「棋王戦」の仕組みや特徴について
更新:2019年10月24日 18:35
棋王戦は、全棋士と女流名人、アマ名人で行う棋戦で、予選と挑戦者決定トーナメントで構成されています。
挑戦者決定トーナメントは予選を勝ちあがった棋士とシード棋士で行われ、ベスト4以上は敗者復活戦があります。挑戦者決定トーナメントの優勝者と敗者復活戦の勝者で挑戦者決定戦を行い、五番勝負の挑戦者を決めます。
主催は共同通信社です。1974年に創設され、翌1975年にタイトル戦となりました。
棋王戦の仕組み
*第45期棋王戦挑戦者決定トーナメント、ベスト8の対局が始まる
*第45期棋王戦 挑戦者決定トーナメント表はこちら
*第46期棋王戦 予選トーナメント表はこちら
予選
順位戦B級2組以下の棋士と、女流名人、アマ名人により行うトーナメント戦です。8つのブロックに分かれて行い、各ブロックの優勝者が挑戦者決定トーナメントに進出します。
挑戦者決定トーナメント
予選通過者8名とシード棋士にて、挑戦者決定トーナメントを行います。ベスト4以上に進出すると敗者復活戦が行われます。
シード条件は「前期挑戦者決定トーナメントベスト4以上(前期棋王が敗れた場合を含む)」「タイトル保持者」「永世称号呼称者」「順位戦B級1組以上」です。前期ベスト4の棋士は3回戦からの登場です。
敗者復活戦
準決勝で敗退した棋士2名が対局し、その勝者が決勝の敗者と対局します。
挑戦者決定戦
挑戦者決定トーナメント優勝者と、敗者復活戦の勝者による変則二番勝負で行います。挑戦者決定トーナメント優勝者は1勝、敗者復活戦勝者は2連勝することで棋王への挑戦権を得ることができます。
五番勝負
1日制で行われ、持ち時間は4時間です。
予選・挑戦者決定トーナメント | 五番勝負 | |
---|---|---|
開催時期 | 1月~翌1月 | 2月~3月 |
持ち時間 | 4時間 | 4時間 |
対局開始時間 | 10:00 | 9:00 |
昼食休憩 | 12:00~12:40 | 12:00~13:00 |
夕食休憩 | なし | なし |
永世称号と歴代タイトル保持者
棋王を連続で5期獲得することで、永世棋王の資格を得ます。現在の永世棋王の資格を持つのは羽生善治竜王(連続12期)と渡辺明棋王(連続7期)です。
期 | 年 | 棋士名 |
---|---|---|
第44期 | 2018年 | 渡辺明 |
第43期 | 2017年 | 渡辺明 |
第42期 | 2016年 | 渡辺明 |
第41期 | 2015年 | 渡辺明 |
第40期 | 2014年 | 渡辺明 |
第39期 | 2013年 | 渡辺明 |
第38期 | 2012年 | 渡辺明 |
第37期 | 2011年 | 郷田真隆 |
第36期 | 2010年 | 久保利明 |
第35期 | 2009年 | 久保利明 |
第34期 | 2008年 | 久保利明 |