斎藤慎太郎七段が中村太地王座への挑戦権獲得。王位戦七番勝負は豊島将之棋聖が勝ち1勝1敗に。【7月21日~7月27日の注目対局結果】

更新:2018年07月28日 14:30

7月21日(土)~7月27日(金)に行われた注目対局の結果をご紹介します。

菅井竜也王位に豊島将之棋聖が挑戦する王位戦七番勝負、菅井王位の先勝で迎えた第2局は、豊島棋聖が勝ち1勝1敗のタイに戻しました。

中村太地王座への挑戦権を懸けた王座戦挑戦者決定戦は、斎藤慎太郎七段が渡辺明棋王を破り、2017年の棋聖戦に続き自身2回目となるタイトル挑戦、王座挑戦を決めました。

※段位・成績は対局当時のもの

第31期竜王戦

【6組昇級者決定戦】佐々木大地四段が杉本和陽四段を破り勝ち進む

○佐々木大地四段-●杉本和陽四段

第31期竜王戦6組昇級者決定戦で、佐々木大地四段VS杉本和陽四段の対局が7月25日に行われ、59手で千日手が成立。同日指し直し局が行われ、佐々木四段が96手で杉本四段を破り、勝ち進みました。

佐々木四段の竜王戦初参加は第28期、奨励会員枠で出場し、2回戦まで勝ち進みました。今年度成績は9勝6敗(0.600)、対局数ランキング、勝数ランキングでトップ20にランクインしています。

次戦は、島本亮五段と対局します。

第77期順位戦

【A級】広瀬章人八段が佐藤康光九段に勝ち1勝1敗に

○広瀬章人八段-●佐藤康光九段

第77期A級順位戦で、広瀬章人八段VS佐藤康光九段の対局が7月25日に行われ、広瀬八段が117手で佐藤九段に勝ち、1勝1敗としました。

次戦は、広瀬八段は阿久津主税八段と、佐藤九段は豊島将之棋聖と対局します。

広瀬八段は第64期より本棋戦に参加しており、対戦成績は93勝42敗(0.689)。A級在籍は4期目です。

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写真左:広瀬章人八段/写真右:佐藤康光九段[名人戦棋譜速報より]

【A級】糸谷哲郎八段が羽生善治竜王に勝ち1勝0敗に

●羽生善治竜王-○糸谷哲郎八段

第77期A級順位戦で、羽生善治竜王VS糸谷哲郎八段の対局が7月26日に行われ、糸谷八段が120手で羽生竜王に勝ち、1勝0敗としました。

次戦は、糸谷八段は三浦弘行九段と、羽生竜王は深浦康市九段と対局します。

糸谷八段は第65期より本棋戦に参加しており、対戦成績は86勝37敗(0.699)。前期B級1組で8勝2敗の成績をおさめ、自身初のA級昇級を果たしており、本局がA級初白星となりました。

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写真左:羽生善治竜王/写真右:糸谷哲郎八段[名人戦棋譜速報より]

【C級2組】高見泰地叡王が長岡裕也五段に勝ち1勝1敗に

○高見泰地叡王-●長岡裕也五段

第77期C級2組順位戦で、高見泰地叡王VS長岡裕也五段の対局が7月26日に行われ、高見叡王が128手で長岡五段に勝ち、1勝1敗としました。

次戦は、高見叡王は島本亮五段と、長岡五段は星野良生四段と対局します。

高見叡王は第71期より本棋戦に参加しており、対戦成績は36勝26敗(0.581)。前期叡王戦では、豊島将之八段、渡辺明棋王、丸山忠久九段ら強豪棋士を破り、決勝七番勝負に進出。金井恒太六段との対戦を4勝0敗のストレートで制し、自身初のタイトルを獲得しています。

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写真左:高見泰地叡王/写真右:長岡裕也五段[名人戦棋譜速報より]

第4期叡王戦

【予選五段戦】都成竜馬五段が勝ち進む

●藤森哲也五段-○都成竜馬五段

第4期叡王戦予選五段戦で、藤森哲也五段VS都成竜馬五段の対局が7月21日に行われ、都成五段が149手で藤森五段に勝ちました。

次戦は、伊藤真吾五段と対局します。

都成五段の今年度成績は12勝6敗(0.667)。対局数ランキング、勝数ランキング、連勝ランキングでトップ10にランクインしています。

【予選九段戦】先崎学九段が勝ち進む

●高橋道雄九段-○先崎学九段

第4期叡王戦予選九段戦で、高橋道雄九段VS先崎学九段の対局が7月23日に行われ、先崎九段が57手で高橋九段に勝ちました。

次戦は、佐藤康光九段と対局します。

先崎九段は第1期叡王戦で、小林健二九段、深浦康市九段を破り本戦まで勝ち進み、初戦で鈴木大介九段に敗れています。

【予選七段戦】木下浩一七段が勝ち進む

○木下浩一七段-●宮田敦史六段

第4期叡王戦予選七段戦で、木下浩一七段VS宮田敦史七段の対局が7月23日に行われ、木下七段が137手で宮田七段に勝ちました。

次戦は、藤井聡太七段と対局します。

【予選九段戦】郷田真隆九段が勝ち進む

●青野照市九段-○鈴木大介九段
○郷田真隆九段-●鈴木大介九段

第4期叡王戦予選九段戦で、青野照市九段VS鈴木大介九段の対局が7月27日に行われ、鈴木九段が111手で青野九段勝ちました。

また、同日に行われた、郷田真隆九段VS鈴木大介九段の対局では、郷田九段が106手で鈴木九段を破り、勝ち進みました。

郷田九段の叡王戦成績は8勝4敗(0.667)。第1期に予選で久保利明王将、藤井猛九段を破り本戦トーナメントに出場。豊島将之棋聖、阿部光瑠六段、行方尚史八段らに勝ち決勝三番勝負に進出、山崎隆之八段に敗れ惜しくも優勝はなりませんでした。

