藤井聡太七段が朝日杯ベスト4へ、羽生九段以来の連覇なるか?里見女流名人が先勝 10連覇に向け好スタート。【今週の注目対局結果】

更新:2019年01月26日 09:00

1月19日(土)~1月25日(金)に行われた注目対局の結果をご紹介します。

朝日杯本戦トーナメントで藤井聡太七段がA級棋士に2連勝し、ベスト4進出を決めました。藤井七段が朝日杯で連覇すれば、羽生善治九段以来、史上2人目の快挙となります。

女流名人戦は五番勝負第1局が行われ、10連覇が懸かる里見香奈女流名人が伊藤沙恵女流二段を破り先勝しました。

※段位・成績は対局当時のもの

第32期竜王戦

【2組ランキング戦】佐々木勇気七段が高橋道雄九段に勝利

●高橋道雄九段-○佐々木勇気六段

第32期竜王戦2組ランキング戦、高橋道雄九段VS佐々木勇気七段の対局が1月24日に行われ、佐々木七段が55手で高橋九段を破り、勝ち進みました。

佐々木七段は第24期より参加、決勝トーナメント進出1回、本棋戦の通算成績は30勝12敗(0.714)です。

次戦は、橋本崇載八段 と対局します。

【3組ランキング戦】畠山鎮七段が遠山雄亮六段に勝利

○畠山鎮七段-●遠山雄亮六段

第32期竜王戦3組ランキング戦、畠山鎮七段VS遠山雄亮六段の対局が1月22日に行われ、畠山七段が136手で遠山六段を破り、勝ち進みました。

畠山七段は第3期より参加、決勝トーナメント進出4回、本棋戦の通算成績は63勝53敗(0.543)です。

次戦は、飯塚祐紀七段VS三枚堂達也六段 戦の勝者と対局します。

【3組ランキング戦】中村太地七段が杉本昌隆七段に勝利

●杉本昌隆七段-○中村太地七段

第32期竜王戦3組ランキング戦、杉本昌隆七段VS中村太地七段の対局が1月23日に行われ、中村七段が103手で杉本七段を破り、勝ち進みました。

中村七段は第20期より参加、決勝トーナメント進出2回、本棋戦の通算成績は38勝20敗(0.655)です。

次戦は、北浜健介八段VS横山泰明六段 戦の勝者と対局します。

【4組ランキング戦】藤井聡太七段が村田智弘六段に勝利

○藤井聡太七段-●村田智弘六段

第32期竜王戦4組ランキング戦、藤井聡太七段VS村田智弘六段の対局が1月24日に行われ、藤井七段が127手で村田六段を破り、勝ち進みました。

この対局に勝ち、藤井七段は9連勝です。今年度成績36勝6敗(0.857)、勝率ランキング1位と好調を維持しています。

藤井七段は第30期より参加、本棋戦の通算成績は14勝2敗(0.875)です。

次戦は、畠山成幸八段VS阪口悟六段 戦の勝者と対局します。

【6組ランキング戦】高田尚平七段が伊藤沙恵女流二段に勝利

○高田尚平七段-●伊藤沙恵女流二段

第32期竜王戦6組ランキング戦、高田尚平七段VS伊藤沙恵女流二段の対局が1月23日に行われ、高田七段が97手で伊藤女流二段を破り、勝ち進みました。

高田七段は第3期より参加、本棋戦の通算成績は58勝57敗(0.504)です。

次戦は、長谷部浩平四段と対局します。

第4期叡王戦

【本戦トーナメント】永瀬拓矢七段が及川拓馬六段を破りベスト4進出

○永瀬拓矢七段-●及川拓馬六段

現在進行中の第4期叡王戦本戦トーナメント、永瀬拓矢七段VS及川拓馬六段の対局が1月20日に行われ、永瀬七段が手で及川六段を破り、ベスト4入りを決めました。

本局に勝ち、永瀬七段は4連勝です。

永瀬七段は第1期より参加しており、本棋戦の通算成績は12勝3敗(0.800)、今回初の本戦出場です。

次戦は、郷田真隆九段と対局します。

第4期叡王戦 本戦トーナメント対戦表 ベスト8
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第60期王位戦

【予選】阿久津主税八段が佐藤天彦名人を破り、3期連続で挑戦者決定リーグ入りを決める

●佐藤天彦名人-○阿久津主税八段

第60期王位戦で、佐藤天彦名人VS阿久津主税八段の対局が1月25日に行われ、阿久津八段が143手で佐藤名人を破り、3期連続8回目の挑戦者決定リーグ入りを決めました。

