よくある質問

女流棋士の降級点と引退制度について

降級点について
  1. ・女流棋士は、年度成績の順位下位者に該当すると降級点がつきます。
    ・出産・病気による休場の場合は、降級点の対象外となります。
    ・女流棋士は、規定個数の降級点がつくと引退となります。
降級点の人数
  1. ・降級点の人数は、当該年度の起点となる4月1日現在の女流2級以上の女流棋士数を基準とします。ただし、4月1日現在の休場者数は基準人数に含みません。
    ・降級点の人数は、基準人数36名のときに降級点の人数を1名とし、その後は、基準人数が5名増えるごとに、降級点の人数が1名ずつ増えます。
    ・年度途中に自主引退者が出た場合は、降級点の人数から自主引退者の人数を引き算した数が、その年度の降級点の人数となります。
    ・年度途中に休場者が出た場合も、原則として、降級点の人数は変動しません。
降級点の決め方
  1. ・降級点は、女子将棋YAMADAチャレンジ杯を除く女流6棋戦における活躍度によって年度成績の順位を決定し、その順位下位者から順につきます。
    ・年度成績の順位を決める棋戦サイクルは、便宜上、大山名人杯倉敷藤花戦、リコー杯女流王座戦、マイナビ女子オープン、女流王位戦(予選)、岡田美術館杯女流名人戦(予選)、霧島酒造杯女流王将戦(予選)までとします。
    ・女流王位戦の予選免除者(前期挑戦者決定リーグ残留者)、岡田美術館杯女流名人戦の予選免除者(女流名人リーグ残留者)、霧島酒造杯女流王将戦の予選免除者(本戦シード者)は、前期の実績を活躍度とします。
    ・出産・病気による休場者は、休場の時期に関わらず、休場期間を含む当該年度において降級点の対象外となります。
    ・出産・病気以外の理由による年度単位の休場者には、年度終了時に降級点0.5がつき、0.5の降級点は2回で降級点1となります。
    ・出産・病気以外の理由による年度途中の休場者は、年度成績の順位下位者に該当した場合、降級点の対象となります。
    ・当該年度における年度成績の順位に差がない場合は、前年度の年度成績に遡って順位を決定します。前年度の年度成績でも差がない場合は、そのさらに前年度と1年ずつ遡って順位を確定します。
降級点の消し方
  1. ・女流1級の昇級規定に該当した場合、降級点を取り消すことができます。ただし、女子将棋YAMADAチャレンジ杯による昇級規定は対象となりません。
    ・年度内指し分け以上には、女子将棋YAMADAチャレンジ杯の成績を含まない女流6棋戦の良い所取りで6勝指し分け以上も対象となります。
    ・降級点の消し方について、複数の規定に該当した場合も、年度内に消せる降級点は1つとなります。
女流棋士の引退について(自主引退を除く)
  1. ・女流棋士は3つ目の降級点がつくと引退となります。
    ・女流棋士は65歳の誕生日を迎えた年度まで現役を続けることができます。
    ただし、65歳になった年度終了時に降級点を1つも持っていない場合、翌年度も現役を続けることができます。
    ・女流棋士は65歳を過ぎると、降級点が1つでもつくと、その年度をもって引退となります。