「さらなる進化を目指して」~棋士:渡辺明名人に聞く、勝負の運命を左右するストレスとの付き合い方~

「さらなる進化を目指して」~棋士:渡辺明名人に聞く、勝負の運命を左右するストレスとの付き合い方~

ライター: 大川慎太郎  更新: 2021年11月05日

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 勝負の世界は結果がすべて。たとえ99%がうまくいっていても、最後に逆転されてしまえば、その過程は評価されない。だからこそ、一局一局の重みは計り知れないのだ。

トップ棋士の年間平均対局数は50局ほど。対局当日はもちろんだが、前日の過ごし方も重要になってくる。翌日に対局を控えた棋士には、用事があっても連絡をしないという将棋関係者も少なくない。対局前日には研究して準備をしたり、気持ちを整えたりするのが一般的であり、その大事な時間を邪魔したくないからだ。

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渡辺明名人は2000年に15歳で棋士になり、1000局以上を戦ってきた。タイトル通算獲得は29期。初代永世竜王であり、現在は名人、棋王、王将の三冠を誇る。トップランナーで百戦錬磨の渡辺でも、対局前日には普段と違う緊張状態になるという。

「将棋は勝ち負けを争う競技なので、負けることへの恐怖心がストレスになる。そのため対局前日はイライラしやすくなります」

タイトル戦は全国各地を転戦するので、対局前日は移動日になる。対局場に着くとメディアからインタビューを受けることもあるが、普段は快活な渡辺の口調がやや重くなるのを何度か見たことがある。

「少し不機嫌な受け答えになってしまったこともありますね。よくないとは思うんですけど、翌日の対局にプレッシャーを感じているからなんです」

では、勝負の最中はどうなのだろうか。

「対局に入ってしまえば集中しているので、ストレスはほとんど感じません。やっぱり始まる前は心配事が多いんですよ。『あの手を指されたらどうしよう』とか気になることが多い。でも実際に相手に指される手は一つなので、始まってしまえば目の前の局面に没頭しています」

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知力を振り絞った後には結果が出る。終局後には一局の過程を検討する「感想戦」が行われ、そこでは棋士の感情がしばしばあらわになる。勝った棋士の笑顔はいつもまぶしいが、逆の結果が出た場合はどうなのか。

「敗戦のストレスももちろんありますよ。単純にムシャクシャしている感じで、対局前のものとは質が違いますけどね」

 感想戦が終わればやっと自由な時間だ。対局後の夜に関して、棋士が決まって口を揃えることがある。

「頭が冴えていて眠れない」

脳をフル回転させていたことと、勝負の興奮からなかなか寝つけないのだという。

「勝敗に関係なく、帰ったらお酒を飲みながら、好きな野球やサッカー、競馬などを見ていることが多いです。どうせ眠れないですし」

対局翌日は睡眠不足になりがちだが、それは仕方がない。いちばんよくないのは、対局当日を睡眠不足で迎えることだ。

「睡眠は重要です。寝不足で対局に向かうと集中力が落ちてしまって、難しい局面を考える気力が湧きにくくなります」と渡辺は語った。すると口の端を緩ませ、「年を重ねるとともに段々、寝られなくなってきました。若い時は何も考えずに爆睡できたんですけどねえ。予定より1時間くらい早く起きてしまうこともあります」と明かした。

対局前日によく眠れるように、前々日にあえて睡眠時間を少なくしたこともあるが、毎回うまくいくわけではない。睡眠不足で臨む場合はある工夫をするという。

「タイトル戦は自室で食事をとるので、そこで昼寝をします。休憩時間は1時間なので、30分くらいは横になれます。昼寝の効能はメディアでもよく見かけますけど、短時間の睡眠でも頭がスッキリするので、リフレッシュできますね」

 ストレス発散の方法はどうしているのだろうか。

「好きなことをします。(前述したように、)野球だったら応援している『東京ヤクルトスワローズ』の試合を観ます。あとは親しい人とのおしゃべりですかね」

「ヤクルト」の名前が出たところで、新たな価値をもつ「Yakult(ヤクルト)1000」を渡辺に試してもらった。

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「スワローズファンということもあって、子どもの頃から『ヤクルト』は飲んでいます。常に家の冷蔵庫に入っていて、普段は妻が買ってきますが、なくなると自分でも買いに行きますね。自分は水をあまり飲まないので、のどが渇くと『ヤクルト』を手に取ることが多いです」

