ライター藤田華子
【PR:ローソン×都成竜馬六段】ペットと戯れる休日、父の背中から学んだこと――都成竜馬六段の素顔
ライター: 藤田華子 更新: 2021年03月04日
スイーツを口にする時間は、ホッと一息つき、素の自分に戻るとき。
今回はローソンの「もちぷよ」を食べながら、都成竜馬六段の素顔に迫ります。
谷川浩司九段の唯一の弟子である都成六段。プロ棋士養成機関「奨励会」に16年間所属し、年齢制限の26歳ギリギリで昇段を決めるというドラマチックな道を歩まれてきました。長手数を厭わず粘り強く指し続け勝利を手繰り寄せる姿は、将棋ファンに感動を与えてくれます。
インタビューは、愛してやまないフェレットと戯れ、満面の笑みでスタート!仲間との日常や、ご家族への感謝を語ってくださいました。
2匹と戯れ、のんびり過ごす休日
――おやすみの日は何をして過ごされていますか?
家にいることが多くて、ペットのフェレットと遊んでいます。2匹いて、名前はナナとちた。ちたは、知多ウィスキーから命名しました。
――フェレットって、ペットとしては珍しいですよね。
ちょっと独特ですよね、体が長くてフサフサで。動物カフェで触れ合って、すごくかわいいなと思って飼うことにしたんです。ふだんはケージで寝ているんですけど、自分がリビングにいるときは放し飼いです。猫じゃらしみたいなおもちゃで遊んであげると、興奮してすごい勢いで絡んでくれます(笑)。その時間はかなり、癒しでありリフレッシュタイムですね。
――今日の撮影は、タレントフェレットにご出演いただきました。都成六段が撫でたら、安心してすぐに懐いていましたね。
フェレットと一緒に写真を撮れるのが嬉しくて、自分もめちゃくちゃ笑顔になってしまいました(笑)。寝るときは同じ寝室で放して寝るので、夜中にベッドに飛び乗ってくることもあってびっくりするんですよ。朝は起こしてくれるから、彼らのおかげでだいぶ朝型人間になりました。
――猫カフェもお好きだそうですね。糸谷哲郎八段も、好きな場所として猫カフェを挙げていらっしゃいました。
ああ、やっぱり!自分よりもダニ(糸谷)さんのほうが猫カフェ好きですよね。オススメのお店を教えてくれますし、ふたりで行ったこともあります。猫はもちろんかわいいんですけど、まわりはみんなカップルで何とも言えない時間でした(笑)。
――対局が続いて気が張るときは、何をしてリラックスするんですか?
そうですね...気が張っている状態って、自分にとってはけっこういいことなんじゃないかなと思います。もともと気が抜けているんで(笑)。のんびりしている性格だと思うんですよね。宮崎の方に怒られちゃうかもしれないんですけど、割と県民性もあるかもしれないと自分では思っています。
100年続く家業を守る父の背中。そして始めたYouTube
――棋士の先生では、どなたと過ごすことが多いでしょう?
糸谷さん、西川(和宏六段)さんとは定期的に会いますね。糸谷さんは話題が豊富で何でもよく話すんですけど、うっかり哲学のこととか聞いちゃうとスイッチが入る。自分は「ほうほう」「なるほど」とか相槌は打ちますが、半分くらい理解できてないです(笑)。後輩だと池永(天志四段)君と、冨田(誠也四段)君と仲が良くて、三人で旅行に行ったりしました。
――ご家族と過ごす時間もリラックスできるひととき。都成六段のご実家が、宮崎県で「白水舎乳業」を営まれていることは将棋ファンの間でも有名です。
ありがとうございます。白水舎は100年続いていて、父親で三代目です。父はすごく仕事人で、子どもの頃から「いつも仕事してるな」というイメージでした。そんななかで将棋教室を開いたり、将棋の大会に連れて行ってくれて、飛行機代とかも大変だったと思うんですよね。温泉で羽を伸ばして欲しいな、なんて恩返しを考えていたんですけど、いかんせんいまも仕事ばかりしています。なので、最近は恩返しの方向性を変えて、実家の手伝いをすることにしたんです。ノベルティのポスターに出演したり、詰将棋と自分の写真が入ったカードを作ったり。実はけっこう大変だったんですけど(笑)、そうやって恩を返していきたいと思います。
――お父様は新商品をラインナップに加えられるなど、どんどん新しいチャレンジをされている印象です。
そうなんですよ。伝統を守りながら、一方で新しいことにも挑戦し続けていて。向上心がすごくて、企業向けのSNS活用セミナーに参加したりしているみたいです。ちなみに白水舎のInstagramアカウントは、父が運用しています(笑)。そんな父の背中を見て、自分も将棋の世界の伝統を大事にしながら、ファンの方に向けた発信の仕方など、新しいチャレンジをしていきたいなと思って、最近YouTubeチャンネルを開設しました。ありがたいことに"観る将"の方も増えてきているので、いろんな楽しみ方で、将棋に触れてもらえたら嬉しいです。
――パートナーと過ごす時間もホッと一息つく時間です。都成六段は長手数を厭わず、粘り強い将棋を指されるイメージがあるのですが、ご自身の棋風と、恋愛は通じるところがあると思いますか?
うう~ん...恋愛も割と、長手数を厭わないほうだと思います。そして仕掛けが遅い、延々と駒組みをしている感じです(笑)。積極的なタイプではないので、ジッと様子を伺ってちょっと端歩を突いたりだとか。自分としてはそれとなく好意を伝えているつもりでも、結果ぜんぜん伝わってないみたいなこともあるんですよね(苦笑)。
――習得してみたいスキルはありますか?
