将棋連盟について
会長挨拶

清水市代
この度、日本将棋連盟の会長に就任いたしました清水市代です。
はじめに、日頃より将棋界へのご支援、ご協力、誠にありがとうございます。将棋界を支えてくださっている皆々様に、心より感謝申し上げます。
将棋は、日本が誇る伝統文化であり、競技としての深い魅力を持つと同時に、時代とともに進化を遂げつつ、今なお無限の可能性を秘めている存在です。
その長い歴史を振り返るとき、先達が築き上げてきた「継承」の重みを感じずにはいられません。そして、その伝統を大切に守りながらも、次の世代へより良い形でつなげていくためには、「挑戦」を恐れず進んでいくことが使命であると、決意を新たにいたしております。
「継承」と「挑戦」。この両輪を力強く回していくことで、より多くの方々に将棋の魅力をお届けし、将棋界全体の活性化へと発展させていきたいと考えております。
世代を問わず誰もが楽しめる将棋は、人と人とをつなぐ大きな力を持っています。学校教育や地域イベントを通じて、将棋に親しんでいただける機会を増やし、幅広い層にその魅力を伝えることで、将棋が生活の一部となるような環境作りを目指します。
近年ではAIやインターネットの普及により、オンラインでの観戦や対局等も盛んになり、将棋の楽しみ方も多様化してまいりました。こうした時代の流れを活かしつつ、地域の現場では直接的な交流を大切にした取り組みを進めてまいります。
日本将棋連盟は、次の100年に向かい新たな一歩を進み始めました。ご縁をいただきましたすべての皆様にとりまして、将棋がもっと身近で魅力的な存在となりますことを心より願いつつ、地域から全国、そして世界へと将棋の魅力を発信し続けてまいります。
今後も変わらぬご支援とご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
令和七年六月吉日
清水市代