将棋コラム

伊藤真吾五段vs先崎学九段、心拍将棋名人になるのは?ニコニコ超会議2017で心拍数を測りながらの将棋対決!

伊藤真吾五段vs先崎学九段、心拍将棋名人になるのは?ニコニコ超会議2017で心拍数を測りながらの将棋対決!

更新: 2017年04月29日

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今年もゴールデンウィークの初め4月29日(土)、30日(日)に幕張メッセでニコニコ超会議2017が開催されます。ニコニコ超会議といえば、今年は「3月のライオン」とコラボした「書き&描き駒体験」でも話題の超囲碁・将棋ですが、それとは別にNTTのブースで鼓動高鳴る熱戦が繰り広げられているのをご存知でしょうか? 今日は、2014年の超会議3からスタートし、今年で4回目になるhitoe®心拍将棋名人戦をご紹介します。

心拍将棋は"棋士の心拍数を測りながら将棋を指す"将棋対局です。心拍将棋という名前からは、心拍で駒を動かす??みたいなことを想像してしまうかもしれませんが、将棋自体は至ってまじめな真剣勝負です。東レ(株)とNTTが共同開発した機能素材hitoe®による「着るだけで心拍が測れるシャツ」を用いて、プロ棋士の早指し対局中の心拍数を計測し、その値をリアルタイムで対局者と観客に公開します

4年前の企画会議では、「心拍が早くなるのに合わせて秒読みを早くしよう」とか、「将棋の勝敗とは関係なく心拍数が高くなった方を勝ちにしよう」とか、さまざまなアイデアが出ましたが、結局、上記のような最もシンプルな形に落ち着きました。このシンプルな形は、プロ棋士の真剣勝負に水を差すことなく、対局に臨む棋士ごとの個性ともいえそうな心拍数の特徴や、局面による変化が現れてとても興味深いのです。

これまでの心拍将棋名人戦

3年前の第一回には、伊藤真吾五段、石田直裕四段、田中悠一四段(現・五段)に出場していただきました。そのときの決勝戦、伊藤五段対石田四段の心拍数変化がこちら。

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普段の心拍数は60くらいという石田四段は、対局開始から常に110を超える高い心拍数でした。将棋は序盤から石田四段が優勢でしたが、特に秒読みに入った後は何度もドキドキして、最大では160を超えています。この心拍数はかなりきつい運動をしているのと同じです。一方の伊藤五段は、対局中、常に80以下の安定した心拍数をキープしていて石田四段とは対照的でした。この対局は終始リードしていた石田四段が勝ちきり、初代のhitoe®心拍将棋名人になりました。

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翌年開催した第二回は、伊藤五段の他、門倉啓太四段(現・五段)、高見泰地五段、上村亘四段に予選に参加していただきました。この年も、予選を通して安定した心拍数を誇った伊藤五段が勝ち抜いて、昨年敗れた石田心拍将棋名人への挑戦権を獲得しました。しかし、再び心拍数160超えの石田四段の前に敗退となりました。

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ニコニコ超会議2015の様子 解説の門倉啓太四段も予選では160超えでした。

そして、昨年、同じ顔合わせで三度目の対戦。序盤に石田心拍将棋名人が優勢を築き、3連覇で永世位獲得かと思われましたが、終盤、伊藤五段が逆転。悲願のhitoe®心拍将棋名人となりました。このときは、石田四段は、余裕なのか油断なのかは分かりませんが、心拍数が最大でも150と前回までより約10低く、一方の伊藤五段は終盤に100近くまで上昇しました。局面が逆転したとき、伊藤五段はまだ自信が持てなかったそうですが、石田四段の心拍数が下がるのを見て「勝ったかな」と思ったそうです。

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このときの映像はこちらからご覧になれます。(プレミアム会員の方限定)

今年の見どころ

今年もニコニコ超会議2017の初日29日(土)14:00からNTTブース「NTT ULTRA FUTURE MUSEUM 2017」で第4回hitoe®心拍将棋名人戦が行われます。これまで、若手棋士中心だった心拍将棋に今年はベテラン先崎学九段が登場します。

後輩を相手に安定した心拍数を誇ってきた伊藤心拍将棋名人は、先崎九段を相手に今年も安定の心拍数を維持できるのでしょうか?また、プロ30年目を迎え、数々のテレビやイベントにも出演、最近では「3月のライオン」の将棋監修でも話題のベテラン先崎学九段は貫禄の心拍数を見せつけるのでしょうか?対局中には、棋士の表情からだけでは分からない内面が敏感に表れる心拍数、その変化を見て二人の心理を盤面と対比して想像して見るのも面白いかもしれません。勝負の行方と共に、二人の心拍数変化に注目です。

以下のニコニコ生放送でも配信していますので、ぜひご覧ください。解説は高見泰地五段、聞き手は熊倉紫野女流初段です。

ニコニコ超会議2017 公式生放送
NTT ULTRA FUTURE MUSEUM 2017 探求!生体ラボ★スタ@ニコニコ超会議2017[DAY1]
(14:00-16:00 第4回hitoe®心拍将棋名人戦)

山口真澄

ライター山口真澄

NTT物性科学基礎研究所 主任研究員。第1回から心拍将棋を担当。将棋の腕前は??? 将棋ウォーズではよく時間切れで負ける。

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