藤井聡太七段、ヒューリック杯棋聖戦 二次予選進出。広瀬八段がシリーズ初勝利、羽生竜王を破り1勝目。【10月27日~11月2日の注目対局結果】
更新:2018年11月03日 10:00
10月27日(土)~11月2日(金)に行われた注目対局の結果をご紹介します。
第31期竜王戦七番勝負は第3局が行われ、広瀬章人八段が羽生善治竜王を破りシリーズ1勝目を挙げました。
第90期ヒューリック杯棋聖戦では、藤井聡太七段が二次予選進出を決めています。
※段位・成績は対局当時のもの
第31期竜王戦
【七番勝負第3局】広瀬章人八段が羽生善治竜王を破り1勝目
●羽生善治竜王-○広瀬章人八段
羽生善治竜王に広瀬章人八段が挑戦する第31期竜王戦七番勝負の第3局が11月1・2日(木・金)に茨城県鹿嶋市「鹿島神宮」で行われ、広瀬八段が羽生竜王を130手で破り1勝2敗としました。
広瀬八段は今期が初の七番勝負登場、本棋戦の通算成績は46勝23敗(0.667)です。この竜王戦を制すると、初のタイトル獲得となります。
第4局は11月24・25日(土・日)に京都府福知山市「福知山城」で行われます。
写真左:羽生善治竜王/写真右:広瀬章人八段
【6組昇級者決定戦】上村亘四段が牧野光則五段に勝ち昇級を決める
●牧野光則五段-○上村亘四段
第31期竜王戦6組昇級者決定戦で、牧野光則五段VS上村亘四段の対局が10月30日に行われ、上村四段が106手で牧野五段に勝ち、5組への昇級を決めました。
上村四段は第26期より参加、本棋戦の通算成績は12勝11敗(0.522)です。
【5組昇級者決定】千田翔太六段が伊奈祐介六段に勝ち昇級を決める
●伊奈祐介六段-○千田翔太六段
第31期竜王戦5組昇級者決定戦で、伊奈祐介六段VS千田翔太六段の対局が11月2日に行われ、千田六段が109手で伊奈六段に勝ち、4組への昇級を決めました。
この対局に勝ち、千田六段は4連勝となりました。
千田六段は第27期より参加、本棋戦の通算成績は19勝8敗(0.704)です。
第77期順位戦
【B級1組】渡辺明棋王が谷川浩司九段に無傷の7連勝
○渡辺明棋王-●谷川浩司九段
第77期B級1組順位戦で、渡辺明棋王VS谷川浩司九段の対局が11月1日に行われ、渡辺棋王が107手で谷川九段に勝ち、負けなしの7連勝としました。
渡辺棋王は第59期より本棋戦に参加しており、A級在籍8期、本棋戦の通算成績は130勝57敗(0.695)です。
次戦は、渡辺棋王は松尾歩八段と、谷川九段は行方尚史八段と対局します。
写真左:渡辺明棋王/写真右:谷川浩司九段[名人戦棋譜速報より]
【B級1組】斎藤慎太郎王座が郷田真隆九段に勝ち6勝2敗に
●郷田真隆九段-○斎藤慎太郎王座
第77期B級1組順位戦で、郷田真隆九段VS斎藤慎太郎王座の対局が11月1日に行われ、斎藤王座が121手で郷田九段に勝ち、6勝2敗としました。
斎藤王座は第71期より本棋戦に参加しており、本棋戦の通算成績は50勝18敗(0.735)です。
次戦は、斎藤王座は抜け番、郷田九段は橋本崇載八段と対局します。
写真左:郷田真隆九段/写真右:斎藤慎太郎王座[名人戦棋譜速報より]
第4期叡王戦
【本戦】及川拓馬六段が増田康宏六段を破り勝ち進む
○及川拓馬六段-●増田康宏六段
第4期叡王戦本戦の開幕局、及川拓馬六段VS増田康宏六段の対局が10月27日に行われ、及川六段が74手で増田六段を破り、勝ち進みました。
この対局に勝ち、及川六段は4連勝です。及川六段は第1期より本棋戦に参加しており、本棋戦の通算成績は11勝3敗(0.786)です。
次戦、橋本崇載八段と対局します。
第60期王位戦
【予選】佐藤天彦名人が中村修九段を破り勝ち進む
○佐藤天彦名人-●中村修九段
第60期王位戦で、佐藤天彦名人VS中村修九段の対局が10月29日に行われ、佐藤名人が95手で中村九段を破り、勝ち進みました。
この対局に勝ち、佐藤名人は5連勝です。
佐藤名人は第49期より本棋戦に参加しており、本棋戦の通算成績は22勝12敗(0.647)です。
次戦は、高橋道雄九段VS松本佳介六段 戦の勝者と対局します。
【予選】佐々木勇気六段が西尾明六段を破り勝ち進む
●西尾明六段-○佐々木勇気六段
