将棋コラム

屋敷九段、山口女流二段による指導対局や安食女流初段による将棋教室も。リコー杯アマチュア将棋団体日本選手権(後編)

屋敷九段、山口女流二段による指導対局や安食女流初段による将棋教室も。リコー杯アマチュア将棋団体日本選手権(後編)

更新: 2017年05月21日

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前回に続き、第29回リコー杯アマチュア将棋団体日本選手権の決勝戦についてレポートします。

立命館大学が先勝

まず、初めに終局したのが大将戦。リコーは菊田裕司さん。過去にアマ名人、アマ竜王、アマ王将の実績を持つアマチュア将棋界のカリスマの一人。また詰め将棋マニアとして凡人では創れないような、入玉形や双玉形の詰め将棋の創作を得意としています。立命館大学の長森さんは、今年度支部名人を獲得するなど、立命館大学のエース。

後手番ながら△4四歩から矢倉を目指した菊田さんに対して、長森さんは左美濃急戦から激しく攻めます。

ここでの▲3四桂が鋭い一手。△同金は▲4三飛成で、後手は収拾がつきません。やむなく△4四歩と指しましたが、▲2二桂成△同玉▲7一角△4二飛▲5五飛△同銀▲5三角成△9二飛▲5五角と自玉の堅さを生かして攻めた長森さんが快勝しました。

将棋イベント

日本選手権に合わせて、将棋イベントを開催しました。午前中は、小中学生を対象に屋敷伸之九段、山口恵梨子女流二段、リコー将棋部による指導対局会と安食総子女流初段による「もっと強くなるための将棋教室」。指導対局会は、1時間半の間でなるべく多く指してもらおうとプロ棋士と一局、リコー将棋部員と一局にしました。安食女流の教室は、王様の囲い方や棒銀戦法の講義です。合わせて、30人近くに参加していただきました。

午後は、日本選手権の解説会が中心です。プロジェクターを使い、7局を進行に合わせて先生方に解説していただきました。昨年の会場はあまり人が入れなかったのですが、今回の会場はスペースも広くなり、来年以降も続けていくつもりです。

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指導対局の様子。写真提供:リコー株式会社

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将棋教室の模様。写真提供:リコー株式会社

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大盤解説会の模様。写真提供:リコー株式会社

リコーが5勝2敗で勝利

さて、対局は大将戦を立命館が勝った後に二、五、六将をリコーが勝ち、三将は立命館大学が制し、四、七将戦が残りました。 四将戦はリコーが山田(雄)さん。立命館大学が山本さん。相掛かり模様から力戦形となった本局は、大熱戦となり形勢が二転、三転。

最終盤、▲7三銀△3七角▲5一金で立命館大学山本さんが投了し、リコーの優勝が決まりました。そして、最後まで残った七将戦は、山田(洋)さんが粘りに粘り最後は相入玉形となりました。結局、点数勝負(27点法)となり山田さんが勝利しました。これで最終成績はリコーの5勝2敗となりました。リコーの優勝は18年ぶり7度目です。

これで対戦成績は学生側からみて16勝13敗。来年は節目の30回となる大会となります。

棋譜はこちらのリコー将棋部ホームページから閲覧できます。

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立命館大学の選手一同。写真提供:リコー株式会社

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優勝したリコー株式会社の選手一同。写真提供:リコー株式会社

馬上勇人

ライター馬上勇人

リコー将棋部 五段。第16回全国オール学生将棋選手権で優勝。趣味はフットサルで、将棋連盟フットサル部所属。

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