【PR:ローソン×中村太地七段】緊張の緩和。お笑いや映画を観て過ごすリラックスタイム――中村太地七段の素顔

【PR:ローソン×中村太地七段】緊張の緩和。お笑いや映画を観て過ごすリラックスタイム――中村太地七段の素顔

ライター: 藤田華子  更新: 2021年07月01日

スイーツを口にする時間は、ホッと一息つき、素の自分に戻るとき。

スイーツを口にする時間は、ホッと一息つき、素の自分に戻るとき。
今回はローソンの「どらもっち」を食べながら、中村太地七段の素顔に迫ります。
29歳のときに王座のタイトルを獲得した中村七段。実は学業でも早稲田大学在学時に論文コンクールでスカラシップを授与されるなど素晴らしい成績を収めてこられました。謙虚に物ごとと向き合い「将棋だけではなく、まんべんなくいろんなことに興味がある」と貪欲。そう言って笑う軽やかさが、将棋ファンから「東の王子」、「天は二物も三物も与える」と囁かれる理由でしょう。
今回は、テレビっ子だという中村七段に家のリビングで寛ぐ様子を再現いただきました。緊張するからこそ必要な、心が緩む瞬間。リラックスモードのなか、お好きな映画やお笑いについて、そして「王子」の弱点(!)まで、お話を伺いました。

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実はテレビっ子。映画やお笑いが救いに

――お好きなものとして映画を挙げていらっしゃいますが、どんなものを観られるのですか?

SFやファンタジーを昔からよく観ますね。ワクワク、ドキドキするような冒険や戦いが出てくるもの、たとえば『ハリー・ポッター』『スター・ウォーズ』、『トイ・ストーリー』シリーズとか。感動して勇気をもらえるところが好きです。

――『ハリー・ポッター』『スター・ウォーズ』は、Tシャツやグッズもお持ちだとか。

Tシャツはふだん着ています。『ハリー・ポッター』は、小学生の頃に初めて読んだ長編の物語で、発売日に買いに走り、夜中まで夢中になって読みました。映画化されたらすぐに観に行って...懐かしいな。『スター・ウォーズ』の魅力はここでは語り尽くせないのですが、少しだけいいですか?

――はい、お願いします!

家族がテーマの壮大な物語で、誰しも正義の「ライトサイド(光明面)」と、怒りや憎しみによって引き出される「ダークサイド(暗黒面)」を持っている。それは表裏一体の危ういものだという哲学、神話に通じるメッセージがあるんです。"May the force be with you(フォースと共にあらんことを)"は、シリーズで何回も登場する有名な台詞。「神のご加護がありますように」と相手の無事や健闘を祈るために使われる言葉で、すべてのものに力があって、それを活用していくという考えです。そういった感性のようなものを、僕も大事にしたいなと思います。何も考えずに観ても自分が冒険している感覚で楽しめますし、考えるとすごく奥深く学びが多い。SFだとクリストファー・ノーラン監督の『インセプション』『テネット』のように、複雑で考えさせられるものも面白くて好きです。

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――お笑いもお好きだとか?

そもそも母がテレビ好きで、家ではいつも何か観ていました。いわゆるテレビっ子です。それで、今も芸人さんの漫才・ネタはけっこう幅広く観ていると思います。お笑いのショーレースは、グッと目頭が熱くなっちゃって。好きな方はたくさんいるんですが、ブラックマヨネーズさん、サンドウィッチマンさん、すゑひろがりずさん...最近は、小藪千豊さんや、サバンナの高橋茂雄さんなど将棋好きな芸人さんもいらっしゃって嬉しいですね。YouTubeでもコラボさせていただいて、「まさかお会いできるとは!」と個人的にめちゃくちゃ興奮してしまいました。

――笑いを起こすメカニズムとして、「緊張の緩和が笑いを生む」という考えがありますよね。ふだん対局で緊張されるシーンが多いなかで、「笑い」はどんな意味を持つでしょう?

そうですね、対局後に録画していた番組を観ることも多いんですけど、対局で負けたときってけっこうキツいものがある。でもお笑いは何も考えずに観るだけでも、あっという間に他の世界に連れて行ってくれるんです。たとえばネタをひとつ観る5分間にすごく救われます。そういう意味では日常の中で助けられていますし、そんな体験をさせてくれる芸人さんを心から尊敬していますね。コーヒーを片手にお菓子を食べながら映画やお笑いを観る時間は一番幸せなひとときかもしれません。

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受け継がれてきた将棋界の伝統を、次世代やまわりに繋げていく。

――年齢的に若手から中堅に移る世代だと思いますが、将棋や将棋界全体について、思うところや意識の変化はありますか?

