斎藤王座が藤井七段に勝ち、叡王戦ベスト16進出。里見が防衛、4期目の女流王座獲得。【11月18日～11月23日の注目対局結果】

11月18日（日）～11月23日（金）に行われた注目対局の結果をご紹介します。

第4期叡王戦本戦トーナメントでは、斎藤慎太郎王座が135手で藤井聡太七段との熱戦を制し、ベスト16に勝ち進みました。

第8期リコー杯女流王座戦五番勝負は第3局が行われ、里見香奈女流王座が清水市代女流六段に勝利し、ストレートで防衛を決めました。里見女流王座は4期目の女流王座獲得です。

※段位・成績は対局当時のもの

第77期順位戦

【A級】羽生善治竜王が阿久津主税八段に勝ち4勝1敗に

○羽生善治竜王－●阿久津主税八段

第77期A級順位戦で、羽生善治竜王VS阿久津主税八段の対局が11月21日に行われ、羽生竜王が79手で阿久津八段に勝ち、4勝1敗としました。

羽生竜王は第45期より本棋戦に参加しており、対戦成績は177勝51敗（0.776）です。

次戦は、羽生竜王は佐藤康光九段と、阿久津八段は久保利明王将と対局します。

写真左：羽生善治竜王／写真右：阿久津主税八段［名人戦棋譜速報より］

【A級】佐藤康光九段が三浦弘行九段に勝ち3勝2敗に

○佐藤康光九段－●三浦弘行九段

第77期A級順位戦で、佐藤康光九段VS三浦弘行九段の対局が11月22日に行われ、佐藤九段が102手で三浦九段に勝ち、3勝2敗としました。

佐藤九段は第46期より本棋戦に参加しており、A級在籍22期目、本棋戦の通算成績は178勝106敗（0.627）です。

次戦は、佐藤九段は羽生善治竜王と、三浦九段は豊島将之二冠と対局します。

写真左：佐藤康光九段／写真右：三浦弘行九段［名人戦棋譜速報より］

【B級1組】渡辺明棋王が松尾歩八段に勝ち8勝0敗に

○渡辺明棋王－●松尾歩八段

第77期B級1組順位戦で、渡辺明棋王VS松尾歩八段の対局が11月22日に行われ、渡辺棋王が94手で松尾八段に勝ち、8勝0敗としました。

この対局に勝ち、渡辺棋王は5連勝です。

渡辺棋王は第59期より本棋戦に参加しており、本棋戦の通算成績は131勝57敗（0.697）です。

次戦は、渡辺棋王は橋本崇載八段と、松尾八段は谷川浩司九段と対局します。

写真左：渡辺明棋王／写真右：松尾歩八段［名人戦棋譜速報より］

【C級1組】藤井聡太七段が増田康宏六段に勝ち6勝0敗に

○藤井聡太七段－●増田康宏六段

第77期C級1組順位戦で、藤井聡太七段VS増田康宏六段の対局が11月20日に行われ、藤井七段が78手で増田六段に勝ち、負けなしの6連勝としました。

またこの対局に勝ち、藤井七段は9連勝です。

次戦は、藤井七段は門倉啓太五段と、増田六段は平藤真吾七段と対局します。

藤井七段は第76期が初参加、順位戦での通算成績は無傷の16勝0敗（1.000）です。

写真左：藤井聡太七段／写真右：増田康宏六段［名人戦棋譜速報より］

【C級1組】杉本昌隆七段が佐々木勇気七段に勝ち6勝0敗に

●佐々木勇気七段－○杉本昌隆七段

第77期C級1組順位戦で、佐々木勇気七段VS杉本昌隆七段の対局が11月20日に行われ、杉本七段が佐々木七段90手でに勝ち、負けなしの6勝0敗となりました。

次戦は、杉本七段は真田圭一八段と、佐々木七段は青嶋未来五段と対局します。

杉本七段は第50期より本棋戦に参加しており、本棋戦の通算成績は165勝119敗（0.581）です。

写真左：佐々木勇気七段／写真右：杉本昌隆七段［名人戦棋譜速報より］

【C級1組】梶浦宏孝四段が西田拓也四段に勝ち3勝3敗に

●西田拓也四段－○梶浦宏孝四段

第77期C級2組順位戦で、西田拓也四段VS梶浦宏孝四段の対局が11月22日に行われ、梶浦四段が117手で西田四段に勝ち、3勝3敗としました。

梶浦四段は第74期より本棋戦に参加しており、本棋戦の通算成績は22勝14敗（0.611）です。

次戦は、梶浦四段は遠山雄亮六段と、西田四段は村中秀史六段と対局します。

写真左：西田拓也四段／写真右：梶浦宏孝四段［名人戦棋譜速報より］

第4期叡王戦

【本戦】斎藤慎太郎王座が藤井聡太七段を破り勝ち進む

○斎藤慎太郎王座－●藤井聡太七段

現在進行中の第4期叡王戦本戦、斎藤慎太郎王座VS藤井聡太七段の対局が11月23日に行われ、斎藤王座が135手で藤井七段を破り、勝ち進みました。

この対局に勝ち、斎藤王座は7連勝です。

斎藤王座は第1期より本棋戦に参加しており、本棋戦の通算成績は12勝3敗（0.800）です。

