スーパーマリオがきっかけで将棋の世界へ? 兄妹で活躍する中村桃子女流初段に聞く、家族の話【女流棋士とデザート】

スーパーマリオがきっかけで将棋の世界へ? 兄妹で活躍する中村桃子女流初段に聞く、家族の話【女流棋士とデザート】

ライター: マツオカミキ  更新: 2018年06月06日

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女流棋士の「勝負師の顔」とは違う一面に迫るべく、デザートを食べながら和やかな雰囲気でお話を伺うこのシリーズ。第三回は中村桃子女流初段に6月のおすすめローソンデザートを食べていただきながらのインタビューです。「スーパーマリオ」がきっかけで将棋を始めたという驚きのお話や、お兄さんである中村亮介六段との関係などもお聞きしました!

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10秒将棋で夫に挑むことも! オフの日の過ごし方

――6月のおすすめデザートは「焦がしはちみつカラメルのカスタードプリン」です。

わー、嬉しい! はちみつが入っているのって珍しいですね。プリンは結構好きで、自分でつくったりもするんですよ。

――プリンってつくるのが難しいイメージです‥‥! お菓子づくり、好きなんですか?

そうですね、お休みの日に食べたいお菓子をつくったりします。つくったものは自分で食べちゃうんですが、あんまり頻繁につくると食べ過ぎてしまうので‥‥(笑)。だから、たまにですけどね。

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――オフの日は、他にどんなことをしていますか?

犬と遊んだり、ゲームしたり、映画を観たり。家でのんびりしている時は、1日中ニコニコ生放送やAbemaTVの将棋中継を流しっぱなしにしてあります。BGMみたいな感じで(笑)。

――ある意味、休日も将棋漬けですね(笑)。ご夫婦で将棋についてお話されたり、将棋を指したりすることはありますか?

放送されている対局を観ながら話すことはあります。将棋を指すことも、たまにありますよ。あんまり本気で指すと疲れちゃうので、10秒将棋ですけどね。

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――夫婦対局は、どんな感じですか?

話しながら気軽な雰囲気でやりますけど、内容は真剣です(笑)。

将棋を始めたきっかけは、スーパーマリオ!?

――お兄さんである中村亮介六段と、将棋の話をすることはありますか?

会った時は話しますよ。お互いの対局はチェックしているので、「あの対局、勝てないんじゃダメでしょう」と言われたり(笑)。お互いが実家に帰っている時は、一緒に将棋を指すこともあります。うちは四人兄弟で、兄・私・弟・妹という構成なんですが、下の2人も将棋ができるので4人でペア将棋をしたり。

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――弟さんと妹さんも、将棋指せるんですね!

弟と妹は、棋士を目指しているわけではないんですけどね。2人が物心つく頃には私と兄が当たり前のように将棋を指していたので、自然に指すようになりました。

――兄妹全員が将棋を指せるということは、ご両親も将棋好きですか?

うーん、すごく好きというわけではないと思います。父がもともと職場でやってた、という程度で。

――そのお父様が、将棋を教えてくれた感じですか?

いや、始めたきっかけはそうじゃないんですよ。私が小さい頃、父がスーパーファミコンの将棋ゲームを使って、家で練習していて。

――じゃあ、その将棋ゲームを一緒に?

いいえ、そうでもなくて。私と兄は、スーパーファミコンで「スーパーマリオワールド」がやりたかったんですね。

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――スーパーマリオ、ですか。

で、父から「ちょっと終わるまで待ってて」と言われて、終わるまで後ろで父の将棋を観ながら待っていたんです。そういうことが頻繁にあって。

――子どもにとっては「早く終わらないかな」という感じですよね。

そうなんです。父の将棋ゲームが終わるのを待ち続けたある日、父いわく、父の対局を後ろで観ていた私が急に「お父さん、それだと飛車、タダで取られちゃうよ?」って言いだしたらしいんです。

――!!

観ているうちに、駒の動かし方を自然に覚えちゃったんだと思います。

――マリオ待ちをしているうちに将棋を覚えて、お父様を超えてしまったんですね(笑)。

はい(笑)。だから、父に教えてもらったというよりは、自然に覚えた感じで。それで、父が「駒の動かし方わかるなら、一回道場に行ってみる?」と言ってくれたのがきっかけで、兄と一緒に道場に通い始めました。

藤田綾女流二段や中村太地王座と、小学生の頃から一緒に将棋を指してきた

――そこからは、道場に通って?

そうですね。最初は地元の小さな道場に行って、その後、将棋会館の道場に来るようになって。でも当時、道場に来ている人って年配の男性が多くて、ちょっと心細かったです。

――女の子ひとりだと、ちょっと寂しいですよね。

それでも続けられたのは、兄の存在も大きいですし、少ないながらも同年代の女の子と友達になれたことも大きかったです。藤田綾女流二段や上田初美女流三段とは、小学校高学年の時にはもう一緒に将棋会館の道場に通っていました。

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――小学生の頃からの付き合いなんですね!

他にも、棋士だと中村太地王座や金井恒太六段が同年代で、小さい頃から道場や大会などで顔を合わせていましたね。

――そこから、みんなで切磋琢磨しながら成長して今があると思うと、感慨深いですね。

そうですね、友達ができて楽しかったからこそ、ここまで続けてこられました。今は私が始めた頃よりも将棋を学べる場が増えたし、女の子も増えてきて始めやすくなってきているとは思うけれど、やっぱり男の子に比べると女の子にはまだちょっと敷居が高いかな、と。

だから、自分が女流棋士として上を目指すのはもちろんですけど、将棋普及という面で、男女問わず子どもたちが楽しく学べる環境をつくっていきたいと思います。

おわりに

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「優しい味で美味しかったです! 対局のご褒美に食べようかな」と、プリンの感想を教えてくれた中村女流初段。「焦がしはちみつカラメルのカスタードプリン」を差し入れてくれたローソンクルーのあきこちゃんには、こんなメッセージをいただきました。

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6月のおすすめデザート

中村女流初段が食べていた「焦がしはちみつカラメルのカスタードプリン」は、焦がしはちみつの香りが広がる、なめらか食感のデザートです♪

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取材協力中村桃子女流初段

1987年11月生まれ。 埼玉県入間市出身の女流棋士。高橋道雄九段門下。 2007年10月に女流2級。2013年3月に女流初段に昇段。 ※ニコニコ放送やAbemaTVの将棋中継などで将棋解説の聞き手やレポーターとして活躍中。

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ローソン×日本将棋連盟 コラム

マツオカミキ

ライターマツオカミキ

2014年からライターとして活動する平成元年生まれ。28歳にして初めて将棋に触れました。将棋を学びながら、初心者目線で楽しさをお伝えします!普段は観光地や企業、お店を取材して記事を執筆中。

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