広瀬VS藤井の王将戦挑決リーグ最終戦、竜王戦第4局、里見女流が10期目の倉敷藤花獲得など【11月18日～11月24日の注目対局結果】

更新：2019年11月25日 13:30

2019年11月18日（月）～11月24日（日）に行われた注目対局の結果をご紹介します。

第32期竜王戦七番勝負第4局は、広瀬竜王が1勝目をあげました。これで豊島名人3勝VS広瀬竜王1勝となり、12月の第5局へと戦いは続きます。

第69期大阪王将杯王将戦挑戦者決定リーグ戦最終戦では、4勝1敗で並んだ広瀬竜王VS藤井七段の直接対決が行われ、広瀬竜王が激戦を制し、自身初の王将挑戦権を得ました。

第27期大山名人杯倉敷藤花戦三番勝負は、伊藤女流三段が第2局で勝ち、1勝1敗で最終局を迎えましたが、里見倉敷藤花が防衛に成功。5期連続、10期目の倉敷藤花を獲得しました。

※段位・成績は対局当時のもの

第32期竜王戦

【七番勝負第4局】広瀬章人竜王が1勝目

○広瀬章人竜王－●豊島将之名人

広瀬章人竜王に豊島将之名人が挑戦する第32期竜王戦七番勝負の第4局が11月21・22日（木・金）に山梨県甲府市「常磐ホテル」で行われ、広瀬竜王が豊島名人を135手で破り、七番勝負の成績を1勝3敗としました。

第5局は12月6・7日（金・土）に島根県鹿足郡「藩校養老館」で行われます。

広瀬竜王は第19期より本棋戦に参加、本棋戦の通算成績は50勝27敗（0.649）です。

竜王戦七番勝負の模様は、ニコニコ生放送とAbemaTV と竜王戦中継サイトと日本将棋連盟ライブ中継で中継をいたします。
また、将棋プレミアム（※要会員登録・有料）で動画中継をご覧いただくことができます。あわせてお楽しみください。