次戦は、金井恒太六段と対局します。

第60期王位戦

【予選】飯島栄治七段が先崎学九段を破り勝ち進む

●先崎学九段－○飯島栄治七段

第60期王位戦で、先崎学九段VS飯島栄治七段の対局が11月19日に行われ、飯島七段が74手で先崎九段を破り、勝ち進みました。

飯島七段は第42期より本棋戦に参加しており、本棋戦の通算成績は24勝18敗（0.571）です。

次戦は、佐々木大地四段と対局します。

【予選】井上慶太九段が佐藤紳哉七段を破り勝ち進む

○井上慶太九段－●佐藤紳哉七段

第60期王位戦で、井上慶太九段VS佐藤紳哉七段の対局が11月19日に行われ、井上九段が202手で佐藤七段を破り、勝ち進みました。

井上九段は第25期より本棋戦に参加しており、本棋戦の通算成績は49勝45敗（0.521）です。

次戦は、稲葉陽八段と対局します。

【予選】千田翔太六段が船江恒平六段を破り勝ち進む

●船江恒平六段－○千田翔太六段

第60期王位戦で、千田翔太六段VS船江恒平六段の対局が11月19日に行われ、千田六段が75手で船江六段を破り、勝ち進みました。

この対局に勝ち、千田六段は7連勝です。

千田六段は第55期より本棋戦に参加しており、挑戦者決定リーグ入り3回、本棋戦の通算成績は25勝9敗（0.735）です。

次戦は、村田顕弘六段VS池永天志四段 戦の勝者 と対局します。

第44期棋王戦

【挑戦者決定トーナメント】佐藤天彦名人が黒沢怜生五段を破り決勝進出

○佐藤天彦名人－●黒沢怜生五段

第44期棋王戦挑戦者決定トーナメント準決勝、佐藤天彦名人VS黒沢怜生五段の対局が11月18日に行われ、佐藤名人が139手で黒沢五段を破り、決勝へと勝ち進みました。

この対局に勝ち、佐藤名人は7連勝です。

佐藤名人は第33期より本棋戦に参加しており、五番勝負登場1回、挑戦者決定トーナメント進出は6回目、本棋戦の通算成績は36勝16敗（0.692）です。

次戦、佐藤名人は決勝で広瀬章人八段と対局します。敗れた黒沢五段は敗者復活戦に回り、三浦弘行九段と対局します。

◆第44期棋王戦挑戦者決定トーナメント対戦表 ベスト8

第68期王将戦

【挑戦者決定リーグ戦】豊島将之二冠が佐藤天彦名人に勝ち3勝2敗に

●佐藤天彦名人－○豊島将之二冠

第68期王将戦挑戦者決定リーグ戦、佐藤天彦名人VS豊島将之二冠の対局が11月21日に行われ、豊島二冠が83手で佐藤名人に勝ち、3勝2敗としました。

この対局に勝ち、豊島二冠は3連勝です。

豊島二冠は第58期より本棋戦に参加、本棋戦の通算成績は55勝32敗（0.632）です。

次戦は最終局、豊島二冠は渡辺明棋王と、佐藤名人は糸谷哲郎八段と対局します。

第39回将棋日本シリーズ JTプロ公式戦

【決勝】渡辺明棋王が2回目の優勝

○渡辺明棋王－●菅井竜也七段

第39回将棋日本シリーズ JTプロ公式戦の決勝戦、渡辺明棋王VS菅井竜也七段の対局が11月18日に行われ、渡辺棋王が114手で菅井七段を破り、優勝を決めました。

渡辺棋王は第35回に続き、2回目の優勝です。

渡辺棋王の本棋戦通算成績は11勝11敗（0.500）となりました。

第12期マイナビ女子オープン

【本戦】礒谷真帆女流2級が岩根忍女流三段に勝利

●岩根忍女流三段－○礒谷真帆女流2級

第12期マイナビ女子オープン本戦で、岩根忍女流三段VS礒谷真帆女流2級（LPSA所属）の対局が11月20日に行われ、礒谷女流2級が94手で岩根女流三段に勝ちました。

礒谷女流2級は今回2回目の参加で、初の本戦出場、本棋戦の通算成績は2勝1敗（0.667）です。

次戦、里見香奈女流四冠VS清水市代女流六段 戦の勝者と対局します。

写真左：岩根忍女流三段／写真右：礒谷真帆女流2級

第8期リコー杯女流王座戦

【五番勝負第3局】里見香奈女流王座が清水市代女流六段に勝ち防衛を決める

○里見香奈女流四冠－●清水市代女流六段

里見香奈女流王座に清水市代女流六段が挑戦する第8期リコー杯女流王座戦五番勝負の第3局が11月21日に静岡県静岡市「浮月楼」で行われ、里見女流王座が清水女流六段を106手で破り、ストレートで防衛を決めました。

これで、里見女流王座は4期目の女流王座獲得です。

里見女流王座の女流王座戦対戦成績は25勝6敗（0.806）、五番勝負登場4回目、タイトル獲得４期となりました。

写真左：里見香奈女流四冠／写真右：清水市代女流六段