豊島将之棋聖が勝ち3勝3敗、王位戦の決着は最終局へ。佐藤天彦名人が11連勝で棋王戦ベスト8入り。【9月8日~9月14日の注目対局結果】

更新:2018年09月15日 10:00

9月8日(土)~9月14日(金)に行われた注目対局の結果をご紹介します。

王位戦七番勝負の第6局が行われ、豊島将之棋聖が菅井竜也王位を165手で破りタイトル戦成績を3勝3敗とし、七番勝負の行方は最終局へともつれ込みました。

棋王戦挑戦者決定トーナメントで佐藤天彦名人VS丸山忠久九段の対局が行われ、佐藤名人が勝ちベスト8に進出。佐藤名人は現在11連勝中で、9月7日の王将戦二次予選では挑戦者決定リーグ入りも決めており、好調を維持しています。

※段位・成績は対局当時のもの

第31期竜王戦

【3組昇級者決定戦】中座真七段が行方尚史八段を破り勝ち進む

●行方尚史八段-○中座真七段

第31期竜王戦3組昇級者決定戦で、行方尚史八段VS中座真七段の対局が9月12日に行われ、中座七段が94手で行方八段を破り、勝ち進みました。

次戦は、2組昇級を懸けて佐々木勇気六段と対局します。

中座七段は第10期より参加しており、本棋戦の棋戦成績は56勝38敗(0.596)です。

第77期順位戦

【A級】三浦弘行九段が深浦康市九段に勝ち3勝0敗に

●深浦康市九段-○三浦弘行九段

第77期A級順位戦で、深浦康市九段VS三浦弘行九段の対局が9月12日に行われ、三浦九段が144手で深浦九段に勝ち、3勝0敗としました。

次戦は、三浦九段は広瀬章人八段と、深浦九段は阿久津主税八段と対局します。

三浦九段は第52期より本棋戦に参加しており、A級在籍は17期目、本棋戦の対戦成績は145勝97敗(0.599)です。

topic_matome_0915_juni_0912.jpg
写真左:深浦康市九段/写真右:三浦弘行九段[名人戦棋譜速報より]

【C級2組】高見泰地叡王が古森悠太四段に勝ち3勝1敗に

○高見泰地叡王-●古森悠太四段

第77期C級2組順位戦で、高見泰地叡王VS古森悠太四段の対局が9月13日に行われ、高見叡王が124手で古森四段に勝ち、3勝1敗としました。

また、この対局に勝ち、高見叡王は4連勝となりました。次戦は、高見叡王・古森四段ともに抜け番です。

高見叡王は第71期より本棋戦に参加しており、対戦成績は38勝26敗(0.594)です。

topic_matome_0915_juni_0913.jpg
写真左:高見泰地叡王/写真右:古森悠太四段[名人戦棋譜速報より]

第4期叡王戦

【予選九段戦】郷田真隆九段が本戦トーナメント出場を決める

●久保利明王将-○森下卓九段
●森下卓九段-○郷田真隆九段

第4期叡王戦予選九段戦で、久保利明王将VS森下卓九段の対局が9月10日に行われ、森下九段が121手で久保王将に勝利しました。

また、森下九段は同日に郷田真隆九段と対局、郷田九段が130手で森下九段に勝ち、本戦トーナメント進出を決めました。

郷田九段は第1期より本棋戦に参加しており、本棋戦の対戦成績は9勝4敗(0.692)です。第1期に決勝三番勝負まで勝ち進みましたが、山崎隆之八段に敗れ優勝はなりませんでした。

