将棋コラム

道場で、雑誌で、アプリで。将棋の段位の取得方法紹介

道場で、雑誌で、アプリで。将棋の段位の取得方法紹介

ライター: yumegiwa  更新: 2016年10月09日

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映画「3月のライオン」で主演した俳優の神木隆之介さんに9月24日、初段免状が授与されました。ところで、「将棋の級や段はどうやってもらえるの?」と疑問に思う方はいませんか? 将棋の段位は大会で好成績を収めるか、将棋の普及に多大な貢献をした人に与えられます。プロとアマに与えられる段、級の違いや、アマチュアの段、級の免状や認定状をもらう方法を説明します。

免状は揮毫入りの手漉和紙大高檀紙(てすきわしおおたかだんし)

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これがアマチュアに与えられる免状です。初段から八段まであります。大高檀紙という手漉和紙に書かれる文面は段位によって変わりますが、氏名の後に「夙(つと)に将棋に丹念にして」...などの書き出しで始まります。文章の末尾には、日本将棋連盟会長と、名人・竜王がそれぞれ丹精をこめて揮毫されている伝統と権威の書です。2016年現在だと、谷川浩司会長、佐藤天彦名人、渡辺明竜王が揮毫されています。

では、アマチュアが段位を認定してもらうにはどのような方法があるのでしょうか?

道場で対局しよう。規定の成績で昇級、昇段

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(日本将棋連盟 東京・将棋会館道場の昇級・昇段規定)

自分の実力を示す「棋力」を知るには、まず道場に通うといいでしょう。数局将棋を指した後に、道場側が30級、10級など級位を認定してくれます。道場に日々通いながら、「格上と指し分ける」「5連勝」など、道場が決めた規定に達するごとに昇級・昇段していきます。

将棋大会や「普及指導員」の認定でもらえる

全国大会の入賞者には四?六段の免状が贈られる決まりになっています。日本将棋連盟普及課では優勝賞品に段位免状がある大会も実施しております。大会が開かれるのは土・日が中心。詳しくは普及課に問い合わせしてみましょう。

大会のほか、日本将棋連盟が公認する「将棋普及指導員」が三段までの段位を認定することもあります。

「将棋世界」のコース問題に答えると認定される

「将棋世界」の昇段コースコーナーでも段位を認定してもらえます。「初・二・三段コース」と「四・五・六段コース」に分かれ、次の一手を当てる問題が各4問あります。毎月これに回答し所定の点数に達すると、昇段コース卒業証がもらえ、段位免状や認定状が申請できる。「将棋世界」電子版を通した応募はできないので、雑誌を購入して葉書で回答するようにしましょう。

認定問題に答えて申請できる

スカイパーフェクトTVの囲碁将棋チャンネルで放映される認定番組の問題や、NHKテキスト・各新聞社に掲載されている認定問題で、規定の点数に達することができれば免状の申請が可能です。

将棋への普及貢献でもらえる。取得した芸能人もたくさん

全国各地にある日本将棋連盟支部の支部長を務めるなどして、将棋界に大きな貢献をした人にも免状が贈られます。一般人だけではなくて、神木さんのようにドラマ・映画への出演を通して将棋の「広報役」を務めた著名人に送られることも。免状が授与された著名人を紹介します。

  • つるの剛士さん

若いころに新宿将棋センターに通うなど、将棋愛好家として知られ、Eテレ「将棋フォーカス」の司会も務めるなど活躍。2012年に三段免状が授与されました。

  • 渡辺徹さん

父から手ほどきを受け、古くからめきめきと腕を上げてきたようです。1996年に二段免状授与。つるのさんと同時に「将棋親善大使」の委嘱を日本将棋連盟から受けています。

  • 古田敦也さん

2004年に三段免状授与。スポーツ雑誌「Number」によると、現役時代は井川慶投手らに将棋を教えていたといいます。「思考法」をテーマに谷川浩司九段と共著を出版。電王戦とトヨタがコラボした「リアル車将棋」では振り駒の大役を務めました。

  • 波戸康広さん

サッカー元日本代表。千駄ヶ谷の将棋会館に通い詰め、NHK BSの将棋番組への出演歴があります。2012年に初段免状が授与されました。将棋とサッカーのコラボイベントにも登場。日本将棋連盟公式LINEスタンプを監修するなど、将棋界に貢献しています。

他にも長嶋茂雄さんや「将棋ジャーナル」の元編集長で作家の団鬼六さんや元ヤクルトの広沢克実さんら、多くの著名人に段位免状が贈られています。

将棋倶楽部24や将棋ウォーズで認定される

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大会や道場に足を運ぶヒマがない! という方は、ネット将棋で段位を上げ、免状を申請してみてはいかがでしょうか。将棋ウォーズ、将棋倶楽部24ともに、棋力が段まで上がった場合に専用フォームから申請できます。ただ、将棋は人から教わるのが上達への近道。全国で実施されている将棋大会で腕を磨き、棋力をあげるほうがいいかもしれません。

ちなみに、、、プロの6級はアマ四段。段位制度が根本から異なる

アマチュアが段の認定を受けるまでの流れを説明しました。実はアマチュアの初段はプロの「初段」とは違うことを知っていますか? プロの養成機関「奨励会」に入会すると、ほとんどの人は6級からスタートします。そこから昇級・昇段、降段・降級を繰り返し、四段になると正式なプロとして認められます。一般に、プロの6級はアマチュアの四段に相当するそう。プロの実力の高さがわかりますね。

今回は段位の免状をもらうまでの方法をいくつかご紹介しました。さらに詳しく知りたい方はこちらのページをご参照ください。日本将棋連盟は、段位の「免状」だけでなく、級位のお墨付きを与える「認定状」も発行しています。

このように、道場での対局や普及指導員の認定、将棋世界や将棋ウォーズを通してなどさまざまな級位・段位の認定方法があります。みなさんも、腕試しをかねて挑戦してみてはいかがでしょうか? 

yumegiwa

ライターyumegiwa

ライター。大学まで将棋部で、県大会3位など入賞歴多数。社会人になってからは「観る将」に専念していて、たまに子供に将棋を教えている。行方尚史八段のロックな生き方に憧れ、ついでにライブやフェスにも足しげく通うようになった。振り飛車が得意だが最近は右玉がマイブーム。島朗九段の「早投げの美学」に共感して実践しているが、そのせいかネット将棋のレーティングは下がり気味。

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