英語や中国語です。話せる言葉が増えると、世界が広がりそうですよね。あとボルダリングにも興味があって、一時よく行きました。西川さんがハマっていて、誘ってくれるんです。自分はまだ初心者で、将棋でいうと駒の動かし方を習っている段階です。どんなふうに登るか戦略を立て、自分自身との戦いをしていく点が将棋と似ているかなと思ったんですけど...体は思うように動きません(笑)。
――今日は私服でお越しいただきましたが、ポイントを教えてください。
ラクな服装が好きです。夏はTシャツ、冬はパーカー。ちなみに今日はユニクロです。師匠の家で研究会をするときなどは襟付きの服を着ていきます。師匠がパーカーを着ていたら合わせてパーカーで伺うのですが、まだそういう姿をお見かけしたことはないですね。
名前通り「モチッ」「プヨッ」!ローソンの「もちぷよ」
――では、お話も進んだところでおやつタイムに入ります。今日はローソンの「もちぷよ」をお召し上がりいただきますが、お味はいかがですか?
生地が特徴的で、美味しいですね!本当に商品名のとおり、「モチッ」「プヨッ」っていう感じ、どんどん食べられちゃいます。
――税込み100円で、「ワンコインワンハンド」の手軽さが魅力です。
今日は撮影で緊張しているので両手で食べましたが(笑)、たとえば将棋をしていてちょっと休憩のときにコーヒーと「もちぷよ」、そんな感じで片手で食べられるのがいいですね。将棋を指していると甘いものを食べたくなるんです、頭が疲れるんで。名前もかわいいです。
――スイーツにまつわる思い出はありますか?
子どもの頃、クリスマスは親戚も集まってパーティーをしていました。そのときにお菓子がたくさん入ったブーツをもらって、美味しかった記憶がありますね。すみません、甘酸っぱい話とかではなくて(笑)。
10問アンケート
インタビューで聞ききれなかった10の質問を、都成竜馬六段に伺いました。
- Q1
- 好きな作品(映画、本、音楽等)はありますか?
- 都成
- 絞りきれないんですけど、漫画だと『寄生獣』ですかね。漫画って週間のアンケート結果で内容が変わることもままあると思うんですけど、『寄生獣』は最初から最後まであたかも一気に仕上げたかのように綺麗な流れで話が進んでいくので、作品としてすごくよくできている。後世に残る漫画だろうなと思います。
- Q2
- いつか会ってみたい人はいますか?
- 都成
- 映画『007』シリーズが好きなので、ダニエル・クレイグに会ってみたいですね。あとはエミネム。「あんな人が現実に本当にいるのかな?」という感覚なので、陰からチラッと拝見したいです。
- Q3
- スーツのこだわりは?
- 都成
- 着心地重視ですね。窮屈じゃないか、シワになりにくいか、家でも洗えるか。ネクタイは、いただいたものを使うことが多いです。遊び心があったり、変わったものだったり、いろんなものを取り入れたくて。羽生(善治九段)先生がアヒル柄のネクタイをされていて、素敵でしたね。フェレット柄のネクタイを見つけたら絶対買います!
- Q4
- 苦手な食べ物はありますか?
- 都成
- 実は...牛乳そのものを飲むのが苦手です(笑)。父が毎日牛乳を持ち帰ってきていたんですけど、学校の給食でもうちの牛乳、家の食事でもメニューが何であれ牛乳...きっと飲み過ぎたんだと思います(笑)。クリームやチーズなどの乳製品は好きですよ。
- Q5
- カラオケの十八番は?
- 都成
- 『詰将棋カラオケ』でも歌ったんですけど、Mr.Childrenでしょうか。Official髭男dismも歌います。
- Q6
- 行ってみたい場所は?
- 都成
- 奄美大島ですね。曽祖父が奄美大島出身らしくて。都成家のルーツを知りたいですし、素敵な場所だと思うので、いつか行ってみたいです。
- Q7
- ウィスキー集めがお好きだと伺いましたが、お気に入りの銘柄は?
- 都成
- どんなものも美味しくいただくのですが、「余市」など、スモーキーでガツンとくるジャパニーズウィスキーが好きですね。
- Q8
- 棋士の先生とどんな遊びをしたい?
- 都成
- 『桃太郎電鉄』です。桃鉄だけは誰にも負けない自信があります。
- Q9
- 都成六段は小学5年生のころ、谷川九段に弟子入りを志願するお手紙を書かれていますが、そのときの自分に言葉をかけることができたら?
- 都成
- ずっと憧れの方だったので弟子入りを志願することは発想になかったんですけど、大会で「弟子を取るらしいよ」と噂を聞いて手紙をお送りしたんですよね。ことの大きさがわかっていなかったのもありますが、本当に「よくやった」という感じで、小学生の自分を褒めてあげたいです。
- Q10
- ファンの方へメッセージをお願いします。
- 都成
- 自分は流行に左右されず、なかば自己流な戦法で将棋を指すことが多いです。その戦い方が自分に合っているし、楽しいし、個性を出したいと思っているからです。自分の傾向として対局が長くなってしまうんですが、そういう面白い将棋をたくさん指していけるよう頑張りますので、勝っていくところを観ていただけると嬉しいです。応援よろしくお願いします。
写真:阿部吉泰
都成竜馬六段
1990年1月17日生まれ、宮崎県宮崎市出身。谷川浩司九段の唯一の弟子。2013年、奨励会三段で史上初めて新人王戦(第44期)で優勝。14年度には名局賞特別賞を獲得。16年に四段昇段を決め、同年4月、プロ棋士デビュー。居飛車・振り飛車にとらわれないオールラウンダー。長手数を厭わず粘り強い将棋を指すことで有名。実家は宮崎県の「白水舎乳業」。