囲いにはどんな種類がある?代表的な3つの囲いをご紹介

囲いにはどんな種類がある?代表的な3つの囲いをご紹介

ライター: 一瀬浩司  更新: 2017年10月25日

玉の囲い方

前回のコラムで、将棋の戦法は大きく分けて二つあるということをご紹介いたしました。まずは復習として、それぞれの図面をご覧ください。

【第1図】

第1図が飛車を移動して戦う、「振り飛車」と呼ばれる戦法です。

【第2図】

そして、第2図が、飛車を動かさずに戦う「居飛車」と呼ばれる戦法です。ここまで読まれて、あれ? 玉がまだ全然動いていないじゃないか。こう思われる方もいらっしゃることでしょう。ですが、どちらの図も初期局面から、たった数手しか指していません。ここから、どういうふうに玉を守っていくのかをこれからご紹介していきます。では、第3図をご覧ください。

【第3図】

こちらが「美濃囲い」と呼ばれる玉の守り方です。将棋の格言に「玉の守りは金銀三枚」というものがありますが、3八の銀、4九と5八の金の合計三枚で玉を守っていますね。また、「攻めの基本は飛車角銀桂」という格言もありますが、6八の飛車、8八の角、7八の銀、8九の桂と、こちらも格言に忠実な配置となっております。

ちなみに、これまで玉を守るという表現を使ってきましたが、このように、美濃囲いなどに玉を入城させることを「玉を囲う」と言います。プロの対局では、お互いに玉を囲わずにガンガン攻め合う、という将棋も大幅に増えていますが、それはプロでの話。自玉の危険度を常にしっかりと見極め、流れ弾に当たらないような指し方をしていますので、しっかりとした読みの裏付けがあってそのように指されています。

ですので、将棋を始めてすぐにそのような指し方をするのは非常に難しく、まずはしっかりと大切な玉を囲ってから攻めていく、基本となる指し方を覚えていきましょう。振り飛車からはもう一つ。第4図をご覧ください。

【第4図】

「穴熊囲い」と呼ばれる囲い方です。美濃囲いよりも手数は掛かりますが、玉を隅の穴に潜らせ、三枚の金銀でしっかりふたをする、非常に堅い囲いです。

そして、居飛車の囲いの代表的なものとしては、第5図のような「矢倉囲い」があります。

【第5図】

こちらは、美濃囲いや穴熊囲いと違い、金銀を押し上げて囲います。玉頭には、相手の飛車などの攻め駒が配置されていますので、上部に強い囲いにしなければいけません。こちらも、玉の囲いは7七の銀と7八、6七の金で三枚。攻めは2八の飛車、6八の角、4八の銀、2九の桂で、いずれも先ほどの格言に忠実な配置になっていますよね。

さて、三つの囲いをご紹介しましたが、完成形だけご紹介しても、どのように組めばいいの? と思われることになりますので、次回のコラムからは、まず美濃囲いをご紹介していきます。

一瀬浩司

ライター一瀬浩司

元奨励会三段の将棋ライター。ライター業のほか、毎月1回の加瀬教室や個人指導など、指導将棋も行なっている。主なアマチュア戦の棋歴としては、第34期朝日アマチュア将棋名人戦全国大会優勝、第63回都名人戦優勝などがある。

このライターの記事一覧

杉本和陽

監修杉本和陽四段

棋士・四段
1991年生まれ、東京都大田区出身。2017年4月に四段。師匠は(故)米長邦雄永世棋聖。バスケットボールを趣味とする。ゴキゲン中飛車を得意戦法とする振り飛車党。
  • Facebookでシェア
  • はてなブックマーク
  • Pocketに保存
  • Google+でシェア

こちらから将棋コラムの更新情報を受け取れます。

Twitterで受け取る
facebookで受け取る
RSSで受け取る
RSS

こんな記事も読まれています