竜王戦第7局こぼれ話。温泉御宿「龍言」の大庭園からわらぐつで里山散策

竜王戦第7局こぼれ話。温泉御宿「龍言」の大庭園からわらぐつで里山散策

ライター: 宮本橘  更新: 2017年01月24日

第29期竜王戦七番勝負の第7局で新潟県南魚沼市の「温泉御宿 龍言」に行ってきました。結果は既報の通り、渡辺竜王が勝って防衛を果たしています。竜王のここ一番の勝負強さを感じたシリーズでした。

「温泉御宿 龍言」は、過去に何度もタイトル戦が行われている将棋界の定宿です。12年前に渡辺明六段(当時)が初めて竜王を奪取したのもここでした。建物や部屋は古民家風の作り、と思ったら「風」ではなくて、本物の歴史ある建物を移築して作られているとのことです。

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私が今回宿泊した部屋がこちらの「無想」です。柱などに使われている木材が抜群の味を醸しており、落ち着いて過ごせる部屋でした。

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こちらは、とある日の朝食。旅館の朝食というと、どうしても必要以上に豪華になる傾向がありますよね。朝から胃が重くなることもしばしばですが、龍言では焼き魚と卵料理のほかは、野菜や山菜が中心の健康的なメニューでした。これは、味に自信があるからできること。山の息吹を感じる質実剛健な朝食を堪能しました。

山の息吹といえば、龍言自慢の大庭園から里山の散策に出かけることができます。今回は、私の相方の吟記者が観戦記者の相崎修司さんと一緒に散策に出かけています。その模様は以下の中継ブログをご覧ください。

龍言の庭園を歩く(1)
龍言の庭園を歩く(2)

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大庭園への出口には、このように散策用の長靴が用意されています。吟記者は無難にゴム長靴を選びましたが、相崎さんは「せっかくだから」と、手前のわらぐつを履いて出かけました。履き心地は悪くなかったようですが、まだ気温が高く、足元は数日前に降った雪が溶けています。里山散策から戻ってくると、案の定「靴下に水が染みて冷たーい」とのこと。わらぐつが真価を発揮するのは、厳寒期に入ってからのようですね。とはいえ、体を張って経験する観戦記者魂はさすがでした。それではまた!

宮本橘

ライター宮本橘

1990年から印刷プロダクションでライター兼デザイナーに従事。2009年に独立してフリーライターとなる。2010年、日本将棋連盟のネット中継記者(ペンネームは八雲)を担当。2016年より棋王戦の新聞観戦記を執筆。ほか、マイナビニュースで電王戦関連の記事を執筆

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