【予選八段戦】広瀬章人八段が本戦トーナメント進出

●中田宏樹八段-○広瀬章人八段
●阿久津主税八段-○野月浩貴八段
○広瀬章人八段-●野月浩貴八段

第4期叡王戦予選八段戦で、中田宏樹八段VS広瀬章人八段の対局が9月14日に行われ、広瀬八段が164手で中田八段に勝ちました。

広瀬八段は同日に野月浩貴八段と対局し、105手で野月八段に勝ち、2回目の本戦トーナメント進出を決めました。

また、これで広瀬八段は6連勝です。

広瀬八段は第1期より参加しており、本棋戦の対戦成績は10勝3敗(0.769)です。

【予選七段戦】斎藤慎太郎七段が本戦トーナメント進出を決める

●畠山鎮七段-○斎藤慎太郎七段
○戸辺誠七段-●阿部健治郎七段
○斎藤慎太郎七段-●戸辺誠七段

第4期叡王戦予選七段戦で、畠山鎮七段VS斎藤慎太郎七段の対局が9月12日に行われ、斎藤七段が100手で畠山七段に勝ちました。

斎藤七段は同日に戸辺誠七段と対局し、109手で戸辺七段に勝ち、初の本戦トーナメント進出を決めました。

斎藤七段は第1期より参加しており、本棋戦の対戦成績は11勝3敗(0.786)です。

現在第66期王座戦の五番勝負中で、9月4日に行われた第1局では中村太地王座に勝利しています。今年度成績は17勝6敗(0.739)と好調を維持、対局数、勝数、勝率のランキングでベスト20にランクインしています。

第59期王位戦

【七番勝負第6局】豊島将之棋聖が菅井竜也王位を破り3勝3敗、決着は最終戦へ

●菅井竜也王位-○豊島将之八段

菅井竜也王位に豊島将之棋聖が挑戦する第59期王位戦七番勝負の第6局が9月10・11日(月・火)に神奈川県秦野市「元湯 陣屋」で行われ、豊島棋聖が菅井王位を165手で破り、タイトル戦成績を3勝3敗としました。七番勝負の行方は、最終局へともつれ込みました。

豊島棋聖の王位戦対戦成績は54勝19敗(0.740)、挑戦者決定リーグ進出は6回です。今年7月に獲得した棋聖に続き、二冠を目指して本シリーズに挑んでいます。

第7局は 9月26・27日(水・木)に東京都千代田区「都市センターホテル」で行われます。

topic_matome_0915_oui_0911.jpg
写真左:菅井竜也王位/写真右:豊島将之八段

【予選】山崎隆之八段が藤井聡太七段を破り勝ち進む

○山崎隆之八段-●藤井聡太七段

第60期王位戦で、山崎隆之八段VS藤井聡太七段の対局が9月14日に行われ、山崎八段が138手で藤井七段を破り、勝ち進みました。

次戦は、久保利明王将VS古森悠太四段戦の勝者と対局します。

山崎八段は第40期より本棋戦に参加しており、本棋戦の対戦成績は67勝32敗(0.677)、挑戦者決定リーグに8回出場しています。

第44棋王戦

【挑戦者決定トーナメント】広瀬章人八段が羽生善治竜王を破り勝ち進む

●羽生善治竜王-○広瀬章人八段

第44期棋王戦挑戦者決定トーナメントで、羽生善治竜王VS広瀬章人八段の対局が9月10日に行われ、広瀬八段が136手で羽生竜王に勝ちました。

次戦は、片上大輔七段VS永瀬拓矢七段戦の勝者と対局します。

広瀬八段は第32期より本棋戦に参加しており、本棋戦の対戦成績は31勝16敗(0.660)、第36期と第37期に挑戦者決定戦に進出、惜しくも棋王挑戦はなりませんでした。