20代の頃は対局をして、将棋以外のところでもいろいろな経験を重ね、人として豊かになっていければと思っていました。30代になり、そういったものをいよいよ結果に結びつけ、活動として新たなものを生み出せたらと考えています。将棋界全体でいうと、最近藤井(聡太)王位・棋聖 を筆頭に多くの棋士が活躍しているので、僕を含め 、将棋界が一丸となってもっともっと多くの方に将棋の魅力を伝えられればと思っています。個人的には最近YouTubeという新しい活動を始めました。棋士それぞれの活動が広がっていけばいいですよね。

――TwitterやYouTubeは、かねてよりやってみたいと思っていたんですか?

棋士になるまではなかなか将棋界の仕組みがわかっていなくて、わかりやすくタイトル戦に出場したり、対局をするイメージしかなかったんです。でもだんだんと、支えてくださっているスポンサーさんやファンの方の存在の大きさがわかったり、あと僕は以前子どもスクールの講師をやっていたのですが、その頃教えていた子が女流棋士になったりすると「こういうふうに繋がっていくんだな」っていう、活動のやりがいが実感としてわいてきたんですよね。

――脈々と受け継がれていく将棋界の伝統、自分がその一部を担っている実感ですね。

そうです。先輩方からありがたいお言葉はたくさん伺ってきたのですが、自分も当事者で、受け継がれてきたものを次世代やまわりに繋げていくんだという。棋士になって15年くらい経つんですけど、だったら可能な限り、自分ができることはやりたいなと思っています。

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――奨励会を目指すときご両親と大学に行くことを約束され 、中学受験を頑張って早稲田実業中高から早稲田大学政治経済学部へ。棋士との両立は大変だったと思いますが、受験の経験や大学に行って良かったと思うことはありますか?

大学の勉強が将棋のスキルに直結したかどうかはわからないですし、むしろその時間をぜんぶ将棋の勉強に費やせていればまた何か違ったかもしれないとは思います。でも自分は将棋だけというよりは、まんべんなくいろんなことに興味があるんです。それを楽しむほうがバランスが良くて、しっくりくる。そういう意味でも大学に行けて良かったですし、他の世界を知れたのも大きかったですね。将棋って順調に勝っているときは何も問題ないんですけど、負けてしまったら原因を探って改善しなくてはいけないんです。そのときに将棋以外の世界を知っていると、いろんな引き出しを持てる。自分の悩みに対して根を詰めすぎず、俯瞰的に、気楽に考えられます。あとは単純に友人が増えて、彼らが他の世界で頑張っている姿を見ると刺激をもらいます。

――今も大学時代のご友人と交流されますか?

よく食事に行ったりしています。将棋も観てくれていて、けっこう強く発破をかけられ励みになります。大学のゼミの友だちが、当時はまったく将棋に興味がなかったのに今は観る将になっていて、将棋イベントにきてくれたりするんですよ。ちょっと不思議ですけど、嬉しいですね。

――大学のゼミのお話が出てきたのですが、中村七段は「無党派層の政党好感度 政策と業績評価からのアプローチ」という論文で優秀な成績を収められています。

今見ると、難しそうなテーマですね(笑)。

――はい、とても(笑)。政治経済を学んだのは、どんな理由からですか?

法律か政治経済かですごく迷ったんですけど、当時、法律は出席日数にとても厳しいという噂が耳に入ってきて。将棋と両立させるなら同じくらい興味がある政治経済にしようかなという理由です。ゼミでは、投票コードや世論調査のデータを何万も集め、パソコンにかけて「どういう候補者が当選しやすさ」などを分析しました。簡単なところでいうと、雨が降ると投票率が下がる、そういった要因をいくつも掛け合わせて分析するんです。その過程が「ここでこの手を指したからこうなる」という将棋の考え方に似ているなと感じて、けっこう面白くて。難しいんですけど、自分はやっぱりこういうものに興味があるんだなと改めて思いましたね。

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家訓は「淡交」。そして実行中のイメチェン計画

――棋士の先生ではどなたと過ごすことが多いですか?

長い時間一緒にいるのは、同世代だと兄弟子の長岡(裕也六段)さん、金井(恒太六段)さん、あとは田中(悠一五段)さんですね。棋士の集まりがあった帰りとかに4人でカフェに寄って感想戦をしたり、近況を話したりする仲です。ただ僕的には学校の友だちとは感覚が違うので、旅行に行ったりするとかはないんですけど、仲良くしていただいています。

――ご家族と過ごされる時間も、素に戻れる時間だと思います。どんなご家族ですか?

