将棋の基礎知識

本将棋

6.実際に指してみる方法(平手と駒落ち)

以上、簡単ですが、将棋を指す際の最初と最後の部分を簡単に説明いたしました。とりあえず、ここで記載したことをご理解すれば、将棋を指すことは可能になります。
もっと詳しいルール、さらに基本的な指し方を学びたい方のために、初心者向けの書籍が出版されております。(書籍一覧のページ

ルールを修得したからには実際に指してみようと思われる方も多いと思います。最も手軽に指すには、将棋ソフトを相手にするのがよろしいでしょう。
パソコン(ゲーム機)さえあれば、お好きな時に対局することができます。ソフトウェアはパソコンショップなどで購入できます。お近くにショップなどがない場合は、日本将棋連盟デジタルショップ・将棋ソフトコーナーで購入することもできます。
将棋ソフトのトップクラスの実力はアマ四~五段ですが、レベルを下げたり駒落ち将棋もできるので、初心者の方でも楽しむことができます。
人間相手に指す場合、インターネットの通信対局を使うと、自宅などで気軽に対局できます。
実際に盤駒を使って指す場合は、まずは将棋教室に通われるのがよろしいでしょう(将棋教室の一覧)。また、「東京・将棋会館道場」で毎週月・木曜日に開催しているビギナーズセミナーは、超初心者のみを対象とした講座となっております。駒の動かし方から指導していますので、お気軽にご参加ください。

なお、初心者の方が指す場合、「駒落ち」といって、上位者が駒を減らす事によってハンディをつける将棋になることが普通です。ハンディをつけるほうを上手(うわて)、全部の駒を使って指すほうを下手(したて)と言います。一方、お互いハンディなしで指す普通の将棋は「平手」といいます。
主な駒落ちとして、以下のものがあります。

駒落ちの名称 落とす駒
香落ち 上手が左側(角のあるほう)の香
角落ち 上手が角
飛落ち 上手が飛
飛香落ち 上手が飛と香
二枚落ち 上手が飛と角
四枚落ち 上手が飛と角と左右の香
六枚落ち 上手が飛と角と左右の香・桂
八枚落ち 上手が飛と角と左右の香・桂・銀

二枚落ち

二枚落ち

六枚落ち

六枚落ち

なお、駒落ちの場合は、必ず上手から指し始めます。
一方、平手の場合は「振り駒(ふりごま)」という方法を用いて先手・後手を決めます。まず、片方の歩を5枚(もしくは3枚)取り、それを盤上に振ります。そこで表の「歩」が多ければ振ったほうが先手、裏の「と」が多ければ振ったほうを後手にする、というものです。