【挑戦者決定トーナメント】佐藤天彦名人が丸山忠久九段を破り勝ち進む

○佐藤天彦名人-●丸山忠久九段

第44期棋王戦挑戦者決定トーナメントで、佐藤天彦名人VS丸山忠久九段の対局が9月13日に行われ、佐藤名人が105手で丸山九段を破り、勝ち進みました。

これで佐藤名人は11連勝となりました。

次戦は、久保利明王将と対局します。

佐藤名人は第33期より本棋戦に参加しており、対戦成績は34勝16敗(0.680)、第41期に五番勝負登場、3勝1敗で渡辺明棋王に敗れています。

【挑戦者決定トーナメント】片上大輔七段が永瀬拓矢七段を破り勝ち進む

○片上大輔七段-●永瀬拓矢七段

第44期棋王戦挑戦者決定トーナメントで、片上大輔七段VS永瀬拓矢七段の対局が9月14日に行われ、片上七段が115手で永瀬七段を破り、勝ち進みました。

次戦は、広瀬章人八段と対局します。

片上七段は第31期より本棋戦に参加しており、本棋戦の対戦成績は26勝13敗(0.658)です。

第12回朝日杯将棋オープン戦

【一次予選】高崎一生六段が一次予選突破を決める

●松尾歩八段-○北島忠雄七段
●北島忠雄七段-○高崎一生六段

第12回朝日杯将棋オープン戦一次予選で、松尾歩八段VS北島忠雄七段の対局が9月11日に行われ、北島七段が118手で松尾八段に勝ちました。

また、同日に行われた、北島忠雄七段VS高崎一生六段の対局では、高崎六段が109手で北島七段を破り、一次予選突破を決めました。

高崎六段は、第1回より参加しており、対戦成績は15勝11敗(0.577)です。

第39回将棋日本シリーズ JTプロ公式戦

【二回戦】渡辺明棋王が山崎隆之JT杯を破り準決勝進出

●山崎隆之八段-○渡辺明棋王

第39回将棋日本シリーズ JTプロ公式戦の二回戦で、山崎隆之JT杯VS渡辺明棋王の対局が9月8日に行われ、渡辺棋王が133手で山崎JT杯を破り、準決勝へ勝ち進みました。

渡辺棋王の本棋戦の対戦成績は9勝11敗(0.450)となりました。なお、本局に勝ち渡辺棋王は3連勝です。

次戦、羽生善治竜王VS豊島将之棋聖 戦の勝者と対局します。

第49回新人王戦

【準決勝】出口若武奨励会三段が勝ち決勝三番勝負進出を決める

●梶浦宏孝四段-○出口若武奨励会三段

第49期新人王戦で、梶浦宏孝四段VS出口若武奨励会三段 の対局が9月11日に行われ、出口奨励会三段が107手で梶浦四段に勝ち、決勝三番勝負進出を決めました。

決勝三番勝負では、藤井聡太七段VS青嶋未来五段 の勝者と対局します。

これまでに奨励会員として優勝したのは第44期の都成竜馬奨励会三段(当時)のみです。出口奨励会三段が優勝し二人目の快挙となるのか、決勝が注目されます。

第8期リコー杯女流王座戦

【挑戦者決定戦】清水市代女流六段が里見香奈女流王座への挑戦を決める

○清水市代女流六段-●伊藤沙恵女流二段

第8期リコー杯女流王座戦 挑戦者決定戦で、清水市代女流六段VS伊藤沙恵女流二段の対局が9月10日に行われ、清水女流六段が142手で伊藤女流二段に勝利しました。

この対局に勝ち、清水市代女流六段の女流王座挑戦が決まりました。

清水女流六段は第1期より本棋戦に参加しており、今期は本戦進出6回目、本棋戦の対戦成績は20勝9敗(0.690)です。五番勝負出場は、第1期以来7年ぶりとなります。

topic_matome_0915_joryuuouza_0910.jpg
写真左:清水市代女流六段/写真右:伊藤沙恵女流二段

第40期霧島酒造杯女流王将戦

【挑戦者決定戦】加藤桃子奨励会初段が伊藤沙恵女流二段に勝ち、里見香奈女流王将への挑戦を決める

○加藤桃子奨励会初段-●伊藤沙恵女流二段

里見香奈女流王将への挑戦権を懸けての、第40期霧島酒造杯女流王将戦挑戦者決定戦、加藤桃子奨励会初段VS伊藤沙恵女流二段 戦は、加藤奨励会初段が117手で伊藤女流二段に勝ちました。

この対局に勝ち、加藤奨励会初段の初の女流王将挑戦が決まりました。

加藤奨励会初段は第37期より本棋戦に参加しており、本戦出場4回、対戦成績は10勝3敗(0.769)です。

◆第40期霧島酒造杯女流王将戦トーナメント表 ベスト8

topic_jo_ousho40_tournament_0908_result.jpg

  • Facebookでシェア
  • はてなブックマーク
  • Pocketに保存
  • Google+でシェア

関連トピックス

一覧へ