発売前から話題殺到!プロ棋士すら楽しめる「9マス将棋」が奥深すぎる

発売前から話題殺到!プロ棋士すら楽しめる「9マス将棋」が奥深すぎる

ライター: 松谷一慶  更新: 2016年09月16日

実は、将棋は1回の対局において10の220乗パターンものコマの動かし方があるんです。実際のプロ棋士同士の対局は2日かけて行うこともあり、その奥深い面白さに多くの人が魅了されています。

しかし、その一方で将棋初心者にとってその選択肢はあまりに多く、難しいと思う人も多いでしょう。いざ対局をはじめてみたものの、どの駒を動かしていいのかわからない、どのように考えたらいいのかがわからない、そんな声もよく聞きます。

そんな声にこたえたのがプロ棋士の青野照市九段。「9マス将棋」というゲームを考案しました。こちらのゲーム8月25日の発売前から反響が大きく、さっそく増産が決定しています。

そこで今回は、そんな初心者でも将棋を楽しく学べる最強のゲーム「9マス将棋」を紹介します!

え、たった9マス?それで将棋ができるの?

こちらが9マス将棋です。

9masushogi_01.jpg

基本的なルールは将棋と同じ。先手から交互に駒を動かして相手の玉将を狙うゲームです。駒の動かし方も全くおなじ。違うのはマス目の数と、使用する駒の数。

まずマス目は将棋の9分の1の大きさ、3×3の全9マスの中で対局します。ちなみに、自陣敵陣はお互いの1段目のみで、そこに到達すれば成ることができます。使う駒も少なく、その初期配置は40通りの中から選ぶようになっています

9masushogi_02.jpg

どうですか?これくらいのマス目ならなんとか考えられるような気がしませんか?
え?簡単すぎる?
あなどるなかれ、実はこのゲーム、初期配置によって入門編から上級編まで難易度が変わる、とっても奥深いゲームなんです!

9マスの中に広がる世界をぜひ体験あれ!

それでは試しにチャレンジしてみましょう!
まずは入門編から。

さて、この配置、どうすればいいでしょうか?!

9masushogi_03.jpg

どうですか?
わかりましたか?

はい、そうですね、この場合は真ん中に金を打てば詰みになりますね。

9masushogi_04.jpg

簡単すぎましたか?
では次は初級編!
こちらの初期配置ではどうでしょうか?

9masushogi_05.jpg

例えば銀を前に進めると、、、

9masushogi_06.jpg

相手に銀を取られて、、、

9masushogi_07.jpg

残念!詰まされてしまいます。

と、いうことでやり直し。
一手目に歩をついてみるのはどうでしょうか。

9masushogi_08.jpg

相手はこれを銀でとるしかなく、

9masushogi_09.jpg

次に銀を前に進めると、、、

9masushogi_10.jpg

はい、これで詰みですね!
どうですか、だんだんコツがわかってきましたか?

もっともっと難しいほうがいいな、と思ったあなた。
こちらが中級編と上級編の問題になります。

・中級編
9masushogi_11.jpg

・上級編
9masushogi_12.jpg

答えはぜひご自身で楽しみながら考えてみてください。

ひとりで遊んで、ふたりで遊んで、そして......。

いかがでしたでしょうか。

初期配置の上級編はさらに★~★★★★★まででレベル分けされていて、★★★★以上はプロ棋士も考え込んでしまうような問題だそうです。(ちなみに上で出題した上級編の問題で★★★です!)
こちらのゲーム、誰かと対戦して遊ぶことも、一人で詰将棋のようにパズル感覚で楽しむこともできる、ひとつで二度美味しい優れもの。

いえ、もうひとつありました。
こちら遊び方ガイドの「おわりに」に書かれている考案者青野照市九段のメッセージです。

「今回、私も研究してみて、9マス将棋にこれだけ深い世界がひそんでいることに大変驚いています。実際に、プロ棋士でもしばらく考え込んでしまった配置図もあります。本書では、40通りの初期配置を掲載していますが、自分でつくる楽しさもありますので、ぜひ挑戦してみてください。」

そうです、一人で遊んで、二人で遊んで、そして最後にみんなのためにあたらしい配置を考える!9マス将棋の世界に終わりはないのです。

幻冬舎から販売されている青野照市九段考案の9マス将棋、一度遊べばはまること間違いなし!ぜひ皆さんチャレンジしてみてください。

松谷一慶

ライター松谷一慶

2013年より世界一周に出発し、アジア、ヨーロッパ、アフリカ、南米、北米を経て、2016年春に帰国。これまでに訪れた国は約100ヵ国。 自然と音楽とお酒とお祭りとトライアスロンとバンジージャンプと甘いものとキリンとぶり大根とが好き。将棋は祖父と何度が指したことがあるくらいだったが、最近また覚えはじめる。

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