ライター将棋ウォーズ編集局
加藤一二三九段や中村太地王座も登場。将棋ウォーズ棋神戦の様子をご紹介!
ライター: 将棋ウォーズ編集局 更新: 2018年03月09日
「第5期将棋ウォーズ棋神戦」が2月12日、六本木・テレビ朝日にて開催されました。
会員数400万人・日々20万局以上が対戦されている日本最大級の将棋のゲームアプリ「将棋ウォーズ」を使用してアマチュア将棋界に定着しつつあるアマチュアNo.1を決める戦いを加藤一二三九段、中村太地王座、山口恵梨子女流二段、根岸愛(PASSPO☆)、つるの剛士、加藤歩(ザブングル)、海野翔太(新日本プロレス)進行・美馬怜子の豪華ゲスト陣で大会を盛り上げました。
将棋好き芸能人対決・エキシビションマッチ
番組では大会を盛り上げるエキシビションマッチも開催!
第1試合
まず第1試合では将棋好き芸能人対決としてザブングル加藤さんとつるの剛士さんが登場。この対決の勝者は中村太地王座と対局できる権利を賭けた対局とあって両者気合十分!
対局は相振り飛車の出だしから捌きあう展開になりました。10分切れ負けの持ち時間も切迫する中、ザブングル加藤さんの攻防の15角に対し、つるのさんが痛恨の26桂。42の龍が取られてしまっては勝負ありとなりました。
中村王座との対局権利を手にした加藤さんはスローVTRを求めるなど大はしゃぎ。逆につるのさんが悔しがる持ちネタの加藤さんのギャグを奪うシーンが見られました。
第2試合
続いてエキシビション第2局では山口恵梨子女流二段にPASSPO☆のキャプテン根岸愛さんが挑戦。ここではハンデとして根岸さんが棋神降臨を2回まで使える特別ルールとなり、「棋神」を使うタイミングに注目が集まりました。控室の打ち合わせでは使える棋神の個数を話し合い、根岸さんが2個で頑張ります!とやや辛いハンデながらも力強く宣言しました。
早々の角交換から中飛車に構えた根岸さんでしたが、山口女流がスキを見逃さない1手で馬を作ることに成功、その後棋神を効果的に使いながら粘り強い指し回しで迎えた局面、ここで根岸さんが指した59飛車が馬を捕まえる好手でした。
最後は山口女流二段が貫禄を示しましたが、「根岸さんは初段の実力があるような光る手を指していました。これからも将棋をつづけてください」とエールを送りました。
第3試合
続いての第3局は棋神戦初のペア将棋!加藤九段・根岸さんのペアと山口女流二段・海野さんのペアの対決になりました。
プロが初級者の2人をフォローして形勢互角のスローペースな展開。中盤に加藤九段が巧みな攻めで優勢を築き上げますが、最後は根岸さんの手番で無念の時間切れ負け。それでもプロと一緒に将棋を指すという体験ができた根岸さん、海野さんはとても楽しそうな笑顔でした。
※後手優勢も無念の時間切れ
中村太地王座とのエキシビションマッチ
勝者のご褒美、中村太地王座とのエキシビションマッチ!
最後のエキシビションは見事つるのさんとの対決を勝利したザブングル加藤さんの中村太地王座への挑戦!
加藤さんの四間飛車対中村王座の居飛車急戦の対抗型に。馬を作った加藤さんが上手く指したかに思える局面ですが、ここで48角がプロの技。加藤さんの馬を消すと共に飛車先突破が受からない局面になりました。
以下も全く手緩めない攻めにたまらず棋神を降臨させますが時すでに遅し。中村王座の強さをまじまじと見せつける結果となりました。
※完敗も貴重な対局に笑顔の加藤さん
■賞金総額123万円!アマチュアの頂点に立つのは!?
エキシビションマッチが終了し、ここからは将棋ウォーズNo1を決める戦いです。5235人が参加した予選を勝ち抜き、選ばれし4名がこの舞台に勝ち上がってきました。ここからはHEROZ株式会社代表取締役・林隆弘社長が番組に加わり参加者のエピソードを交えて解説し、会場を盛り上げました。
準決勝 第1試合
まず第1局は塩田誠さんと日高啓道さんの対局。塩田さんは過去3回の棋神戦は1回戦敗退が続きましたが今回一気に勝ち抜けてのベスト4進出。対する日高さんはこの舞台でベスト4の経験もある強豪大学生です。
塩田さんの初手78飛戦法に日高さんも真っ向勝負。序盤から技を掛け合う華々しい展開になりました。迎えた68手目、先手陣にスキがなさそう局面ですが88銀が渾身の勝負手。同飛に79角で飛車金両取りが受かりません。
この1手から先手陣を攻め立てた日高さんが手堅くまとめて決勝進出を決めました。
準決勝 第2試合
第2局は知花賢さんと菅野倫太郎さんの元奨励会三段同士の対決。棋神戦のレベルの高さが伺える対決が準決勝で実現しました。二人は三段リーグ以来の対決がこの大舞台で気合十分です。
図は59飛車と詰めろ角取りに二枚飛車を打ち下ろした局面。
大ピンチに見えますが、ここで菅野さんの指した49銀が美濃囲いの絶品の手筋。同歩成には詰めろが解除、同飛成には同金で飛車を手にしたため穴熊玉に詰めろがかかり逆転します。次の一手のような妙手を決めた菅野さんが決勝進出を決めました。
決勝戦
決勝戦は菅野さん、日高さんの対決。どちらが勝っても棋神戦初優勝がかかる大一番です。
決勝戦はまず見られない加藤九段による振り駒で先後が決定。その貴重さを自ら語り、手の中で駒を振る場面が30秒程度続き、スタジオ内の緊張がほぐれます。
※振り駒が長い加藤九段
菅野さん得意の4→3飛車戦法から優位を気づき、51香と角取りに打った局面。角を逃げると57香成があるため困ったようですが、ここで47銀が参考になる受けの勝負手。56香には同銀で先手陣が固く、一瞬後手の39角が遊び駒になります。以下大熱戦が続きますが、最後は日高さんの早指しが冴え渡り棋神戦初優勝を決めました。
※加藤九段から目録を受け取る日高さん
久々の?棋士として将棋の解説に話が止まらない加藤九段のトークにスタジオも盛り上がった第5期将棋ウォーズ棋神戦はこれにて閉幕。今夏に開催予定の第6期棋神戦で皆様またお会いしましょう!
まだ将棋ウォーズを遊んだことがない方はこちらからプレイ可能です!是非遊んでみてください!