伊藤 かりん
アイドルグループ・乃木坂46の元メンバー。
2015年4月~2019年3月までNHK「将棋フォーカス」の司会を務める。2018年3月、アマチュア初段に認定された。
2019年4月に将棋親善大使に就任。
2019年5月24日にグループを卒業し、現在はソロで活動中。
ライター: 更新: 2019年11月25日
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戸辺 この前の女流アマ名人戦では1勝できましたね。
かりん その後は4連敗してしまい、先生に申し訳なくて・・・。
戸辺 いやいや、Aクラスですから立派ですよ。
かりん 最近の課題として、普段はアプリ「将棋ウォーズ」で練習してますが、スマホだと雑に指してしまい、対人だと考えすぎてしまうんです。その間を取れるようになりたくて。
戸辺 それは誰でも悩むこと。経験を積んでいけば、あまり考えなくてもいいのか、よく考えるべきか、わかるようになります。将棋は生き物ですから、実戦が大切です。
かりん ありがとうございます。もっと腕を磨きたいので、引き続き先生のお力が必要です。
諸先輩方からいただいたプレゼント
戸辺 実力は伸びていますよ。成長したなと感じたのは、今までずっと教えてきた中飛車を一旦やめて、「自分で勉強した四間飛車をやりたい」と言ってきたこと。それは師匠にとっては、とてもうれしいことです。
かりん でも、最近はまた中飛車に戻ろうかと迷ってもいて・・・。
戸辺 それでもいいんですよ。チャレンジしたことは、絶対にいい経験になりますし、プラスにしかならない。これからの課題は、どれだけシビアに勝ちにいけるか。かりんさんは優しい性格なので、どうしても相手や周りに気を遣ってしまう。これからは有段者としての地位を確立して大会でも勝っていく時期なので、もっと厳しく取り組まなければですね。
戸辺 将棋は子どもからお年寄りまで、誰もが楽しめるのが魅力。自分は指導することが好きなので、もっと将棋を広めるためにも、今後も力を入れたいですね。
かりん 将棋ファンの中では有名な話で、先生は教えるのが本当にお上手。おかげで私も上達できましたし、今後も先生には多くの方がもっと将棋を好きになるきっかけをつくり続けていただけたらうれしいなと思います。
戸辺 自分で言うのも何ですが、将棋上達のカギは、いい指導者に恵まれるかどうか。別にプロでなくてもいいんです。「いつでも教われる」とか「困った時に助けてもらえる」とか、アドバイスをもらえる先輩がいたらいいと思います。
かりん 今、棋士としての自分があるのは先生のおかげです。私が最近気づいた将棋の魅力は、対局することで相手とコミュニケーションができること。知らない方とも、盤上で会話ができて、心を通わすことができるんです。
戸辺 将棋は盤上で自分を表現することですからね。
かりん 私は、将棋の内容だけではなく、棋士の方々の魅力も伝えられるような企画をやりたいなと思っています。
戸辺 僕個人の目標は、やはり念願のタイトルを獲得すること。今は毎日実戦と同じ気持ちで、正座して将棋盤に向かい集中して練習しています。昔、先生から「脳に汗をかくぐらい練習しなければダメ」と教えを受けましたが、その言葉を思い出して真剣にトレーニングしています。そして、練習の最後には、クリアアサヒを1本飲むのが、最近お気に入りの定跡です(笑)。
かりん 先生がタイトルを獲得されましたら、就位式で花束を贈呈させていただくのが、私の夢です。
戸辺 それはうれしいですね。かりんさんは「将棋親善大使」に就任しましたよね。
かりん はい、とても光栄なことです。今後、番組やイベントを通じて、将棋の楽しさをたくさんの方に知っていただけるようになりたいので、もっと自分の知名度をあげることも目標のひとつです。
戸辺 今のままで充分だと思いますけどね。これから一緒にイベントもやっていきたいですね。
かりん 先生はもともと企画力も素晴らしいですし、色々な形でご一緒できたらうれしいです。
クリアアサ火鍋は今の季節にピッタリ!
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かりん 専門誌の連載があったからこそ、最近は気軽にお会いする機会が増えましたよね。
戸辺 お酒を飲みながらリラックスして将棋を指すと、違う手が浮かんだりもするから、たまにはいいよね。僕は将棋界で「鍋といったら戸辺」というくらい、鍋をよくやるんですよ(笑)。後輩たちが将棋合宿で自宅にやってくると、鍋を振る舞うんです。
かりん 私も鍋は好きです。このクリアアサ火鍋もすごくおいしそうですね。早くいただきましょう。
戸辺 では、クリアアサヒで乾杯!
伊藤 かりん
戸辺 誠七段