
棋界を代表する若手棋士・永瀬王座を多くの棋士も祝福。第67期王座就位式&祝賀パーティの様子をレポート
ライター: 更新: 2019年12月21日
永瀬拓矢王座の第67期王座就位式ならびに祝賀パーティが2019年12月9日、東京都千代田区の帝国ホテルにて行われました。
若手からベテラン棋士、女流棋士まで、数多くの棋士も参加し、永瀬新王座を祝いました。
主催者挨拶
はじめに主催者を代表して、日本将棋連盟会長・佐藤康光九段より挨拶を行いました。
斎藤慎太郎王座に永瀬拓矢叡王が挑戦した第67期王座戦五番勝負(肩書は当時)。フレッシュな顔合わせで、東西若手ライバル同士の対決となり、特に若い人を中心に注目を集めたと振り返りました。
苦しそうな局面もあったものの、耐えて、差を詰めていったことに触れ、「永瀬王座の中盤以降の充実した指し回しは現代将棋のお手本であり、見事な戦いぶりだった」と称えました。
現在、叡王と王座という複数タイトルを保持している永瀬王座。棋界をリードしていく立場としても期待していると話し、挨拶を締めました。
挨拶を行う佐藤会長
王座允許状の授与
佐藤会長より永瀬王座へ王座允許状が授与されました。
允許状(いんきょじょう)の授与
トロフィー・賞金の授与
主催者である日本経済新聞社代表取締役社長・岡田直敏氏より、永瀬王座へトロフィーと賞金が授与されました。
トロフィーを受け取る永瀬王座
永瀬王座による謝辞
永瀬王座は、主催者・関係者、また来賓のお客様へのお礼を述べたあと、「タイトルを獲得できた喜び以上に、その重みを感じています」と話しました。
勝負のときの雰囲気とは異なり、緊張した面持ちで謙虚に語った永瀬王座に、会場から大きな拍手が贈られました。
花束が贈呈された
祝賀パーティ・乾杯
永瀬王座とは「棋士仲間・研究仲間」であるという、鈴木大介九段より乾杯の発声がありました。
鈴木九段は永瀬王座の電王戦でのコンピュータソフトとの対戦時の研究熱心さや、鈴木九段の弟子に対しても研修会に呼んだり、1対1の勝負をしたりしているというエピソードを披露。
義理堅さ、芯が強くて有言実行であるという永瀬王座の人柄について話すとともに、活躍を称えました。
乾杯を行う鈴木九段
祝賀パーティが始まると、永瀬王座は緊張もほぐれてきたようで談笑する姿も見られました。
会場には木村一基王位をはじめ数多くの棋士も駆けつけ、永瀬王座の就位を皆で祝い、盛会のうちにお開きとなりました。