阿久津八段は第42期より本棋戦に参加しており、本棋戦の通算成績は53勝29敗(0.646)です。

第67期王座戦

【二次予選】丸山忠久九段が森内俊之九段を破り勝ち進む

●森内俊之九段-○丸山忠久九段

第67期王座戦二次予選で、森内俊之九段VS丸山忠久九段の対局が1月22日に行われ、丸山九段が119手で森内九段を破り、勝ち進みました。

丸山九段は第39期より本棋戦に参加、五番勝負登場1回、挑戦者決定トーナメント進出15回、本棋戦の通算成績は57勝30敗(0.655)です。

次戦は、大石直嗣七段 と対局します。

第69期大阪王将杯王将戦

【一次予選】菅井竜也七段が村田顕弘六段を破り勝ち進む

○菅井竜也七段-●村田顕弘六段

第69期大阪王将杯王将戦一次予選で、菅井竜也七段VS村田顕弘六段の対局が1月22日に行われ、菅井七段が98手で村田六段を破り、勝ち進みました。

菅井七段は第61期より本棋戦に参加、本棋戦の通算成績は23勝8敗(0.742)です。

第90期ヒューリック杯棋聖戦

【二次予選】阿久津主税八段が松尾歩八段を破り勝ち進む

●松尾歩八段-○阿久津主税八段

第90期ヒューリック杯棋聖戦二次予選で、阿久津主税八段VS松尾歩八段の対局が1月21日に行われ、阿久津八段が104手で松尾八段を破り、勝ち進みました。

阿久津八段は第72期より本棋戦に参加しており、本棋戦の通算成績は32勝19敗(0.627)、決勝トーナメントに3回進出しています。

次戦は、横山泰明六段 と対局します。

【二次予選】及川拓馬六段が永瀬拓矢七段を破り勝ち進む

●永瀬拓矢七段-○及川拓馬六段

第90期ヒューリック杯棋聖戦二次予選で、永瀬拓矢七段VS及川拓馬六段の対局が1月23日に行われ、及川六段が116手で永瀬七段を破り、勝ち進みました。

及川六段は第80期より本棋戦に参加しており、本棋戦の通算成績は29勝10敗(0.744)です。

次戦は、阿久津主税八段VS松尾歩八段の勝者と対局します。

第12回朝日杯将棋オープン戦

【本戦トーナメント】藤井聡太七段が稲葉陽八段、糸谷哲郎八段を破り準決勝進出

●稲葉陽八段-○藤井聡太七段
●糸谷哲郎八段-○藤井聡太七段

第12回朝日杯将棋オープン戦 本戦トーナメントで、稲葉陽八段VS藤井聡太七段の対局が1月20日に行われ、藤井七段が98手で稲葉八段に勝利しました。

また、藤井七段は同日に糸谷哲郎八段と対局、96手で糸谷八段に勝ち、準決勝進出を決めました。これで藤井七段は8連勝となりました。

藤井七段は第11期より参加しており、本棋戦の通算成績は12勝0敗(1.000)、本戦トーナメント出場は2回目です。昨年は本棋戦初参加で並みいる強豪を破り、史上最年少で一般棋戦優勝を果たしました。これまでに朝日杯で連覇したことがあるのは羽生善治九段のみで、今期藤井七段が優勝し連覇を達成すれば史上2人目の快挙となります。

【本戦トーナメント】行方尚史八段が準決勝進出

○行方尚史八段-●菅井竜也七段
●久保利明王将-○行方尚史八段

第12回朝日杯将棋オープン戦 本戦トーナメントで、行方尚史八段VS菅井竜也七段の対局が1月19日に行われ、行方八段が106手で菅井七段に勝ちました。

行方八段は同日に久保利明王将と対局し、122手で久保王将に勝ち、準決勝に進出しました。

行方八段のこれまでの本棋戦成績は、本戦トーナメント出場8回、本棋戦の通算成績は23勝10敗(0.697)、第1回の優勝者です。

【本戦トーナメント】渡辺明棋王が準決勝進出 朝日杯将棋オープン戦

○渡辺明棋王-●佐藤康光九段
○渡辺明棋王-●深浦康市九段

第12回朝日杯将棋オープン戦 本戦トーナメントで、渡辺明棋王VS佐藤康光九段の対局が1月24日に行われ、渡辺棋王が105手で佐藤九段に勝ちました。

渡辺棋王は同日に深浦康市九段と対局し、97手で深浦九段に勝ち、準決勝進出を決めました。

また、これで渡辺棋王は14連勝となりました。

渡辺棋王は第1期より参加しており、本戦トーナメント出場12回、本棋戦の通算成績は19勝10敗(0.655)、第6回で優勝、第7回・第8回で準優勝しています。

第45期岡田美術館杯女流名人戦

【五番勝負第1局】里見香奈女流名人が1勝目

○里見香奈女流四冠-●伊藤沙恵女流二段

里見香奈女流名人に伊藤沙恵女流二段が挑戦する第45期岡田美術館杯女流名人戦五番勝負の第1局が1月20日(日)に神奈川県足柄下郡「岡田美術館 開化亭」で行われ、里見女流名人が伊藤女流二段を118手で破り1勝目をあげました。

里見女流名人は、この女流名人戦を防衛すると、10連覇となります。

第2局は1月27日(日)に島根県出雲市「出雲文化伝承館 松籟亭」で行われます。

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写真左:里見香奈女流名人/写真右:伊藤沙恵女流二段

第1期ヒューリック杯清麗戦

【予選】脇田菜々子女流2級が和田あき女流初段に勝ち1勝0敗に

●和田あき女流初段-○脇田菜々子女流2級

第1期ヒューリック杯清麗戦予選で、和田あき女流初段VS脇田菜々子女流2級の対局が1月25日に行われ、脇田女流2級が100手で和田女流初段に勝ち、1勝0敗としました。

脇田女流2級は本棋戦の通算成績を1勝0敗(1.000)としました。

ヒューリック杯清麗戦は今年1月に開幕したばかりの女流新棋戦です。現役女流棋士のみで争われ、今期は62人が参加。予選は6勝通過・2敗失格制となります。第1期は予選を勝ち抜いた4人で本戦が行われ、本戦の初戦を勝った2人の決勝五番勝負となります。

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写真左:和田あき女流初段/写真右:脇田菜々子女流2級

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