女性限定、将棋を指さない将棋イベント?若手棋士チーム東竜門と映画「3月のライオン」コラボイベントが面白い

女性限定、将棋を指さない将棋イベント?若手棋士チーム東竜門と映画「3月のライオン」コラボイベントが面白い

ライター: 松谷一慶  更新: 2017年05月10日

関東若手棋士チーム東竜門による、映画「3月のライオン」とのコラボレーションイベントが2017年4月8日、東京・将棋会館で行われました。

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本イベントは、映画「3月のライオン」を観てはじめて将棋に興味を持った方でも参加しやすいようにと、女性限定の将棋を指さないイベントして開催され、各回定員40名の入れ替え制で午前10時から4回行われ、全体で約160名の方が参加しました。

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イベントの内容は?

まずは将棋会館内の案内。1階の販売部、2階の道場から始まり、普段は入ることのできない4階の対局室などを八代弥六段、高見泰地五段、三枚堂達也四段、藤田綾女流二段らの説明とともに回りました。

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映画に出てくる事務室前の廊下には、島田開が桐山零に話しかけるシーンの写真が。とてもわかりやすく、撮影されている方も多い場所でした。

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4階に着くと、中村太地六段から「初めて来られた方もいらっしゃると思いますが楽しんでいってください」と、開会の挨拶があり、部屋ごとに分かれたコーナーを回る時間に。

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今回のメイン会場である4階は部屋ごとにいろいろなコーナーが用意されており、特別対局室での記念撮影コーナーやどうぶつしょうぎコーナー、物販コーナーなど、参加者の皆さんが行きたい部屋を選んで自由に行き来して楽しめるような工夫がされていました。

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なかでも、盤を挟んで棋士と話せる「棋士とサシでお話コーナー」は大人気で、将棋の話から映画の話まで、参加者の皆さんがとても楽しそうにお話されていました。

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また、特別対局室では、映画で出てくる後藤ー桐山戦の棋譜や対局中の盤面が展示してあり、自由に写真が撮れるようになっているほか、映画の監修にも携わった先崎学九段や藤森哲也五段が参加者からの対局に関する質問などに答えていました。

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続いては、映画「3月のライオン」の撮影をテーマにしたトークセッション。映画監修を担当した先崎九段、藤森五段、実際に映画にも出演した高野智史四段のほか、渡部愛女流初段も参加し、映画撮影時の神木隆之介さんら出演者への演技指導のエピソードなどで会場を盛り上げていました。

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最後に、プレゼントクイズの当選者発表があり、イベントは終了。あっという間の70分でした。

藤森五段「今後も楽しんでもらえるイベントを開催したい」

主催した東竜門の藤森哲也五段にお話を伺わせていただきました。

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 ーー今回のイベントを開催することになったきっかけは何ですか?

昨年、「聖の青春」×東竜門コラボイベントを開催して大変盛り上がったこともあり、「3月のライオン」でもまた開催したいと思っていました。映画撮影が行われた将棋会館に行ってみたけど敷居が高かった、という方が多いのではないかと思い、若手棋士が将棋会館を案内する気軽に参加できるイベントを考えました。

 ーーイベントを実施した感想を教えてください。

誰でも参加しやすいように、将棋を指さない将棋イベントとして開催したことで参加のハードルも下がり、定員の約160名の方に参加していただくことができました。半分以上の方が将棋会館に来るのも初めてだったようで、将棋に興味を持っていただけるきっかけが作れたのではないかと思い、開催してよかったと思いました。

 ーー今後どのようなイベントを開催したいですか?

今回は女性限定だったので、次回は男性も参加できるイベントにしたいですね。 その時期ごとのはやりを取り入れながら、棋士と触れ合えたり、指導対局が受けられたりするような、いろいろなイベントを開催していきたいと思っています。

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東竜門のみなさんも、参加者のみなさんもとても楽しそうだったのが印象的です。同じ将棋イベントでも、指すイベント・観るイベント・話すイベントなどいろいろなものがあります。みなさんもぜひ、自分に合った将棋イベントを見つけて、参加してみてくださいね。

松谷一慶

ライター松谷一慶

2013年より世界一周に出発し、アジア、ヨーロッパ、アフリカ、南米、北米を経て、2016年春に帰国。これまでに訪れた国は約100ヵ国。 自然と音楽とお酒とお祭りとトライアスロンとバンジージャンプと甘いものとキリンとぶり大根とが好き。将棋は祖父と何度が指したことがあるくらいだったが、最近また覚えはじめる。

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