姉がいるので4人家族で、実家は東京なのでたまに帰ったり食事に行ったりしますね。業務連絡がくる程度で、適度な距離感です。うちの家訓――というか、父親が一人で言っているんですけど(笑)、「淡交」という言葉があるんです。

――荘子の「君子之交淡若水(君子の交りは淡きこと水の若し)」ですか?

それです。あっさりした、わだかまりのない交わりを指すみたいです。あまりベタベタしない、自立したものが集まって良い感じの距離感でいるのが理想的だと。居心地の良い距離感です。

――ご自分の将棋の個性と恋愛は、通じるところはありますか?

自分はどちらかというと攻め将棋で、持ち時間をいっぱい使うことが多いですね。将棋はある一定のセオリーがありますが、セオリー以外の手が正解なこともけっこう多くて。ある局面において可能性を探る柔軟な発想というか、そういうのを探していく作業が好きなのが、自分らしい将棋かなと思っています。で、恋愛とは...これはまったく別物な気がします。自分が勝手に読んでいるだけになってしまう可能性もありますし、そもそも自分の手番かどうかもわかりませんし...将棋のほうが得意です(笑)。

――今日は私服でお越しいただきました。モノトーンがお似合いですが、ポイントを教えてください。

20代のころは色のある服を取り入れていたんですけど、最近はモノトーンでシンプルに、大人の男性の落ち着きを見せようかなと。イメチェンをね、ちょっと図りたい感じなんです(笑)。僕の兄弟子の中川(大輔)八段って、ワイルドでダンディじゃないですか。

ローソン×中村太地七段06 ローソン×中村太地七段07

――はい、登山がお好きで、"ちょいワル"な感じが素敵です。

そうです、そうです。でも昔の中川先生を知っている方は「ぜんぜん違う」っておっしゃるんですよ。髪の毛をビシッと分けて、すごく細くて、今とは違った優しい感じの格好よさを纏われていて。中川先生に「どんなふうに今のスタイルになったんですか?」と伺ったら「中村くん、男は人生で何回かイメチェンしなくちゃいけないんだよ」と。意識的にやられたらしいんです。それで、僕も変化を出したい、気分を変えたいと思って、シンプルな方向にいこうかなと。

――なるほど、じゃあまたイメチェンしたくなったら、突然ワイルドなトーンになることもありうると。

可能性としてはありますね(笑)。いま一番重視するのは、肌触り。テロッ、ツルッとした触り心地がお気に入りで、今日もその目線で選んだ服ですね。zuccaのジャケットとTシャツは触っているだけで落ち着く素材で、好きな白いパンツを合わせました。

――最後にちょっと変な質問をしてもいいでしょうか。ここまでお話を伺ってきて、中村七段はスマートで優しくて、本当に素敵な「東の王子」という印象なのですが、苦手なものや、やっちゃった〜というエピソードって何かありますか?

ぜんぜんスマートではないですよ!食べ物は、しいたけが苦手です。子どもみたいなので言うのを控えていたのですが、藤井(聡太)王位・棋聖もキノコが苦手という噂を聞き、堂々と苦手と言えるようになりました(笑)。
やっちゃったエピソードは、うう〜ん...3、4年前、番組の収録中にスーツのお尻の部分がビリっと破れてしまったことがあるんです。共演していた女流棋士の先生やスタッフさんにバレないようおかしい体勢をとったりして、最後はバッグでお尻を隠しながら帰りました(笑)。

普通のどら焼きとはまったく違う、もっちり感が印象的な「どらもっち」。

――――では、お話も進んだところでおやつタイムに入ります。今日はローソンの「どらもっち」をお召し上がりいただきますが、お味はいかがですか?

普通のどら焼きとはまったく違って、"新しいもの"ですよね。口に入れた瞬間のもっちり感がすごく好きで、あんことホイップのバランスも、計算尽くされたものなんでしょうけど絶妙。軽く食べられるけど満足感があります。甘さの加減が、僕的にぴったりです。

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――甘いものはふだんから食べられるんですか?

