ライター相崎修司
第4回ABEMAトーナメント ~7月17日放送 予選Eリーグ第三試合・チーム渡辺VSチームエントリー 事前特集~
ライター: 相崎修司 更新: 2021年07月15日
第4回ABEMAトーナメント、7月17日(土)19時から放映されるのは予選Eリーグ第三試合。チーム渡辺こと「ホームラン」(渡辺明名人、戸辺誠七段、近藤誠也七段)対チームエントリーこと「わっしょい」(小林裕士七段、梶浦宏孝七段、藤森哲也五段)のカードだ。まずは両チームのメンバーがこれまでの団体戦でどのような成績を上げたか、紹介する。
個人成績
棋士名 | 勝敗 | 相手 |
---|---|---|
渡辺明名人 | 6勝9敗 | (藤井聡太王位・棋聖に0勝1敗、三浦弘行九段に0勝1敗、佐藤天彦九段に1勝2敗、都成竜馬七段に0勝1敗、高見泰地七段に1勝1敗、増田康宏六段に0勝1敗、佐々木大地五段に2勝1敗、本田奎五段に1勝0敗。以上が第3回。第4回では斎藤慎太郎八段に0勝1敗、都成七段に1勝0敗) |
戸辺誠七段 | 2勝1敗 | (第4回が初出場で、村山慈明七段に2勝0敗、都成七段に0勝1敗) |
近藤誠也七段 | 9勝4敗 | (永瀬拓矢王座に0勝2敗、山崎隆之八段に0勝2敗、糸谷哲郎八段に1勝0敗、都成七段に1勝0敗、阿部光瑠六段に2勝0敗、高野智史五段に2勝0敗、本田五段に1勝0敗。以上が第3回。第4回では斎藤八段に1勝0敗、都成七段に1勝0敗) |
小林裕士七段 | 1勝2敗 | (第4回が初出場で、斎藤八段に0勝1敗、村山慈明七段に0勝1敗、都成七段に1勝0敗) |
梶浦宏孝七段 | 1勝1敗 | (第4回が初出場で、斎藤八段に1勝0敗、都成七段に0勝1敗) |
藤森哲也五段 | 0勝2敗 | (第4回が初出場で、斎藤八段に0勝1敗、村山七段に0勝1敗) |
また、それぞれのメンバー同士の公式戦戦績は以下の通りである。
対戦戦績
対戦 | 勝敗内容 |
---|---|
渡辺―小林 | 渡辺の4勝1敗 |
渡辺―梶浦 | 過去に対戦無し |
渡辺―藤森 | 渡辺の1勝0敗 |
戸辺―小林 | 戸辺の2勝1敗 |
戸辺―梶浦 | 戸辺の2勝0敗 |
戸辺―藤森 | 藤森の2勝0敗 |
近藤―小林 | 小林の2勝0敗 |
近藤―梶浦 | 近藤の5勝0敗 |
近藤―藤森 | 近藤の3勝0敗 |
前回で勝ち点-3の「わっしょい」は剣ヶ峰に立たされているが、Cリーグにおけるチーム羽生と状況としては同一だ。予選通過のためには2敗までしか許されないが、再びのミラクルとなる祭りを起こせるか。 対する「ホームラン」。こちらは3勝できれば予選通過が確定と、優位な立場にある。そしてここまでのフィッシャールールで抜群の強さを見せている近藤が、対戦相手との相性も良いのは好材料だろう。1位通過を決める、トドメの大きな一発を打つことが出来るか。
7月17日(土)19時から始まる予選Eリーグ第三試合の放映をお楽しみください。
ABEMAトーナメント
2000年から将棋専門誌・近代将棋の編集業務に従事、07年に独立しフリーライターとなる。2024年現在は竜王戦、王位戦・女流王位戦、棋王戦、女流名人戦で観戦記を執筆。将棋世界などにも寄稿。