「Yakult1000」を三口ほどで飲み干すと笑顔になった。

「普段飲んでいるものは一口ですけど、こちらはたっぷり感がありますね」

渡辺が普段愛飲している「Newヤクルト」は65mlだが、「Yakult1000」は100mlだ。

「味も違います。基本は変わらないんですけど、『Yakult1000』のほうがスッキリして飲みやすい感じがします」

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ヤクルト独自の「乳酸菌 シロタ株」が、「Yakult1000」には1本(100ml)に1000億個含まれている。この「Yakult1000」を継続飲用することによって、一時的な精神的ストレスがかかる状況でのストレスをやわらげる機能と、眠りの深さ、すっきりとした目覚めといった睡眠の質を高める機能が確認されている。もちろん、乳酸菌 シロタ株には腸内環境を改善する機能も報告されている。

「いつも飲んでいる『ヤクルト』に整腸作用があることは知っていましたけど、この『Yakult1000』にはそういう機能もあるんですね。日々ストレスや睡眠の問題と戦う自分にはぴったりの商品だと思います。これを機に、これからは『Yakult1000』を継続的に飲んでみたいと思います。科学の発達とともに『ヤクルト』も進化しているわけですね」

「Yakult1000」は、ヤクルトレディが届けてくれる宅配専用商品だが、この10月からスーパー、コンビニなど店頭で購入できる「Y1000」を販売開始。ともに訴求する機能は変わらないため、ライフスタイルによって購入方法を選ぶことができるようになったのもうれしい。

最後に渡辺はこう語る。

「進化することって大事ですよね。いま、将棋界はAI(人工知能)で序盤戦を研究することが欠かせません。現状維持ではどんどん置いていかれてしまいますし、新たな知識や戦術、勝利やタイトルを手にすることが難しくなってくる。自分もさらに進化するために、対局へ向けた過ごし方や睡眠のとり方などを含め、これからも試行錯誤を続けていきます」

将棋界最高峰の名人位に就いても、渡辺の上を目指す姿勢は変わらない。

商品情報

●インタビュー中に渡辺が試したのは『Yakult(ヤクルト)1000』

「乳酸菌 シロタ株」が1本(100ml)に1,000億個入ったヤクルト史上最高密度の乳製品乳酸菌飲料です。継続飲用により、一時的な精神的ストレスがかかる状況でのストレスをやわらげ、睡眠の質を高める機能が確認されています。

『Yakult(ヤクルト)1000』
(宅配専用商品/1本100ml)

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機能性表示食品(製品・成分評価)

届出表示:本品には乳酸菌 シロタ株(L.カゼイ YIT 9029)が含まれるので、一時的な精神的ストレスがかかる状況でのストレスをやわらげ、また、睡眠の質(眠りの深さ、すっきりとした目覚め)を高める機能があります。さらに、乳酸菌 シロタ株(L.カゼイ YIT 9029)には、腸内環境を改善する機能があることが報告されています。

【消費者庁届出情報 届出番号:D279】

そしてこの10月からはスーパー、コンビニで購入可能な『Y1000』も新登場。

『Y1000』
(店頭販売商品/1本110ml)

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機能性表示食品(成分評価)

届出表示:本品には乳酸菌 シロタ株(L.カゼイ YIT 9029)が含まれます。乳酸菌 シロタ株(L.カゼイ YIT 9029)には、一時的な精神的ストレスがかかる状況でのストレスをやわらげ、また、睡眠の質(眠りの深さ、すっきりとした目覚め)を高める機能が報告されています。さらに、腸内環境を改善する機能があることが報告されています。

【消費者庁届出情報 届出番号:E625】

・食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。
・本品は機能性表示食品です。特定保健用食品と異なり、消費者庁長官による個別審査を受けたものではありません。
・本品は、疾病の診断、治療、予防を目的としたものではありません。

健康のために毎日1本、ぜひあなたも。

『Yakult(ヤクルト)1000』『Y1000』
詳しくはこちら
https://www.yakult.co.jp/yakult1000/

渡辺 明名人

渡辺明名人

1984年4月23日生まれ。東京都出身。棋士番号235。 所司和晴七段門下。
現在、名人・棋王・王将のタイトルを保持している。
タイトル登場回数39回、タイトル獲得数は竜王11期、名人2期、王座1期、棋王9期、王将5期、棋聖1期の合計29期

大川慎太郎

ライター大川慎太郎

出版社退社後、2006年より将棋界で観戦記者として活動する。著作に『将棋 名局の記録』(マイナビ出版)、『不屈の棋士』(講談社現代新書)などがある。趣味は音楽鑑賞、サッカー観戦。映画、海外ドラマも好きで、最近はデヴィッド・フィンチャー監督の「マインドハンター」に度肝を抜かれた。

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