好きですね。チョコレートも和菓子も...家でも外でも食べるんですけど、「どらもっち」はもっちりしているのでポロポロこぼれないところも好きです(笑)。

――対局中のおやつの想い出がありましたら教えてください。

タイトル戦に出たとき、15時ちょっとまえに千日手になったんです。それでおやつを部屋で食べることになって。いくら楽しみにしているおやつタイムでも、対局中だとどうしても局面のことを考えなくちゃいけなくて100%味わうことができないんですけど、この日ばかりは味を堪能しました。自室でのおやつタイムって滅多にないことなので、思い出深いです。

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10問アンケート

インタビューで聞ききれなかった10の質問を、中村太地七段に伺いました。

Q1
お名前の由来は?
中村
太陽と地球からとったと聞いています。もし僕が第一子だったら、両親は真っ直ぐな子に育ってほしいという意味で「直角」という名前にしようとしていたらしいです。
Q2
近くにあるとリラックスできるものは?
中村
香りがいいものですね。ローズマリーは記憶力を高める、柑橘系の香りはリフレッシュできる、そういう作用を知りまして、家でアロマディフューザーを使ったり、対局中まわりの迷惑にならない範囲でアロマオイルをハンカチにつけて嗅いだりしています。サンダルウッドの香りも好きです。
Q3
いつか会ってみたい人はいますか?
中村
会ってみたい方はたくさんいらっしゃるんですけど、お笑いが好きなので明石家さんまさんですかね。小さい頃からずっと観ていて。お話しするなんてとんでもない!番組観覧がいいです(笑)。あの雰囲気、空気感を生で味わってみたいです。
Q4
マイブームは?
中村
コーヒーを豆から挽いて淹れますね。ほぼ毎日、朝とおやつの時間。それだけで幸せを感じます。味については自分の好みを探っているところです。
Q5
小さい頃はFBI捜査官に憧れていたと伺いました。生まれ変わったらどんな職業についてみたいですか?
中村
FBI捜査官、本当になりたかったんですよね(笑)。そのほかだと、サッカー選手に憧れていました。小学2〜3年生までサッカーチームに入っていたんですけど、土日が将棋大会とサッカーの大会が重なることがあって。そろそろどちらかを選ばなくてはというときに、将棋を選びました。いまも連盟のフットサル部は楽しんでいます。将棋と同じで攻めるのが好きで、フォワードでした。

ローソン×中村太地七段10

Q6
チャレンジしてみたいこと、習得できたらいいなと思うことはありますか?
中村
これは...料理かな。作れなくてというか、作らなくて。コロナ禍で外出を控えるようになったので、一人暮らし10年目にしてついにチャレンジして少し続いたんですけど、上達もしないままいつの間にか止めていました(笑)。繊細な和食とかを作れるようになりたいです。
Q7
スーツを着るときのこだわりは?
中村
対局ではリラックスできる、ゆったり目のものですね。イベントでは多くの方にお会いするから、清潔感が出るように。青系のネクタイが多いですが、気分に合わせていろいろ着ていますね。気持ちがピシッとするので、スーツは好きです。
Q8
猫派ですか、犬派ですか?
中村
犬です!実家でマルチーズを飼っていました。小型犬が好きかな。かわいいですよね。
Q9
10年後はどんな棋士になっていたいですか?
中村
これは難しい質問ですね...10年後は43歳になるんですけど、将棋で上を目指している棋士でいたいですね。変わらずいろんなことに興味を持ち続けて広く活動し、何かが花開いていたらと思います。
Q10
ファンの方へメッセージをお願いします。
中村
いつも応援いただいていて、ありがとうございます。それが励みになって頑張ることができているので、すごく感謝しています。特に最近ファンの方とSNSなどで距離が近くメッセージが届くようになったので、より一層ファンの方々のありがたみを実感しています。自分自身も面白い将棋を指して将棋の魅力を感じてもらえるようにと思いますので、引き続きよろしくお願いします。

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写真:阿部吉泰

七段中村太地

中村太地七段

1988年6月1日生まれ。東京都府中市出身。
故・米長邦雄永世棋聖門下。2000年に奨励会入りし、06年に四段。2017年10月、3度目のタイトル挑戦となる第65期王座戦で羽生善治王座(当時)を破り、自身初のタイトルを獲得。早稲田大学政治経済学部在学中には、論文コンクールで政治経済学術院奨学金を受賞している。メディア出演も多く同世代棋士の中でリーダー的な存在。

ローソン×日本将棋連盟 コラム

藤田華子

ライター藤田華子

音楽雑誌『ロッキング・オン・ジャパン』の編集者を経て、現在は企業のコンテンツ制作を手掛けています。SDGsやライフスタイルについての連載も執筆。趣味は将棋(将棋ペンクラブのお手伝い)、お風呂(温泉ソムリエです)、読書。観る将・読む将として、将棋の魅力をお伝えしていきます!

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