将棋連盟について
会長挨拶
皆様こんにちは。日本将棋連盟の羽生善治です。日頃より将棋界に多大な御支援を賜り、厚く御礼申し上げます。さて、令和5年6月9日に開催されました、第74回通常総会において会長職を拝命致しました。大きな責務とやりがいで、身が引き締まる思いです。
日本将棋連盟は2024年に、創立100周年の大きな節目を迎えます。ここまでの道のりは、とても険しく困難の連続でした。しかし、諸先輩方の献身的な努力により、現在の隆盛があります。その思いを受け止めて、邁進をして行く所存です。さて、最近は「観る将」と呼ばれる新たなフアンも増えて、応援して下さる方々も多様化して参りました。
その多様化したフアンのニーズに応えられるサービスを提供することが、これからの将棋連盟に求められる、大きな課題と考えています。来年に関東は渋谷区千駄ヶ谷に、関西は大阪府高槻市に将棋会館は移転の予定です。
東西新将棋会館はアクセスも良い立地で、多くの将棋フアンの皆様に、気軽に気楽に立ち寄れる場所を目指します。将棋は約千年の歴史を持つ日本の伝統文化です。これからも様々な自治体と連携をして、地域の発展と活性化に寄与したいと考えています。どうぞ遠慮なく事務局にお問い合わせください。
また、将棋の良い所は小さいお子さんから年配の方まで幅広い世代でコミュニケーションがとれる点です。時代を担う次世代の子供たちに礼儀作法、論理的思考、創造性、持続力などこれからの社会においても、必要とされるスキルを学べると思います。社会における教育的な側面にも貢献が出来るように力を尽くして行きます。
これからも公益社団法人、日本将棋連盟に変わらぬ御支援と御指導、御鞭撻の程をお願い申し上げます。
令和五年六月吉日
羽生善治