第60期王位戦で、西尾明六段VS佐々木勇気六段の対局が10月30日に行われ、佐々木六段が104手で西尾六段を破り、勝ち進みました。
佐々木六段は第53期より本棋戦に参加しており、本棋戦の通算成績は24勝9敗(0.735)です。
【予選】長谷部浩平四段が青嶋未来五段を破り勝ち進む
●青嶋未来五段-○長谷部浩平四段
第60期王位戦で、青嶋未来五段VS長谷部浩平四段の対局が10月31日に行われ、長谷部四段が163手で青嶋五段を破り、勝ち進みました。
この対局に勝ち、長谷部四段は5連勝です。
長谷部四段は今期より本棋戦に参加しており、本棋戦の通算成績は2勝0敗(1.000)です。
次戦は、金井恒太六段と対局します。
第66期王座戦
【五番勝負第5局】斎藤慎太郎七段が中村太地王座を破り初タイトル獲得
●中村太地王座-○斎藤慎太郎七段
中村太地王座に斎藤慎太郎七段が挑戦する第66期王座戦五番勝負の第5局が10月30日(火)に山梨県甲府市「常磐ホテル」で行われ、斎藤七段が中村王座を109手で破り、3勝2敗で五番勝負を制しました。
斎藤七段は第61期より本棋戦に参加しており、本棋戦の通算成績は23勝7敗(0.767)です。これで、斎藤七段は自身初のタイトル、王座獲得となりました。
写真左:中村太地王座/写真右:斎藤慎太郎七段
第67期王座戦
【一次予選】西川和宏六段が杉本昌隆七段を破り勝ち進む
●杉本昌隆七段-○西川和宏六段
第67期王座戦一次予選で、杉本昌隆七段VS西川和宏六段の対局が10月31日に行われ、88手で千日手が成立。同日指し直し局が行われ、西川六段が129手で杉本七段を破り、勝ち進みました。
この対局に勝ち、西川六段は8連勝です。
西川六段は第58期より本棋戦に参加、本棋戦の通算成績は6勝9敗(0.400)です。
次戦は、古森悠太四段と対局します。
第44期棋王戦
【挑戦者決定トーナメント】三浦弘行九段が佐藤康光九段を破り勝ち進む
●佐藤康光九段-○三浦弘行九段
第44期棋王戦挑戦者決定トーナメントで、佐藤康光九段VS三浦弘行九段の対局が10月29日に行われ、三浦九段が107手で佐藤九段を破り、勝ち進みました。
三浦九段は第19期より本棋戦に参加しており、本棋戦の通算成績は35勝29敗(0.547)です。
次戦は準決勝、広瀬章人八段 と対局します。
第68期王将戦
【挑戦者決定リーグ戦】広瀬章人八段が渡辺明棋王に勝ち3勝1敗に
●渡辺明棋王-○広瀬章人八段
第68期王将戦挑戦者決定リーグ戦、渡辺明棋王VS広瀬章人八段の対局が10月28日に行われ、広瀬八段が144手で渡辺棋王に勝ち、3勝1敗としました。
広瀬八段は第56期より本棋戦に参加、本棋戦の通算成績は28勝15敗(0.651)です。
次戦は、広瀬八段は佐藤天彦名人と、渡辺棋王は郷田真隆九段と対局します。
【挑戦者決定リーグ戦】糸谷哲郎八段が中村太地七段に勝ち3勝1敗に
●中村太地七段-○糸谷哲郎八段
第68期王将戦挑戦者決定リーグ戦、中村太地七段VS糸谷哲郎八段の対局が11月2日に行われ、糸谷八段が115手で中村七段に勝ち、3勝1敗としました。
糸谷八段は第57期より本棋戦に参加、本棋戦の通算成績は30勝16敗(0.652)です。
次戦は、糸谷八段は渡辺明棋王と、中村七段は広瀬章人八段と対局します。
第90期ヒューリック杯棋聖戦
【一次予選】藤井聡太七段が二次予選進出
○藤井聡太七段-●村田顕弘六段
○藤井聡太七段-●今泉健司四段
第90期ヒューリック杯棋聖戦一次予選で、藤井聡太七段VS村田顕弘六段の対局が10月31日に行われ、藤井七段が101手で村田六段を破り、勝ち進みました。
また同日に行われた今泉健司四段戦では、107手で今泉四段に勝ち、一次予選突破を決めました。
この対局に勝ち、藤井七段は8連勝となりました。
藤井七段は第89期より本棋戦に参加しており、本棋戦の通算成績は6勝1敗(0.857)です。
第39回将棋日本シリーズ
【準決勝第2局】菅井竜也七段が決勝戦進出
●丸山忠久九段-○菅井竜也七段
第39回将棋日本シリーズ JTプロ公式戦の準決勝第2局、丸山忠久九段VS菅井竜也七段の対局が10月27日に行われ、菅井七段が73手で丸山九段を破り、勝ち進みました。
次戦、決勝では渡辺明棋王と対局します。
菅井七段の本棋戦通算成績は2勝0敗(1.000)となりました。