将棋の基礎知識

本将棋

3.駒の動きと特徴

ここでは、それぞれの駒の名前と動かし方を説明いたします。
なお、本ページでは、児玉龍兒作 盛上駒 錦旗書(赤柾斑入)を見本として使いました。

玉将(ぎょくしょう)

略して「玉(ぎょく)」といいます。王将(おうしょう)-略して王(おう)も同じ駒です。裏は無地で、成る事はできません。将棋において、最も大切な駒です。 玉は自分のまわりに一つずつ動けます(下図の赤色の部分)。になります。

玉将(ぎょくしょう)

飛車(ひしゃ)

略して「飛(ひ)」といいます。成ると、竜王(りゅうおう)-略して竜(りゅう)になります。表記によっては龍(龍王)となることもあります。
飛は、縦横にいくらでも進めます(下図の赤色の部分)。ただし、他の駒を飛び越すことはできません。竜になると、飛の動きに加えて、斜めに一箇所ずつ動けるようになります(下図の青色の部分)。

飛車(ひしゃ)

角行(かくぎょう)

略して「角(かく)」といいます。成ると、竜馬(りゅうま・りゅうめ)-略して馬(うま)になります。表記によっては龍馬となることもあります。 角は、斜めにいくらでも進めます(下図の赤色の部分)。ただし、他の駒を飛び越すことはできません。馬になると、角の動きに加えて、縦横に一箇所ずつ動けるようになります(下図の青色の部分)。 なお、飛と角は、性能の強さから「大駒(おおごま)」と呼ばれています。

角行(かくぎょう)

続いて、金将・銀将・桂馬・香車・歩兵について説明します。なお、これらの駒は「小駒(こごま)」とも呼ばれます。

金将(きんしょう)

略して「金(きん)」といいます。成ることはできません。
金は、縦横と斜め前方に一つずつ動けます。斜め後ろには進めません。(図の赤色の部分)。

金将(きんしょう)

銀将(ぎんしょう)

略して「銀(ぎん)」といいます。成ると成銀(なりぎん)となります。
銀は、縦と斜め前後に一つずつ動けます。横と後ろには進めません。(図の赤色の部分)。成ると、金と同じ動きになります(図の青色の部分)。裏の字は金を崩したものです。

銀将(ぎんしょう)

桂馬(けいま)

略して「桂(けい)」といいます。成ると成桂(なりけい)となります。
桂は、二つ前の斜めに進めます(図の赤色の部分)。途中に他の駒があっても、かまわず進めます。成ると、金と同じ動きになります(図の青色の部分)。裏の字は金を崩したものです。

桂馬(けいま)

香車(きょうしゃ)

略して「香(きょう)」といいます。成ると成香(なりきょう)となります。
香は、前方にいくらでも進めます(図の赤色の部分)。ただし、他の駒を飛び越すことはできません。成ると、金と同じ動きになります(図の青色の部分)。裏の字は金を崩したものです。

香車(きょうしゃ)

歩兵(ふひょう)

略して「歩(ふ)」といいます。成ると「と金」(ときん)-略して「と」となります。
歩は、一つ前にのみ進めます(図の赤色の部分)。成ると、金と同じ動きになります(図の青色の部分)。裏の字は「金」もしくは「今(きん)」(かつては「金」と「今」を同じように使っていたという説があります)を崩したものです。

歩兵(ふひょう)