ライター日本将棋連盟モバイル編集局
渡辺明棋王VS千田六段、いよいよ決着の最終局。電王戦も開幕、勝つのは佐藤天叡王か、PONANZAか【3月27日-4月2日の注目局】
ライター: 日本将棋連盟モバイル編集局 更新: 2017年03月24日
日本将棋連盟モバイルの来週(2017年3月27日-4月2日)の中継予定と、その中での注目局をご紹介します。3月27日(月)には棋王戦五番勝負が決着。新年度となる4月1日(土)には、電王戦二番勝負第1局が行われます。
来週の将棋連盟モバイル中継
3月27日(月) | 棋王戦 五番勝負第5局 渡辺明棋王-千田翔太六段 棋王戦 予選 西尾明六段-高見泰地五段 |
3月28日(火) | 竜王戦 5組ランキング戦 船江恒平六段-渡辺正和五段 王位戦 挑戦者決定リーグ白組 菅井竜也七段(先)-佐々木勇気五段 棋王戦 予選 近藤誠也五段-佐々木大地四段 棋聖戦 決勝トーナメント 森内俊之九段-斎藤慎太郎七段 |
3月29日(水) | 竜王戦 4組ランキング戦 井上慶太八段-村田智弘六段 王位戦 挑戦者決定リーグ紅組 阿久津主税八段-広瀬章人八段(先) 王将戦 一次予選 北島忠雄七段-瀬川晶司五段 |
3月30日(木) | 王将戦 一次予選 泉正樹八段-中座真七段 新人王戦 青嶋未来五段-谷合廣紀三段 |
3月31日(金) | 王位戦 挑戦者決定リーグ紅組 阿部隆八段-澤田真吾六段(先) 王座戦 二次予選 丸山忠久九段-中村太地六段 王座戦 二次予選 豊島将之八段-斎藤慎太郎七段 王将戦 一次予選 木村一基八段-佐々木勇気五段 |
4月1日(土) | 電王戦 二番勝負第1局 佐藤天彦叡王-PONANZA(先) リコー杯女流王座戦 東日本アマ予選 |
4月2日(日) | AbemaTV特別企画 炎の七番勝負第4局 中村太地六段-藤井聡太四段 |
3月27日(月)- 棋王戦 五番勝負第5局
渡辺明棋王-千田翔太六段
棋王戦五番勝負は、7期ぶりに決着が最終の第5局までもつれ込んだ。20日(月)に行われた第4局では、渡辺明がカド番の重圧を感じさせない自然な指し回しで快勝。これまで数々の大勝負を戦ってきたトップ棋士としての貫禄を示した。見せ場を作れずに敗れた千田としては、何とか状態を立て直して本局に臨みたいところだ。対局場は「東京・将棋会館」。先後は改めて振り駒で決定される。
3月28日(火)- 王位戦 挑戦者決定リーグ白組
菅井竜也七段(先)-佐々木勇気五段
c名人戦棋譜速報
菅井-佐々木勇戦は、勝者が2勝0敗で白組の暫定トップに立つ一戦。白組はほかに渡辺明竜王、佐藤天彦名人、丸山忠久九段、豊島将之八段という錚々たる面々が名を連ねる修羅場だが、この二人ならばトップに立ったほうがそのまま最後まで駆け抜けてもおかしくはない。対戦成績は菅井3勝、佐々木勇2勝で、本局は約2年半ぶりの対戦。
3月29日(水)- 王位戦 挑戦者決定リーグ紅組
阿久津主税八段-広瀬章人八段(先)
c名人戦棋譜速報
紅組では、0勝1敗の阿久津と1勝0敗の広瀬がぶつかる。両者の対戦は本局が9局目で、初手合いで阿久津が勝ったあとは広瀬が7連勝と、対戦成績に意外なほどの差がついている。阿久津としては厳しい状況で厳しい相手と当たることになったが、奮起して巻き返しの第一歩とすることができるか。
3月30日(木)- 新人王戦
青嶋未来五段-谷合廣紀三段
c名人戦棋譜速報
新人王戦に、前期ベスト4の青嶋が登場。プロ入り2年目にして、各棋戦で当然のように上位に勝ち上がる活躍を見せている青嶋。さらなる飛躍が期待される若手で、本棋戦でも有力な優勝候補といえる。対する谷合は三段リーグで毎回のように10勝以上を挙げており(前回は12勝6敗で次点)、いつ四段に上がってもおかしくない実力者。過去の公式戦成績は11勝8敗で、2014年に三段同士として青嶋と対戦した際は、青嶋の四間飛車を得意の右玉で撃退している。
3月31日(金)- 王座戦 二次予選
豊島将之八段-斎藤慎太郎七段
c名人戦棋譜速報
豊島-斎藤戦は、王座戦二次予選決勝。豊島は6期連続6期目の、斎藤は初の本戦出場を目指す。ともに順位戦昇級により昇段を決めたばかりである意気衝天の二人の腕比べは楽しみだ。両者の対戦は本局が2局目。2014年12月に指された初手合いでは、がっぷり四つの相矢倉の戦いを豊島が制している。
4月1日(土)- 電王戦 二番勝負第1局
佐藤天彦叡王-PONANZA(先)
c名人戦棋譜速報
第2期叡王の佐藤天と第4回将棋電王トーナメント優勝ソフトのPONANZA(開発者:山本一成氏、下山晃氏)による、棋士対コンピューターソフトの頂上決戦がいよいよ幕を開ける。前期電王戦で棋士側に圧倒的な強さを見せつけたPONANZAに対し、当代最強棋士の一角を占める存在である佐藤天はどのように向かっていくのか。第1局の対局場は栃木県日光市「日光東照宮」。対局開始は10時で、持ち時間は各5時間(チェスクロック使用)。先手はPONANZAと決まっている。
4月2日(日)- AbemaTV特別企画 炎の七番勝負第4局
中村太地六段-藤井聡太四段
c名人戦棋譜速報
天才少年の実力や如何ということで大きな話題を呼んでいる「炎の七番勝負」。日本将棋連盟モバイルでは、AbemaTVでの放送と同時並行で、独自の棋士解説つきの中継を行う。第4局で藤井聡を迎え撃つのは、2度のタイトル挑戦経験を持つ中村太。ともに踏み込みの鋭さを持ち味とする両者だけに、将棋は激しい攻め合いからの1手争いになるだろう。戦型はどちらも好んでよく指している角換わりが有力だ。対局(放送)開始は19時。(睡蓮記者)