将棋連盟について

創立・沿革

将棋界は、江戸時代の約260年間、徳川幕府の庇護を受けて初代の大橋宗桂以来、 「家元制度」の元で三家(大橋家・大橋分家・伊藤家)より世襲の名人が出て、 伝統と歴史を積み重ねてまいりました。 しかし明治維新すなわち江戸幕府崩壊により家元制度は有名無実のものとなってしまいました。

こうして家元の三家は次々に後継者を失くし、1893年、11世名人伊藤宗印を最後に家元制度は終焉を告げます。後ろ盾を失った将棋界は受難期を迎えるわけですが、 庶民の間に将棋は根強く生き残り、次第に再興に向けて動き出します。

1921年に13世名人を襲位した関根金次郎は1935年、 それまでの終生就位であった名人位を実カによる短期名人制へと移行する大英断を下しました。1924年9月8日に東京の棋士が団結し、「東京将棋連盟」を結成。 名誉会長に関根金次郎、会長に土居市太郎が就任。

1927年、関西の棋士も合流し「日本将棋連盟」となり、 その後1936年に「将棋大成会」と改称しますが、戦後の1947年、 再び名称を「日本将棋連盟」として、会長に木村義雄が就任。
1949年7月29日、社団法人となり、 1999年には創立75周年を、2005年には創立81周年をむかえました。
2011年4月1日、公益社団法人となり、 2014年には創立90周年をむかえました。

戦後の歴代会長

羽生善治