将棋コラム

プロ棋士もプライベートで訪れる。イケメン元奨励会員が経営する「将棋BAR~wars~」その人気の理由は?

プロ棋士もプライベートで訪れる。イケメン元奨励会員が経営する「将棋BAR~wars~」その人気の理由は?

ライター: 奥野大児  更新: 2018年02月23日

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将棋道場や将棋教室で指すのは緊張する、ネット将棋は味気ない。対人だけれどもっと気楽に指したいという大人の方が指せる第三の場が案外少ないものです。

ネット将棋は楽しいけど実際の盤駒を使って将棋を指してみたいという大人の方や、藤井聡太六段などの活躍で将棋をこれから学んでみたいという大人の方にとって、実際に将棋を指す場を探すのは案外むずかしいかもしれません。

そんな中、気軽に将棋の指せる飲食店があれば、そういった「第三の場」になりうるものです。そこで、今回は2017年11月に大阪・梅田近くにオープンした将棋BAR~wars~が初心者や級位者も楽しめる、大人の将棋好きのための社交場と聞いて訪れてみました

店主は「元奨励会員」

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迎えてくれたのは元奨励会員の席主・相沢翔さん。奨励会退会後は飲食店の経営を13年に渡って経験し、かねてからの夢であった、大人が将棋を指せる場を作りたいとお店を開いたそうです。

カウンター席とテーブル席があるバーで、お酒をたしなみながら将棋を楽しめる、そんな落ち着いた大人の社交場的な空間になっています。

営業時間は18時から深夜まで。チャージ1000円の2ドリンクオーダー制で、将棋を指すための席料はありません。

「その日のお客さんの入り方やノリで終わりの時間は調整していますよ」(相沢さん)とのことでした。

飲みに来たお客さんはお酒を飲んで語らうだけでも構いません。初めて指しに来たお客さんは相沢さんと対局するなどしておよその棋力を計れます。お客さん同士で棋力の近い人がいれば、相沢さんが対局を勧めてくれるケースもあります。

ハブを一飲み

関西所属のプロ棋士がプライベートで顔を見せてくれるのも将棋BAR ~wars~の楽しいところです。「稲葉先生、糸谷先生、都成先生は時々いらっしゃいます」と相沢さん。

特に稲葉陽八段は、2017~2018年の第76期名人戦・順位戦 A級の8回戦で羽生善治竜王との対局前に将棋BAR ~wars~に来店し、げんかつぎか「ハブ酒」を飲んで帰られたそうです。その後羽生竜王には快勝。

ハブを一飲みして勢いをつけたのですね。

「観る将」が「指す将」に

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客層は主に20代から40代。男性8割・女性2割とのことです。参加者の棋力は半分が級位者ということで、これから将棋が強くなりたい、という人にとってもライバルがたくさんいます。

相沢さんは「『観る将』(将棋観戦を趣味にする将棋ファン)だったのがお店で将棋を覚えて下さって『指す将』(将棋を指すことも楽しむファン)になってくれたという方が何人もいるんですよ」と胸を張ります。

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大人になってから年少の世代に負けて忖度のない感想戦を行うのは、筆者も経験がありますが少々辛いものです。子どもたちは強くなるために将棋を一生懸命に指すということが多いですが、大人が将棋で強くなる段階では、勝ち負けを意識する部分とゆったり楽しく指すという両面が大切。

対局時計や棋書も置いてあります。それを使って真剣に学ぶも良し、相沢さんと、またはお客さん同士で指すというのも楽しいものです。

筆者も相沢さんに一局教えて頂きました。最後はきっちり即詰みに討ち取られたのですが、相沢さんにはところどころで正しく指せば局面を有利にできる、という分岐に導いていただいたような気がしました。

級位者の集まりやすい店に

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今後の営業について相沢さんは「例えば5級以下の人しか使えないような、初心者から級位者限定の時間帯を作ってみたいですね」と語ります。

有段者の人は指す場所に困らないものですが、級位者の方にとっては将棋道場の敷居は決して低くありません。また、数ある趣味の中から将棋を選び楽しんでもらうためには、棋力にかかわらず対局や将棋の話題を楽しめる場が必要だと考えているそうです。

営業が落ち着いたら初級者向けのセミナーもしたいですし、将棋やプロ棋士を知らないという方にも気軽に来てもらえるような場にしていきたいです」と目を輝かせていました。

お酒と将棋の相性の良さ

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取材中に来店した、何回か来店しているというお客さんに話を聞くことができました。お酒を飲みながら将棋を指すスタイルについて「映画好きが集まって飲みながら語るとか、ジャズ好きが集まって音楽を聴いたり語ったりしながらお酒を飲みますよね。それと同じで将棋とお酒って親和性が高いんじゃないかと思います」と語っていたのが印象的です。

将棋ファンがフラッと来て楽しめる将棋BAR~wars~。将棋が強い人も、興味があるけれども指すきっかけがつかめないという人も楽しめる、懐の深い店だと感じました。

将棋BAR ~wars~

ブログ:将棋BAR ~wars~公式ブログ
営業日・時間:不定休、営業時間は18時~深夜・早朝まで。Twitterで確認を。
席数:15席
住所:大阪府大阪市 北区 曽根崎 1−7−13 レイソル202号室
電話番号:06(6940)0373

奥野大児

ライター奥野大児

1971年生まれで将棋歴35年。将棋ウォーズなどでは弱い三段でうろうろしている。中学生の時に伊藤果八段に将棋を教わり渋谷にあった高柳道場で四段で指していたのがキャリアハイ。IT・スマホ・グルメ・激辛といろいろ書くなんでもフリーライター。

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