第59期王位戦

【七番勝負第2局】豊島将之棋聖が菅井竜也王位を破り1勝目

●菅井竜也王位-○豊島将之棋聖

菅井竜也王位に豊島将之棋聖が挑戦する第59期王位戦七番勝負の第2局が7月24・25日(火・水)に兵庫県神戸市「中の坊瑞苑」で行われ、豊島棋聖が菅井王位を105手で破り1勝1敗のタイに戻しました。

両者が王位戦で対戦するのは本局が3回目。豊島棋聖は本棋戦で初めて菅井王位から白星を勝ち取りました。

第3局は8月1・2日(水・木)に北海道札幌市「ホテルエミシア札幌」で行われます。

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写真左:菅井竜也王位/写真右:豊島将之棋聖

第66期王座戦

【挑戦者決定戦】斎藤慎太郎七段が渡辺明棋王に勝ち王座挑戦を決める

●渡辺明棋王-○斎藤慎太郎七段

第66期王座戦挑戦者決定トーナメントで、渡辺明棋王VS斎藤慎太郎七段の対局が7月27日に行われ、斎藤七段が117手で渡辺棋王に勝ち、王座挑戦を決めました。

斎藤七段は2017年の棋聖戦に続き、2回目のタイトル挑戦、王座戦五番勝負には初登場となります。初のタイトル獲得を目指し、中村太地王座へ挑戦します。


写真左:渡辺明棋王/写真右:斎藤慎太郎七段

第44期棋王戦

【挑戦者決定トーナメント】増田康宏六段が中村太地王座を破り勝ち進む

●中村太地王座-○増田康宏六段

第44期棋王戦挑戦者決定トーナメントで、中村太地王座VS増田康宏六段の対局が7月24日に行われ、増田六段が124手で中村王座を破り、勝ち進みました。

次戦は、稲葉陽八段と対局します。

増田六段の本棋戦成績は13勝3敗(0.813)、初参加は第41期で、前期第43期は挑戦者決定トーナメントに進出。佐藤康光九段、広瀬章人八段を破りベスト8まで勝ち進み、佐藤天彦名人に敗れました。

【挑戦者決定トーナメント】行方尚史八段が深浦康市九段を破り勝ち進む

●深浦康市九段-○行方尚史八段

第44期棋王戦挑戦者決定トーナメントで、深浦康市九段VS行方尚史八段の対局が7月26日に行われ、行方八段が142手で深浦九段を破り、勝ち進みました。

この対局に勝ち、行方八段は5連勝となりました。

次戦は、久保利明王将VS三枚堂達也六段 戦の勝者と対局します。

行方八段は第20期より本棋戦に参加しており、対戦成績は33勝24敗(0.579)。挑戦者決定トーナメント進出は16回です。

【挑戦者決定トーナメント】船江恒平六段が橋本崇載八段を破り勝ち進む

●橋本崇載八段-○船江恒平六段

第44期棋王戦挑戦者決定トーナメントで、橋本崇載八段VS船江恒平六段の対局が7月26日に行われ、船江六段が77手で橋本八段を破り、勝ち進みました。

次戦は、三浦弘行九段と対局します。

船江六段の本棋戦対戦成績は23勝7敗(0.767)。第38期と第41期に挑戦者決定トーナメント進出を果たしています。

第68期王将戦

【二次予選】三浦弘行九段が稲葉陽八段に勝利

○三浦弘行九段-●稲葉陽八段

第68期王将戦二次予選で、三浦弘行九段VS稲葉陽八段の対局が7月24日に行われ、三浦九段が106手で稲葉八段を破り、勝ち進みました。

次戦は、菅井竜也王位と対局します。

三浦九段の本棋戦成績は45勝37敗(0.549)、初参加は第43期です。これまで、挑戦者決定リーグには4回出場しています。

第12回朝日杯将棋オープン戦

【一次予選】伊藤沙恵女流二段が勝ち進む

●小林宏七段-○伊藤沙恵女流二段

第12回朝日杯将棋オープン戦一次予選で、小林宏七段VS伊藤沙恵女流二段の対局が7月23日に行われ、伊藤女流二段が117手で小林七段に勝ちました。

次戦は、近藤正和六段と対局します。

第39回将棋日本シリーズ JTプロ公式戦

【一回戦】渡辺明棋王が勝ち進む

○渡辺明棋王-●稲葉陽八段

第39回将棋日本シリーズ JTプロ公式戦の一回戦で、渡辺明棋王VS稲葉陽八段の対局が7月21日に行われ、渡辺棋王が124手で稲葉八段を破り、勝ち進みました。

次戦は、山崎隆之JT杯覇者と対局します。

渡辺棋王は第26回より本棋戦に参加しており、対戦成績は8勝11敗(0.421)です。第32回と第35回に決勝まで勝ち進み、いずれも羽生善治竜王と対戦。第35回で優勝を果たしています。

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