角換わりの最新定跡はこれ1冊で大丈夫!「神速!角換わり▲2五歩型」のご紹介【今月の新刊ちょい読み】

角換わりの最新定跡はこれ1冊で大丈夫!「神速!角換わり▲2五歩型」のご紹介【今月の新刊ちょい読み】

ライター: 将棋情報局(マイナビ出版)  更新: 2018年12月18日

本記事では、マイナビ出版から12月27日に発売される「神速!角換わり▲2五歩型」(長岡裕也著)の内容をちょい見せ!

現在、毎日のようにプロ間で指され、日々定跡が進化しているのが角換わりです。本書はその角換わりの最先端の攻防をその深い研究が有名な長岡裕也五段が徹底的に解説したものとなっています。

ここでは、本書の中から後手の急戦棒銀に対する先手▲2五歩型の反撃手順を解説した部分を掲載します。現代将棋らしいスピード感を味わってください!

※この記事は「神速!角換わり▲2五歩型」の一部を編集したものです。全文は本書でお読みください。

◇速攻棒銀対策

【第1図は▲3六歩まで】

第1図以下の指し手①△7二銀 ▲3七桂 △8三銀 ▲4六歩△8四銀 ▲4五桂 (第2図)

【第2図は▲4五桂まで】

▲4六歩〜▲4七銀とすれば穏やかな駒組みとなるが、▲3六歩〜▲3七桂が速攻含みの陣形。まずは後手の速攻棒銀を考えてみる。△8四銀まで進み先手の攻撃的布陣を考えると後手はいかにも危ない状況。▲4五桂が隙を見逃さない仕掛けとなる。

第2図以下の指し手△4四銀▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △2三歩(第3図)

【第3図は△2三歩まで】

△4四銀に2筋をすぐ交換できるのが▲4八銀型の効果。△1五角の王手飛車がなく居玉ながら攻めていけるのが特長だ。

◇仕掛けが成功

第3図以下の指し手

▲3四飛 △4二玉 ▲2二歩 △3三桂 ▲2一歩成 △2五角 ▲3三桂成 △同 金 ▲同飛成 △同 銀 ▲1一と(第4図)

【第4図は▲1一とまで】

▲3四飛が鋭い踏み込みで、△2五角なら▲4四飛△同歩▲5三桂成でよい。

△4二玉は仕方のない受けだが、▲2二歩が厳しい追撃。△同金はもちろん▲3一角△4一玉に▲5三桂不成だ。第4図まで進み、陣形差が大きく先手勝勢となった。

うまくいきすぎの順ではあるが、早々と▲4五桂の仕掛けを見せることにより、後手の駒組みを牽制しているのがよく分かる。

◇序盤の分岐点

第1図以下の指し手②

△6二銀 ▲3七桂 △4二玉(第5図)

【第5図は△4二玉まで】

先手が▲4五桂からの速攻を見せているので、後手としては5三の地点が弱いと危険な意味がある。△6二銀〜△4二玉が手堅い組み方で、ここからどんな形にも組める柔軟性もある。

第5図以下の指し手▲4六歩(第6図)

【第6図は▲4六歩まで】

▲4六歩は▲4七銀と上がるために突いた意味だが、▲4五桂と跳ねるための準備でもある。第6図が序盤の大きな分岐点で、後手が早繰り銀の急戦策にするか腰掛け銀を目指すか。また、先手はいきなり仕掛けるか持久戦にするか。それぞれ考えていく。

おわりに

いかがだったでしょうか。プロで流行っている角換わりの定跡を学ぶことで、棋力アップはもちろん、対局を観る楽しさも倍増すること間違いなし!ぜひ一度読んでみてくださいね。

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神速!角換わり▲2五歩型

今月の新刊ちょい読み

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