6月27日(土)放映!第3回AbemaTVトーナメント ~予選Dリーグ3回戦・チーム広瀬 VS Abemaドリームチーム 事前特集~

6月27日(土)放映!第3回AbemaTVトーナメント ~予選Dリーグ3回戦・チーム広瀬 VS Abemaドリームチーム 事前特集~

ライター: 相崎修司  更新: 2020年06月27日

 第3回AbemaTVトーナメント、予選Dリーグ3回戦のチーム広瀬(広瀬章人八段、青嶋未来六段、黒沢怜生五段)対Abemaドリームチーム(羽生善治九段、鈴木大介九段、三枚堂達也七段)戦が6月27日に放映される。直近の2回と異なり、放映日は土曜日に戻っていることにご留意ください。予選ラウンドの最終戦で、この勝負によって決勝トーナメント進出の8チームが全て決まる。

 2回戦で予選を終えたチーム永瀬がプラス3ポイントで決勝トーナメント進出を確定させている。残る1枠を争うチーム広瀬とAbemaドリームチームだが、3回戦開始時点ではチーム広瀬がプラス2ポイントなのに対し、Abemaドリームチームはマイナス5ポイントと苦しい。

6月27日放送事前特集

 仮にAbemaドリームチームが先鋒戦で負け越すと、スコアが1勝2敗であってもマイナス6ポイントになるため、その時点でチーム広瀬の予選通過が決まる。中堅戦と大将戦でAbemaドリームチームが4連勝しても、1ポイント差で届かないからだ。

 同様のことは中堅戦と大将戦でも言えるため、Abemaドリームチームが大逆転での予選通過を果たすには、チーム広瀬との対戦成績を6勝1敗以上にするしかない。事実上、全ての対局で必勝が求められる。

 チーム広瀬対Abemaドリームチームのメンバー同士による公式戦戦績は以下の通りだ。

広瀬―羽生 広瀬の14勝19敗
広瀬―鈴木 広瀬の8勝3敗
広瀬―三枚堂 広瀬の1勝0敗
黒沢―羽生 黒沢の0勝1敗
黒沢―鈴木 黒沢の1勝0敗
黒沢―三枚堂 黒沢の1勝4敗
青嶋―羽生 青嶋の0勝1敗
青嶋―鈴木 青嶋の2勝0敗
青嶋―三枚堂 青嶋の3勝1敗

 Abemaドリームチームがほぼ全勝を求められるのは上記の通りだが、裏を返せばチーム広瀬はどこか1戦で勝ち越せば、予選通過が決まる。そう考えると相性の良い広瀬―鈴木戦や青嶋―三枚堂戦の実現を狙うことは十分にあり得ることだろう。

6月27日放送事前特集

 もちろん、これまでの公式戦とは異なるフィッシャールールによる対局だから、過去の対戦成績がそのまま当てはまるわけでもない。ただ、一番うまい形での対戦カードが実現すれば、精神的には楽になるはずだ。

 戦型についてだが、羽生と三枚堂は居飛車主体、鈴木と黒沢は振り飛車党。そして広瀬と青嶋はどちらも考えられる。特に、最近はあまりお目にかかる機会がないが、広瀬にとっては初タイトルである王位獲得の原動力となった振り飛車穴熊が見られるかどうか。決勝トーナメントへの最後の切符を懸けた対戦を、是非ともお見逃しなく。

■ABEMAプレミアムで公開中 予選の動画一覧はこちら>>

予選Aリーグ:
予選Aリーグ第一試合<チーム豊島 VS チーム久保>
予選Aリーグ第二試合<チーム豊島 VS チーム三浦>
予選Aリーグ第三試合<チーム久保 VS チーム三浦>

予選Bリーグ:
予選Bリーグ 第一試合<チーム天彦 VS チーム稲葉>
予選Bリーグ 第二試合<チーム渡辺 VS チーム天彦>
予選Bリーグ 第三試合<チーム渡辺 VS チーム稲葉>

予選Cリーグ:
予選Cリーグ 第一試合<チーム康光 VS チーム糸谷>
予選Cリーグ 第二試合<チーム木村 VS チーム糸谷>
予選Cリーグ 第三試合<チーム康光 VS チーム木村>

予選Dリーグ:
予選Dリーグ 第一試合<チーム永瀬 VS チーム広瀬>
予選Dリーグ第二試合<チーム永瀬 VS Abemaドリームチーム>

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AbemaTVトーナメント

相崎修司

ライター相崎修司

2000年から将棋専門誌・近代将棋の編集業務に従事、07年に独立しフリーライターとなる。2024年現在は竜王戦、王位戦・女流王位戦、棋王戦、女流名人戦で観戦記を執筆。将棋世界などにも寄稿。

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