受けたところ、猫アレルギーの診断がありました。そういえばネコと触れあうと、くしゃみがよく出ていたような......。しかし、そんなことでめげる私ではありません。マスクをして、猫をモフらせていただいておりました。

 猫と言えば「わかやま電鉄」貴志川線の貴志駅の「たま駅長」が有名です。

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駅の売店の飼い猫から駅長となり、廃線寸前だった沿線を立て直したと言われています。現在の駅長は後を継いだ「ニタマ」が務めています。結果的に亡くなる数か月前だったのですが、夫、長谷川優貴女流二段とたま駅長に会いに行きました。お部屋の中で眠そうにしていましたが、カメラを向けるとスッと立て上がって姿勢を正してくれました。その姿にこの沿線を背負っているんだという矜持を感じました。現在も、そのとき撮った写真がパソコンの待機画面になっていたり、写真集も買ったりするほどのファンです。

 今年の我が家のカレンダーは黒猫の写真集です。1か月ごとにかわいい写真が出てくるのが楽しみです。
その猫の名前は「黒の助」と言います。岡山県岡山市にある、竹久夢二の「夢二郷土美術館」のお庭番を務めています。
 子猫の時に美術館の館員と出会い、保護されたそうです。館員は黒の助を見たとき、夢二が「猫の豆本」の中で描いた黒猫が現れたと思ったそうです。目もそっくりで今では美術館のアイドルになっているようです。
 館内に黒の助の部屋もあり、出勤もしているので、美術館に行くと会うことが出来ます。岡山駅からの直通バスがあるのですが、その中に、黒の助がたくさん描かれたバスもあります。

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岡山に旅行に行くときは、この夢二美術館と、倉敷藤花戦で有名な倉敷市に行くコースが私の定跡となっています。いまはなかなか行くことができていませんが、もう少し落ち着いたら、また訪れたいと思っています。

 とりあえず、来年(2021年)の黒の助カレンダーはもう買っていますので、また、1か月、1か月を楽しみにしたいと思います。

 なんだかまとまりがないのですが、言いたいことは、猫が好き。その中でも黒猫好きということでした。趣味は今後「黒猫を愛でること」としたいと思います。今はなかなか猫カフェや旅行にも行けないですが、また落ち着きましたら、存分に猫と戯れる時間をとりたいと思っている毎日です。

私のシリーズ

村田智穂

ライター村田智穂

1984年5月1日生まれ。兵庫県高砂市出身。淡路仁茂九段門下。2002年4月女流2級。

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