将棋コラム

羽生三冠も驚いた‥‥AbemaTV『藤井聡太四段 炎の七番勝負』第5局・6局収録舞台裏(藤井四段コメントあり)

羽生三冠も驚いた‥‥AbemaTV『藤井聡太四段 炎の七番勝負』第5局・6局収録舞台裏(藤井四段コメントあり)

更新: 2017年04月17日

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AbemaTVが放送する『藤井聡太四段 炎の七番勝負〜New Generation Story〜』も残すところあと1局。本コラムでは第5局・対深浦康市九段戦と第6局・対佐藤康光九段戦の収録が行われた1日を紹介したい。

第5局・深浦康市九段戦

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撮影:相崎修司

まずは第5局から。対局開始は午前9時半だが、両対局者は収録用のメイクや事前取材があるため、8時半には現地入りしている。スタッフは一番早い方々が6時半には準備を始めている。将棋番組を作ることの大変さがわかる。

筆者を含む報道陣は対局開始の10分前に対局室入りし、冒頭の撮影を行う。対局が始まってしばらくすると、スタッフの指示に従って報道陣は退室だ。あとは終局まで、対局室にいるのは両対局者と記録係のみ。

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撮影:相崎修司

控室では本局まで3勝1敗という藤井四段の成績が話題になった。いずれ劣らぬ気鋭の若手を下してきた超新星はトップクラスにどのように立ち向かうのか。すでに終盤の力は超一級であることがわかっている。唯一の黒星を付けられた永瀬拓矢六段戦に関しては「永瀬君は終盤に持ち込まない(=序中盤で大差をつける)という必殺技があるからなあ」という声も聞こえてきた。

対深浦戦九段戦の結果は既報の通り、相矢倉の熱戦を藤井四段が制した。感想戦でも要所要所で深浦九段を上回る読みを見せつけた新鋭に、さしものA級棋士も脱帽。「自分には見えない手が見えていると感じた」と語った。

感想戦を終えた藤井四段に話を聞く。「A級棋士というトップクラスの先生と指せる機会をいただき、勉強になりました。結果はともかく、教わるという気持ちでやっていました。実力を存分に出せたのはよかったです」と語る。

そして午後に控えている佐藤九段戦には、「佐藤先生の棋譜もこれまでたくさん並べているので、あらためて特に準備したということはありません。やはり、第一線で長年にわたり活躍されている方なので、そういう先生と対局できる機会を生かして、全力で戦いたい」と意気込みを語った。

第6局・佐藤康光九段戦

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撮影:相崎修司

第6局の開始は午後2時半。会場にはスーツ姿で現れた佐藤九段だが、和服に着替えて気合十分。日本将棋連盟の新会長に就任したのは本局収録のわずか1週間前。会長就任後から全くの休みなしで、「トップが一番のブラックではまずいですかね」というジョークも飛ばしていた。しかし、その多忙な中でNHK杯戦優勝、A級順位戦残留など、大きな一番を制してきたのはご存じの通りである。当然、本局も忙しさなど言い訳にしない状況で臨んだだろう。

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撮影:相崎修司

だが、この一戦に関しては新鋭四段の強さばかりが目立った。「ちょっと強すぎますね」という驚きあきれる声も。

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撮影:相崎修司

佐藤九段は会長就任後、公式戦で負けなしの10連勝中である。唯一の黒星を付けたのが非公式戦とはいえ、本局の藤井四段なのだ。もうその実力を疑う者はいないだろう。

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撮影:相崎修司

第6局を終えた藤井は5勝1敗という成績に関して、「勝敗に関しては特に意識していませんでしたが、このような結果が出せたことは嬉しく思います」と感想を述べた。

第7局は最後の砦ともいうべき、羽生善治三冠戦である。待ち受ける羽生三冠は「ここまで5勝1敗とは驚きました。四段と言っても、すでに普通にかなり強いはずなので気を引き締めて臨みたいと思います」と語る。

最終第7局がどうなるか、4月23日の放映をぜひともお楽しみいただきたい。

相崎修司

ライター相崎修司

2000年から将棋専門誌・近代将棋の編集業務に従事、07年に独立しフリーライターとなる。2016年現在は竜王戦、王位戦・女流王位戦、叡王戦、女流名人戦で観戦記を執筆。将棋世界などにも寄稿。

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