本田新五段が棋王挑戦へ。藤井七段が自身初の王位戦挑戦者決定リーグ入りなど【12月23日~12月29日の注目対局結果】

更新:2019年12月30日 08:30

2019年12月23日(月)~12月29日(日)に行われた注目対局の結果をご紹介します。

第45期棋王戦、渡辺棋王への挑戦者がついに決定。佐々木五段と本田四段、どちらが勝っても初のタイトル挑戦となる注目対局を本田四段が制しました。
本田四段はデビューから史上2番目の早さでのタイトル挑戦となります。さらに初出場棋戦でタイトル挑戦を決めたのは歴代初の快挙です。

第61期王位戦予選は、藤井七段が勝ち、自身初の挑戦者決定リーグ入りを決めました。

A級順位戦は渡辺三冠が6回戦も勝ち、無敗をキープ。名人挑戦へ近づきました。

第5期叡王戦は、広瀬八段が勝ってベスト8が出揃いました。
先に行われた豊島竜王・名人VS藤井九段戦では豊島竜王・名人が勝ち、ベスト4へと駒を進めています。

※段位・成績は対局当時のもの

第78期順位戦

【A級】渡辺明三冠が広瀬章人八段に勝ち6勝0敗に 

○渡辺明三冠-●広瀬章人八段

第78期A級順位戦で、渡辺明三冠VS広瀬章人八段の対局が12月25日に行われ、渡辺三冠が109手で広瀬八段に勝ち、6勝0敗としました。

次戦は、渡辺三冠は稲葉陽八段と、広瀬八段は佐藤康光九段と対局します。

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写真左:渡辺明三冠/写真右:広瀬章人八段 名人戦棋譜速報より

第5期叡王戦

【本戦トーナメント】豊島将之竜王・名人が藤井猛九段を破り勝ち進む

○豊島将之竜王・名人-●藤井猛九段

第5期叡王戦本戦、豊島将之竜王・名人VS藤井猛九段の対局が12月26日に行われ、豊島竜王・名人が151手で藤井九段を破り、勝ち進みました。

次戦は、菅井竜也七段VS佐々木大地五段 戦の勝者と対局します。

【本戦トーナメント】広瀬章人八段が塚田泰明九段を破り勝ち進む

●塚田泰明九段-○広瀬章人八段

第5期叡王戦本戦、塚田泰明九段VS広瀬章人八段の対局が12月29日に行われ、広瀬八段が87手で塚田九段を破り、勝ち進みました。

次戦は、渡辺明三冠と対局します。

◆第5期叡王戦 本戦トーナメント対戦表
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第61期王位戦

【予選】広瀬章人八段が勝ち進む

○広瀬章人八段-●高野秀行六段

第61期王位戦予選で、広瀬章人八段VS高野秀行六段の対局が12月23日に行われ、広瀬八段が88手で高野六段に勝ちました。

次戦は、挑戦者決定リーグ入りを懸けて阿部健治郎七段と対局します。

【予選】藤井聡太七段が挑戦者決定リーグ入りを決める

●斎藤慎太郎七段-○藤井聡太七段

第61期王位戦予選で、斎藤慎太郎七段VS藤井聡太七段の対局が12月27日に行われ、藤井七段が121手で斎藤七段に勝ちました。

この結果により、藤井七段は自身初となる挑戦者決定リーグ入りを決めました。

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第45期棋王戦

【挑戦者決定二番勝負】本田奎四段がタイトル挑戦を決める

●佐々木大地五段-○本田奎四段

第45期棋王戦 挑戦者決定二番勝負 第2局、佐々木大地五段VS本田奎四段の対局が12月27日に行われ、本田四段が106手で佐々木五段に勝ちました。

本田四段は挑戦者決定トーナメント優勝のため、1勝1敗で二番勝負を制し、自身初となるタイトル挑戦を決めました。

また、タイトル挑戦の昇段規定により、五段昇段となります。

◆第45期棋王戦 挑戦者決定トーナメント表

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写真左:佐々木大地五段/写真右:本田奎四段 棋王戦中継ブログより

第46期棋王戦

【予選】里見香奈女流四冠が増田裕司六段を破り勝ち進む

●増田裕司六段-○里見香奈女流四冠

第46期棋王戦予選で、増田裕司六段VS里見香奈女流四冠の対局が12月25日に行われ、里見女流四冠が94手で増田六段を破り、勝ち進みました。

次戦は、脇謙二八段と対局します。

第91期ヒューリック杯棋聖戦

【二次予選】永瀬拓矢二冠が勝ち進む

○永瀬拓矢二冠-●横山泰明七段

第91期ヒューリック杯棋聖戦 二次予選、永瀬拓矢二冠VS横山泰明七段の対局が12月27日に行われ、永瀬二冠が101手で横山七段に勝ちました。

次戦は、阿久津主税八段と対局します。

第13回朝日杯将棋オープン戦

【二次予選】阿久津主税八段が本戦トーナメント進出を決める

●木村一基王位-○千葉幸生七段
○阿久津主税八段-●村中秀史七段
○阿久津主税八段-●千葉幸生七段

第13回朝日杯将棋オープン戦 二次予選で、木村一基王位VS千葉幸生七段と阿久津主税八段VS村中秀史七段の対局が12月26日に行われ、千葉七段と阿久津八段がそれぞれ勝ちました。

同日、阿久津主税八段VS千葉幸生七段の対局が行われ、阿久津八段が121手で千葉七段に勝ち、7回目の本戦トーナメント進出を決めました。

棋士編入試験

【第2局】折田翔吾アマが1敗目 

○出口若武四段-●折田翔吾アマ

折田翔吾アマの棋士編入試験、第2局のVS出口若武四段 戦が12月23日に行われ、142手で出口四段が勝ちました。

折田アマはあと3局中で2勝で試験合格、フリークラスへの編入資格を得ます。

次戦は、山本博志四段と対局します。

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