羽生竜王、タイトル100期か無冠か、決着は最終局へ 竜王戦。渡辺明棋王、A級復帰&王将挑戦権を獲得。【12月8日~12月14日の注目対局結果】

更新:2018年12月15日 10:00

12月8日(土)~12月14日(金)に行われた注目対局の結果をご紹介します。

竜王戦七番勝負第6局が行われ、広瀬章人八段が羽生善治竜王を破り3勝3敗とし、決着は最終局に持ち越しとなりました。

王将戦挑戦者決定リーグ戦のプレーオフでは、渡辺明棋王が糸谷哲郎八段に勝ち、久保利明王将への挑戦を決めました。また、渡辺棋王は順位戦B級1組で9連勝し、A級復帰を決めています。

※段位・成績は対局当時のもの

第31期竜王戦

【七番勝負第6局】広瀬章人八段が羽生善治竜王を破り最終戦へ望みをつなぐ

●羽生善治竜王-○広瀬章人八段

羽生善治竜王に広瀬章人八段が挑戦する第31期竜王戦七番勝負の第6局が12月12・13日(水・木)に鹿児島県指宿市「指宿白水館」で行われ、広瀬八段が羽生竜王を81手で破り、3勝3敗としました。

タイトルの行方は最終戦の第7局へと持ち越されました。

広瀬八段が勝つと、初の竜王獲得となります。

第7局は12月20・21日(木・金)に山口県下関市「春帆楼」で行われます。

広瀬八段の竜王戦は、初の七番勝負登場、本棋戦の通算成績は48勝24敗(0.667)です。

竜王戦七番勝負の模様は、ニコニコ生放送AbemaTV竜王戦中継サイト日本将棋連盟ライブ中継で中継をいたします。ぜひご覧下さい。

また、将棋プレミアム(※要会員登録・有料)で動画中継をご覧いただくことができます。あわせてお楽しみください。

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写真左:羽生善治竜王/写真右:広瀬章人八段

第32期竜王戦

【6組ランキング戦】本田奎四段が小林宏七段に勝利

●小林宏七段-○本田奎四段

第32期竜王戦6組ランキング戦、小林宏七段VS本田奎四段の対局が12月11日に行われ、本田四段が87手で小林七段を破り、勝ち進みました。

また、プロ入り後の初対局を見事勝利で飾りました。

本田四段は今期より参加しており、本棋戦の通算成績は1勝0敗(1.000)です。

次戦は、上野裕和五段VS門倉啓太五段 戦の勝者と対局します。

【6組ランキング戦】島本亮五段が里見香奈女流四冠に勝利 竜王戦6組ランキング戦

○島本亮五段-里見香奈女流四冠

第32期竜王戦6組ランキング戦、島本亮五段VS里見香奈女流四冠の対局が12月14日に行われ、島本五段が98手で里見女流四冠を破り、勝ち進みました。

島本五段は第17期より参加、本棋戦の通算成績は28勝30敗(0.483)です。

次戦は、平藤眞吾七段VS今泉健司四段 戦の勝者と対局します。

第77期順位戦

【B級1組】渡辺明棋王が橋本崇載八段に勝ち9勝0敗、A級への復帰を決める

○渡辺明棋王-●橋本崇載八段

第77期B級1組順位戦で、渡辺明棋王VS橋本崇載八段の対局が12月13日に行われ、渡辺棋王が119手で橋本八段に勝ちました。これで順位戦負けなしの9連勝となり、3戦を残してA級への復帰を決めました。

また、この対局に勝ち、渡辺棋王は8連勝です。

渡辺棋王は第59期より本棋戦に参加しており、A級在籍8期、本棋戦の通算成績は132勝57敗(0.698)です。

次戦は、渡辺棋王は畠山鎮七段と、橋本八段は屋敷伸之九段と対局します。

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写真左:渡辺明棋王/写真右:橋本崇載八段[名人戦棋譜速報より]

【B級1組】木村一基九段が斎藤慎太郎王座に勝ち6勝3敗に

○木村一基九段-●斎藤慎太郎王座

第77期B級1組順位戦で、木村一基九段VS斎藤慎太郎王座の対局が12月13日に行われ、木村九段が101手で斎藤王座に勝ち、6勝3敗としました。

木村九段は第56期より本棋戦に参加しており、A級在籍4期、本棋戦の通算成績は145勝86敗(0.628)です。

次戦は、木村九段は松尾歩八段と、斎藤王座は行方尚史八段と対局します。

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写真左:木村一基九段/写真右:斎藤慎太郎王座[名人戦棋譜速報より]

第4期叡王戦

【本戦】及川拓馬六段が橋本崇載八段を破り勝ち進む

●橋本崇載八段-○及川拓馬六段

現在進行中の第4期叡王戦本戦トーナメント、橋本崇載八段VS及川拓馬六段の対局が12月11日に行われ、73手で千日手が成立。同日指し直し局が行われ、及川六段が116手で橋本八段を破り、勝ち進みました。

