将棋好きは絶対観るべき!映画「3月のライオン」をオススメする4つの理由とは?

将棋好きは絶対観るべき!映画「3月のライオン」をオススメする4つの理由とは?

ライター: 松谷一慶  更新: 2017年03月18日

将棋ファン待望の映画「3月のライオン」が二部作として、前編が3月18日に、後編が4月22日にいよいよ公開されます。

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c2017映画「3月のライオン」製作委員会

監督に「るろうに剣心」「ミュージアム」などの指揮をとった大友啓史さん、主演に「君の名は。」では主人公の声を務めた神木隆之介さんをむかえて完成した、感動エンターテインメント。このコラムでは劇場公開に先立って、将棋が好きな方にこの映画をおすすめしたい4つの理由を紹介します。

(1)羽海野チカさんの原作が面白い

まず一つ目は、原作である漫画「3月のライオン」が面白いということ。

作者はアニメ化や実写映画化でも人気を博した「ハチミツとクローバー」の羽海野チカさん。将棋の世界に生きる17歳のプロ棋士・桐山零と彼をめぐる人々を描いたこの映画。それぞれの棋士がこれまでの人生を背負って戦っており、さまざまな思いが盤上で、そして盤外で、ぶつかり合いながら物語は進みます。丁寧な心理描写が読む人の心を惹きつけるこの漫画は、2011年にマンガ大賞、2014年には手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞し、男女・年代を問わず幅広い読者に長く愛されています。

(2)キャストが豪華で、ハマっている

二つ目の理由は、キャスティングです。

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c2017映画「3月のライオン」製作委員会

主人公の桐山零を演じる神木隆之介さんがメガネをかけた姿は、桐山零そのもの。神木さん自身も将棋が大好きで、2016年9月には日本将棋連盟より初段の免状を授与されています。特殊メイクで二海堂晴信役を演じた染谷将太さんは映画「聖の青春」に続いての将棋映画への出演になります。

また羽海野チカさんが島田開を描くときに頭蓋骨をモデルにしたという佐々木蔵之介さんが、実際に島田役を演じるなど、その配役はキャスト発表時から話題になっていました。その他、香子役の有村架純さん、あかりさん役の倉科カナさん、宗谷役の加瀬亮さんなど、それぞれのキャラクターにぴったりの豪華俳優陣がキャスティングされました。

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c2017映画「3月のライオン」製作委員会

(3)対局シーンが本格的で凝っている

三つ目の理由は、見どころいっぱいの対局シーンです。

映画の将棋監修は先崎学九段が担当し、村中秀史六段、藤森哲也四段、田中誠指導棋士三段らが、指し方や棋士らしい動きの指導役として撮影に関わっています。対局のシーンでは、一手ずつの意味とその時の棋士がどういう気持ちになっているのかを役者さんに伝えながら撮影を行なったということで、そのリアルな演技にぜひご注目ください。また、映画中では数秒しか使われない局面でも初手から詰みまでの棋譜が作られているので、その局面に至るまでどういう棋譜をたどったのか、などを想像ながら楽しんでみるのもアリですね。

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c2017映画「3月のライオン」製作委員会

(4)プロ棋士がたくさん登場している

最後の理由は、よく知っている棋士を映画館のスクリーンで観ることができるということです。なんとこの映画、たくさんのプロ棋士が登場しているんです。封じ手を開けるのはあの棋士で、記録係をしているのはあの棋士で、など、ぜひみなさんも何人見つけることができるかチャレンジしてみてください。いつも見ているプロ棋士が映画の世界に溶け込んでいるその光景は、将棋ファンならぜひ観ておきたいですね。

以上、将棋好きのあなたに伝えたい、映画「3月のライオン」を観るべき理由をご紹介しました。将棋の世界に生きる棋士の魅力がぎゅっと詰まった映画になっています。前後編にわたって、対局シーンから人間ドラマまで盛りだくさんとなっていますので、ぜひ隅々まで楽しんでください。


松谷一慶

ライター松谷一慶

2013年より世界一周に出発し、アジア、ヨーロッパ、アフリカ、南米、北米を経て、2016年春に帰国。これまでに訪れた国は約100ヵ国。 自然と音楽とお酒とお祭りとトライアスロンとバンジージャンプと甘いものとキリンとぶり大根とが好き。将棋は祖父と何度が指したことがあるくらいだったが、最近また覚えはじめる。

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