ライター将棋ウォーズ編集局
加藤一二三九段や香川愛生女流三段が解説!第4期将棋ウォーズ棋神戦の裏側に迫る
ライター: 将棋ウォーズ編集局 更新: 2017年09月03日
「第4期将棋ウォーズ棋神戦 inテレ朝夏祭り」が8月10日「六本木ヒルズ・テレビ朝日 夏祭り SUMMER STATION」の特設ステージにて開催されました。
会員数370万人・日々20万局以上が対戦される日本最大級の将棋のゲームアプリ「将棋ウォーズ」を使用して、夏のアマチュアNo.1を決める戦いを加藤一二三九段、香川愛生女流三段、鎌田菜月(SKE48)、根岸愛(PASSPO☆)、岡本信彦(声優)、加藤歩(ザブングル)、澤山裕仁(なんぶ桜)の豪華ゲスト陣で大会を盛り上げました。
※特設ステージの様子
将棋好きアイドル対決・エキシビションマッチ
番組では大会を盛り上げるエキシビションマッチも開催。 まず将棋好きアイドル対決としてPASSPO☆・根岸さんとSKE48・鎌田さんが登場。 昨年もこの舞台で対戦している二人の1年越しの再戦となりました。
相矢倉の出だしで対局ははじまり、根岸さんのうっかりを咎めた鎌田さんが番組解説を務めた加藤九段・香川女流三段をも唸らせる受けを連発して勝利しました。
勝った鎌田さんは新曲のPRタイムを獲得、敗れた根岸さんは罰ゲームとしてゲストのザブングル・加藤さんの持ちネタ「悔しいです!」を全力でやりきり場内は爆笑となりました。
勝利の鎌田さん
全力の悔しさを表す根岸さん
声優・岡本信彦さんが将棋ウォーズ棋神戦に初参戦!
続いてのエキシビションマッチ第二戦では人気声優・岡本さんとザブングル加藤さんの対決。岡本さんは将棋ウォーズで四段の腕前、加藤さんは二段とのこと。
二人は打ち合わせの場でも将棋トークで盛り上がり、岡本さんは弾丸ルール(3分切れ負け)での必勝法を熱弁。
棋神は使えないルールで指す予定でしたが、この話を聞いて加藤さんが「棋神使いたいですね」と提案され、将棋ウォーズの最強AIによる「棋神降臨」を加藤さんは2回、岡本さんは1回使えるハンデ戦となりました。
岡本さんの中飛車VS加藤さんの四間飛車という相振り飛車の出だしから対局は始まり、序盤で機敏に仕掛けた岡本さんが形勢をリード。
不利な局面から加藤さんが棋神を繰り出しますが岡本さんは冷静に対処して勝利。芸能界屈指とも言えるその腕前を披露しました。
敗れた加藤さんは本家「悔しいです」と観客お待ちかねのコメントで場内を沸かせました。
左・岡本信彦さん 右・ザブングル・加藤さん
優勝賞金51万が懸かった決勝トーナメントを制したのは!?
6106人が参加した予選を突破した48名のアマチュア強豪によって午前中にテレビ朝日予選が開催。予選ではアマ竜王2連覇などの実績を持つ桐山隆さんが登場し繰り上がりで予選にも出場。アマチュア将棋界のレジェンドの思わぬ登場に対局会場が沸きました。
激闘の予選の結果、アマ王将・小山怜央さん、アマ王将2回の中川慧梧さん、支部名人・長森優作さん、詰将棋の名手水谷創さんというアマチュア棋界を代表する錚々たる顔ぶれが勝ち上がりました。
超ハイレベルな対局を加藤九段・香川女流三段に加えてHEROZ株式会社代表取締役・林隆弘が加わり参加者のエピソードを交えて解説し、会場を盛り上げました。
※左から長森さん、水谷さん、小山さん、中川さん
準決勝第1局、中川さんと小山さんの一戦は中川さんの猛攻を完全に凌いだと思われる局面から中川さんの勝負術が冴え渡りました。
ここから▲8三歩△同飛▲7六桂が絶妙の勝負手。対する小山さんの△3六歩に対し▲7五桂!で広かったはずの後手玉に詰めろ飛車取りの局面を作り上げます。以下も難解の局面が続いたものの、中川さんが勝利を収めました。
準決勝第2局はディフェンディングチャンピオン・長森さんと水谷さんとの一戦。
四間飛車穴熊対銀冠の戦型で戦いが始まり、先手がどう仕掛けるかという局面。ここでの▲3七桂が形にとらわれない好手。
「攻めは飛車角銀桂」の形が後手玉の急所に全て集まる形となり、豪腕の長森さんも受けづらく水谷さんが制勝しました。
中川さんと水谷さんが勝ち上がり迎えた決勝戦。
水谷さんが▲8三銀と打って必死の食いつきを見せている局面。ここでの△5二飛が決め手。以下▲同馬△同金▲8二飛△5一歩と進み、8三の銀を遊ばせることに成功し、後手優勢がはっきりしました。
中川慧梧さんは第1期棋神戦での優勝に続いて棋神戦2回目の優勝。加藤一二三九段から目録が贈られました。
中央・優勝の中川さん
指す将棋ファン・観る将棋ファンどちらも楽しめる将棋イベント第4期将棋ウォーズ棋神戦はこれにて閉幕。
第5期棋神戦で皆様またお会いしましょう!