よくある質問

将棋のルールに関するご質問

駒落ち戦の種類や対局ルール、手合割を教えてください。

東京「将棋会館」の道場での手合割は以下のようになっております。

1段級差 下位者先手
2段級差 香落ち
3段級差 角落ち
4段級差 飛車落ち
5段級差 飛車香落ち
6~7段級差 二枚落ち
8~9段級差 四枚落ち
10段級差以上 六枚落ち

なお、香落ちは左の香(角のあるほう)を落とします。

振り駒をしたら、駒が立ってしまいました。その場合はどうすればいいのでしょうか。

日本将棋連盟対局規定では、

  • 振った駒が重なったり、立った場合は、その駒を数えず残りの駒で決定する。
  • 「歩」と「と金」が同数となった場合は、再度振り駒をする。

となっております。

対局時計を使って対局していた時、駒から手が離れているのに、「対局時計を押していないから待ったではない」といわれて指し手を変更されました。そのようなルールはあるのでしょうか。

そのようなルールはありません。たとえ一瞬でも駒から手が離れれば着手は完了です。対局時計のボタンは着手の完了には一切関係がありません。

対局時計が左側に置いてあったので、右手で指して左手でボタンを押していたら相手に怒られました。どの手で押すかは対局者の自由ではないのでしょうか。

対局時計のボタンは、指した手と同じ手で押さなければなりません。日本将棋連盟運営の大会では、指した手と違う手でボタンを押した、という指摘があった場合、「次からは必ず指した手で押して下さい」と警告するようにしています。なお、運営者の方針によっては「指した手と違う手で押したら即反則負け」としているところもあるようです。

棋譜の表記で駒を打った時に「打」がある場合とない場合があります。なぜですか?

盤上の駒が動ける場所に打つ時は「打」をつけ、そうでない場合は何もつけません。下図は、盤面の9九に金があった場合です。ここで金を9八・8八・8九に打つ場合は「打」をつけ、それ以外の場所に打つ場合は何もつけません。

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投了した後、感想戦をしていたら相手が反則をしていた事が発覚しました。こういう場合、勝敗はどうなるのでしょうか。

投了した後ですと勝敗は覆りません。反則の扱いについては、対局規定の反則の項目をご参照願います。

王手をかけられたにもかかわらず、王手を受けない手を指したらどうなるのですか?

王手をかけられた時に王手を受けない手は反則です。したがって二歩などの反則手と同じで、即負けとなります。両者が気づかずに手が進んで判明した場合も即負けです。ただし、投了した後に判明した場合は投了優先となります。

持将棋の規定はどうなっていますか。

プロの公式戦では、たがいに入玉し、詰ませる見込みがなくなり、これ以上駒が取れなくなった時点で駒を数えます。
玉を除いた駒(盤上・持ち駒とも)のうち、飛車と角を5点、その他の駒を1点とし、両者とも24点以上あれば引き分けに再試合となります。24点に満たなければ負けとなります。

なお、駒落ち将棋の場合は、落とした駒が上手にある、と仮定して点数計算をします。
(例・角落ちで、上手に大駒1枚、小駒14枚ある場合は、24点として計算)

アマチュアの大会では、「27点法」といって、上記の計算で27点以上あるほうが勝ち、同点の場合は後手勝ち、とする場合もあります。 さらに、宣言法というルールを採用している大会もあります。概要は以下のとおりです。

入玉将棋の宣言法(宣言方法)
宣言しようとする側の手番で手を指さずに「宣言します」と言い、時計を止めて対局を停止させ(秒読み中は、時間切れ前に宣言し対局を停止する)その時の局面が、次の条件をすべて満たしていれば宣言した側が、勝ちとなる。

<条件1>宣言側の玉が、敵陣三段目以内に入っている。
<条件2>宣言側が(大駒5点、小駒1点の計算で)
 ・先手の場合28点以上の持点がある。
 ・後手の場合27点以上の持点がある。
 ただし点数の対象となるのは玉を除く宣言側の持駒と敵陣三段目以内に存在する宣言側の駒のみである。
<条件3>宣言側の敵陣三段目以内の駒は、玉を除いて10枚以上存在する。
<条件4>宣言側の持ち時間が残っている。(切れ負けの場合)
<条件5>宣言側の玉に王手がかかっていない。(詰めろや必死は関係ない)

以上1つでも条件が、そろっていなかった場合、宣言した方が負けとなる。もちろん、宣言する前に、どちらか片方が投了することは可能である。この規定は、どんな持ち時間制度でも適用する。

対局中に王手をかけたら、「王手をかけたのに、『王手』と発声しないのは反則だ」と言われました。 そのような規定はあるのでしょうか。

たまにそういう主張をされる方がいらっしゃいますが、そのような規定は一切ありません。

連続王手の千日手というのは反則なのですか?

連続王手で同一局面が三回生じた場合は、王手をかけているほうが、手を変えなくてはなりません。王手をかけつづけて、同一局面が四回生じた場合は、王手をかけ続けたほうの負けとなります。全部の手が王手でない場合は、通常の千日手と同様に引き分けとなります。