この対局に勝ち、及川六段は9連勝です。

及川六段は第1期より本棋戦に参加しており、本棋戦の通算成績は12勝3敗(0.800)です。

次戦、丸山忠久九段VS永瀬拓矢七段 戦の勝者と対局します。

【本戦】佐藤天彦名人が中村太地七段を破り勝ち進む 叡王戦本戦トーナメント

○佐藤天彦名人-中村太地七段

現在進行中の第4期叡王戦本戦トーナメント、佐藤天彦名人VS中村太地七段の対局が12月14日に行われ、佐藤名人が84手で中村七段を破り、勝ち進みました。

佐藤名人は第1期より参加しており、本棋戦の通算成績は9勝2敗(0.818)、今回3回目の本戦出場です。また、一般棋戦であった第2期では叡王に輝いています。

次戦、渡辺大夢五段と対局します。

第60期王位戦

【予選】永瀬拓矢七段が高野智史四段を破り勝ち進む

○永瀬拓矢七段-●高野智史四段

第60期王位戦で、永瀬拓矢七段VS高野智史四段の対局が12月11日に行われ、永瀬七段が85手で高野四段を破り、勝ち進みました。

この対局に勝ち、永瀬七段は10連勝です。

永瀬七段は第52期より本棋戦に参加しており、本棋戦の通算成績は16勝8敗(0.667)です。

次戦は、片上大輔七段と対局します。

第67期王座戦

【二次予選】中川大輔八段が中村修九段を破り勝ち進む

●中村修九段-○中川大輔八段

第67期王座戦二次予選で、中村修九段VS中川大輔八段の対局が12月12日に行われ、中川八段が96手で中村九段を破り、勝ち進みました。

この対局に勝ち、中川八段は6連勝です。

中川八段は第37期より本棋戦に参加、本棋戦の通算成績は39勝30敗(0.565)です。

第90期ヒューリック杯棋聖戦

【二次予選】谷川浩司九段が山崎隆之八段に勝利

○谷川浩司九段-●山崎隆之八段

第90期ヒューリック杯棋聖戦二次予選で、谷川浩司九段VS山崎隆之八段の対局が12月10日に行われ、谷川九段が114手で山崎八段を破り、勝ち進みました。

谷川九段は第31期より本棋戦に参加しており、五番勝負出場9回、タイトル獲得4期、本棋戦の通算成績は122勝73敗(0.626)です。

次戦は、大橋貴洸四段と対局します。

第12回朝日杯将棋オープン戦

【二次予選】佐藤康光九段が本戦トーナメント進出を決める

○佐藤康光九段-●及川拓馬六段
○佐藤康光九段-●三枚堂達也六段

第12回朝日杯将棋オープン戦 二次予選で、佐藤康光九段VS及川拓馬六段の対局が12月8日に行われ、佐藤九段が110手で及川六段に勝ちました。

佐藤九段は同日に三枚堂達也六段と対局し、98手で三枚堂六段に勝ち、第6回以来、自身7度目の本戦トーナメント進出を決めました。

佐藤九段は第1期より参加しており、本棋戦の通算成績は12勝11敗(0.522)です。

【二次予選】渡辺大夢五段が本戦トーナメント進出を決める

●永瀬拓矢七段-○渡辺大夢五段
●西川和宏六段-○渡辺大夢五段

第12回朝日杯将棋オープン戦 二次予選で、永瀬拓矢七段VS渡辺大夢五段の対局が12月14日に行われ、渡辺五段が113手で永瀬七段に勝ちました。

渡辺五段は同日に西川和宏六段と対局し、86手で西川六段に勝ち、初の本戦トーナメント進出を決めました。

渡辺五段は第7期より参加しており、本棋戦の通算成績は13勝5敗(0.722)です。

第12期マイナビ女子オープン

【本戦】加藤桃子奨励会初段が勝ち進む

○加藤桃子奨励会初段-●小野ゆかりアマ

第12期マイナビ女子オープン本戦で、加藤桃子奨励会初段VS小野ゆかりアマの対局が12月8日に行われ、加藤奨励会初段が117手で小野アマに勝ちました。

加藤奨励会初段は第5期からの参加で、本棋戦の通算成績は24勝8敗(0.750)です。

次戦は、香川愛生女流三段VS伊藤沙恵女流二段 戦の勝者と対局します。

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写真左:加藤桃子奨励会初段/写真右:小野ゆかりアマ

【本戦】香川愛生女流三段が勝ち準決勝進出を決める

○香川愛生女流三段-●伊藤沙恵女流二段

第12期マイナビ女子オープン本戦で、香川愛生女流三段VS伊藤沙恵女流二段の対局が12月13日に行われ、香川女流三段が163手で伊藤女流二段に勝ち、準決勝進出を決めました。

香川女流三段は第3期からの参加で、本戦出場6回目、本棋戦の通算成績は17勝7敗(0.708)です。

次戦は準決勝で、加藤桃子奨励会初段と対局します。

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写真左:香川愛生女流三段/写真右:伊藤沙恵女流二段

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