将棋連盟について

会長挨拶

日本将棋連盟会長
佐藤康光

皆様こんにちは。佐藤康光でございます。日頃より日本将棋連盟公式webサイトをご覧いただき、誠にありがとうございます。6月7日に第70回通常総会と理事会が開催され、引き続き会長の任を授かりました。よろしくお願い申し上げます。

この1年、将棋界では八大タイトルを8名で分け合う超戦国時代に突入し、豊島将之名人誕生など複数冠の誕生、藤井聡太七段による朝日杯将棋オープン戦連覇の快挙、時代を築く里見香奈女流五冠の誕生、女流棋士の昨年度対棋士の成績(16勝19敗とほぼ互角)及び本年に入ってからの里見女流五冠の4連勝の新記録など女流棋士の実力向上、羽生善治九段の歴代1位となる通算1434勝等、なお多くの記録や出来事が次々と誕生しました。

将棋界にご支援を賜っております新聞社、企業、自治体をはじめとする関係各位の皆様のご尽力で各タイトル戦、棋戦、女流棋戦の開催があり、その中でヒューリック株式会社主催の「ヒューリック杯清麗戦」が新たに創設されて、女流棋界が七大タイトルに、王将戦でイートアンド株式会社に特別協賛を賜り「大阪王将杯」となり、他も多くの協賛をいただくことがありました。将棋界を長年、また新たに支えていただいている皆様に感謝申し上げます。

また、「将棋日本シリーズテーブルマークこども大会」の参加者総数が1万1千5百名を超え、他の大会も多くのご参加がございます。将棋イベントも、観て楽しむ将棋ファン「観る将」といわれるファン層も確立され、多様化してきました。将棋に関心を持たれている方も増えたと感じております。タイトル戦の就位式も女性ファンが増え、多くの方の参加が目立ちました。また平成最後のイベント「棋才 平成の歩」も、平成の時代を代表する棋士、女流棋士が参加した一大イベントでした。日頃より将棋ファン並びに関係各位の皆様とともに、地道に長年普及活動にご尽力いただいている日本全国、世界各国におられる将棋愛好家の方々に感謝申し上げます。

毎年の課題でありますが、より将棋界を大きくできるよう努力できればと思っております。積極的に外部に働きかけ、様々な面での拡大、大会・教室等普及活動に対する対応、歴史・格式のある免状の認知。はや来年となりました東京五輪・パラリンピックの開催に伴う対応。新たに東京・将棋会館の老朽化に伴う移転の対応など様々な課題がありますが、少しずつ前に進むよう努力していきたいと思います。

「令和」という新しい時代となり、AIなど進化する中でも、なおミステリアスな難解さを保ちながら新たな一面を見せ、生き続けている将棋。 「盤上に感謝と最高のコミュニケーションを」をキャッチコピーとして、 将棋に深く感謝し、プロとして最高の技を見せ盤上で語り、また愛好家の皆様には、人と人とをつなぐコミュニケーションツールとして楽しんでいただければと考えております。

将棋界に関わっていただいております皆様のこの1年のご尽力に感謝申し上げるとともに、今後ともご厚誼を賜りますようよろしくお願い申し上げます。将棋界の普及発展・技術向上・伝統文化の継承に全力で邁進してまいります。簡単ではございますがご挨拶とさせていただきます。

令和元年7月

佐藤康光