【棋士データ・成績比較】広瀬章人竜王 VS 豊島将之名人
 【展望コラム】５度目の「竜王VS名人」の頂上対決が実現。第32期竜王戦七番勝負の展望は？

写真左：広瀬章人竜王／写真右：豊島将之名人　竜王戦中継ブログより

第78期順位戦

【A級】糸谷哲郎八段が佐藤康光九段に勝ち2勝3敗に

●佐藤康光九段－○糸谷哲郎八段

第78期A級順位戦で、佐藤康光九段VS糸谷哲郎八段の対局が11月22日に行われ、糸谷八段が88手で佐藤九段に勝ち、2勝3敗としました。

糸谷八段は第65期より本棋戦に参加しており、本棋戦の通算成績は93勝43敗（0.684）です。

次戦は、糸谷八段は羽生善治九段と、佐藤九段は三浦弘行九段と対局します。

写真左：佐藤康光九段／写真右：糸谷哲郎八段　名人戦棋譜速報より

第5期叡王戦

【本戦】渡辺明三冠が野月浩貴八段を破り勝ち進む

○渡辺明三冠－●野月浩貴八段

第5期叡王戦本戦、渡辺明三冠VS野月浩貴八段の対局が11月19日に行われ、渡辺三冠が119手で野月八段を破り、勝ち進みました。

渡辺三冠は第3期より参加しており、本棋戦の通算成績は6勝2敗（0.750）です。

次戦は、佐藤天彦九段と対局します。

【本戦】飯島栄治七段が佐藤和俊七段を破り勝ち進む

○飯島栄治七段－●佐藤和俊七段

第5期叡王戦本戦、飯島栄治七段VS佐藤和俊七段の対局が11月20日に行われ、飯島七段が141手で佐藤七段を破り、勝ち進みました。

飯島七段は第1期より参加しており、本棋戦の通算成績は8勝4敗（0.667）です。

次戦は、藤井猛九段と対局します。

【本戦】千田翔太七段が高見泰地七段を破り勝ち進む

●高見泰地七段－○千田翔太七段

第5期叡王戦本戦、高見泰地七段VS千田翔太七段の対局が11月24日に行われ、千田七段が105手で高見七段を破り、勝ち進みました。

千田七段は第1期より参加しており、本棋戦の通算成績は15勝5敗（0.750）です。

次戦は、豊島将之名人と対局します。

第69期大阪王将杯王将戦

【挑戦者決定リーグ最終戦】広瀬章人竜王がタイトル挑戦へ

○広瀬章人竜王－●藤井聡太七段

第69期大阪王将杯王将戦挑戦者決定リーグ戦、11月19日は、3局の一斉対局が東京・将棋会館で行われました。結果は以下の通りです。

○広瀬章人竜王 VS ●藤井聡太七段
○羽生善治九段 VS ●糸谷哲郎八段
○久保利明九段 VS ●三浦弘行九段

この結果、5勝1敗で広瀬章人竜王がリーグ優勝を決め、初の王将挑戦となりました。

◆第69期大阪王将杯王将戦挑戦者決定戦　リーグ表

「王将戦」の仕組みや特徴について
 【棋士データ・成績比較】広瀬章人竜王 VS 藤井聡太七段

第40回将棋日本シリーズ JTプロ公式戦

【決勝戦】渡辺明JT杯覇者が2年連続の優勝

○渡辺明JT杯覇者－●広瀬章人竜王

第40回将棋日本シリーズ JTプロ公式戦の決勝戦、渡辺明JT杯覇者VS広瀬章人竜王の対局が11月17日に行われ、渡辺JT杯覇者が90手で広瀬竜王を破りました。

これで、渡辺JT杯覇者は昨年に続き2年連続、3回目の優勝となりました。

渡辺JT杯覇者は14回目の出場、本棋戦の通算成績は14勝11敗（0.560）です。

第46期岡田美術館杯女流名人戦

【最終戦】谷口由紀女流二段がタイトル挑戦へ

○谷口由紀女流二段－●藤田綾女流二段

第46期岡田美術館杯女流名人戦女流名人リーグ戦、11月20日は9回戦、5局の一斉対局が東京・将棋会館で行われました。結果は以下の通りです。

○甲斐智美女流五段 VS ●上田初美女流四段
○香川愛生女流三段 VS ●伊藤沙恵女流三段
○中村真梨花女流三段 VS ●渡部愛女流三段（※LPSA所属）
○鈴木環那女流二段 VS ●山根ことみ女流二段
○谷口由紀女流二段 VS ●藤田綾女流二段

この結果、8勝1敗で谷口由紀女流二段がリーグ優勝を決め、初の女流名人挑戦となりました。

最終のリーグ戦結果は以下をご覧ください。
◆第46期岡田美術館杯女流名人戦　女流名人リーグ勝敗表

第27期大山名人杯倉敷藤花戦

【三番勝負第2局】伊藤沙恵女流三段が里見香奈倉敷藤花に勝ち1勝目

●里見香奈倉敷藤花－○伊藤沙恵女流三段

里見香奈倉敷藤花に伊藤沙恵女流三段が挑戦する第27期大山名人杯倉敷藤花戦三番勝負の第2局が11月23日（土）に岡山県倉敷市「倉敷市芸文館」で行われ、伊藤女流三段が里見倉敷藤花を152手で破り、三番勝負の成績を1勝1敗としました。

伊藤女流三段は、あと1勝で奪取となり、初の倉敷藤花獲得となります。
伊藤女流三段は第23期より本棋戦に参加しており、本棋戦の通算成績は18勝6敗（0.750）です。

写真左：里見香奈倉敷藤花／写真右：伊藤沙恵女流三段　大山名人杯倉敷藤花戦中継ブログより

【三番勝負第3局】里見香奈倉敷藤花が防衛

○里見香奈倉敷藤花－●伊藤沙恵女流三段

里見香奈倉敷藤花に伊藤沙恵女流三段が挑戦する第27期大山名人杯倉敷藤花戦三番勝負の第3局が11月24日（日）に岡山県倉敷市「倉敷市芸文館」で行われ、里見倉敷藤花が伊藤女流三段を116手で破り、三番勝負の成績を2勝1敗としました。

この結果により、里見倉敷藤花はタイトル防衛、10期目の倉敷藤花獲得となります。

里見倉敷藤花は第13期より本棋戦に参加しており、本棋戦の通算成績は36勝8敗（0.818）です。