藤井聡太七段が里見香奈女流四冠に勝利し6連勝。王位戦、豊島将之棋聖が菅井竜也王位に勝利し2勝2敗タイ。【8月18日~8月24日の注目対局結果】

更新:2018年08月25日 10:00

8月18日(土)~8月24日(金)に行われた注目対局の結果をご紹介します。

ヒューリック杯棋聖戦一次予選、藤井聡太七段VS里見香奈女流四冠の対局が行われ、藤井七段が勝利しました。両者は公式戦初対局で、大きな話題となりました。

王位戦七番勝負は、先手番の豊島将之棋聖が菅井竜也王位に勝ち、2勝2敗タイに戻しています。

また、YAMADA杯で大橋貴洸四段が棋戦初優勝。同日行われたYAMADA女流杯では、中澤沙耶女流初段が棋戦初優勝を果たしています。

※段位・成績は対局当時のもの

第31期竜王戦

【4組昇級者決定戦】高見泰地叡王が勝ち進む

○高見泰地叡王-●矢倉規広七段

第31期竜王4組昇級者決定戦、高見泰地叡王VS矢倉規広七段の対局が8月21日に行われ、高見叡王が96手で矢倉七段に勝ちました。

次戦は、遠山雄亮六段VS井上慶太九段 戦の勝者と対局します。

高見叡王は第25期より本棋戦に参加しており、本棋戦の対戦成績は23勝11敗(0.676)です。今期ランキング戦では、北島忠雄七段、伊藤真吾五段に勝利し、谷川浩司九段に敗れて昇級者決定戦に回りました。

第77期順位戦

【B級2組】中村太地王座が藤井猛九段に勝ち3勝0敗に

○中村太地王座-●藤井猛九段

第77期B級2組順位戦で、中村太地王座VS藤井猛九段の対局が8月22日に行われ、中村王座が135手で藤井九段に勝ち、3勝0敗としました。

次戦は、中村王座は畠山成幸八段と、藤井九段は澤田真吾六段と対局します。

中村王座は第65期より本棋戦に参加しており、対戦成績は86勝37敗(0.699)です。

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写真左:中村太地王座/写真右:藤井猛九段[名人戦棋譜速報より]

【C級2組】石井健太郎五段が伊藤真吾五段に勝ち3勝0敗に

○石井健太郎五段-●伊藤真吾五段

第77期C級2組順位戦で、石井健太郎五段VS伊藤真吾五段の対局が8月23日に行われ、石井五段が92手で伊藤五段に勝ち、3勝0敗としました。

この対局に勝ち、石井五段は4連勝となりました。

次戦は、石井五段は佐々木大地四段と、伊藤五段は上村亘四段と対局します。

石井五段は第73期より本棋戦に参加しており、対戦成績は31勝12敗(0.721)です。前期C級2組では8勝2敗と好成績をおさめましたが、同率で7名が並ぶ大混戦となり、あと一歩のところで昇級はなりませんでした。

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写真左:石井健太郎五段/写真右:伊藤真吾五段[名人戦棋譜速報より]

第4期叡王戦

【予選四段戦】西田拓也四段が勝ち進む

●梶浦宏孝四段-○西田拓也四段
○西田拓也四段-●今泉健司四段

第4期叡王戦予選四段戦で、梶浦宏孝四段VS西田拓也四段の対局が8月18日に行われ、西田四段が96手で梶浦四段に勝ちました。

西田四段は同日に今泉健司四段と対局し、145手で今泉四段に勝ち、さらに駒を進めています。

西田四段は第3期より参加しており、本棋戦の対戦成績は4勝3敗(0.571)です。

【予選六段戦】増田康宏六段が村田顕弘六段を破り勝ち進む

●村田顕弘六段-○増田康宏六段

第4期叡王戦六段戦で、村田顕弘六段VS増田康宏六段の対局が8月21日に行われ、増田六段が108手で村田六段に勝ちました。

次戦、阿部光瑠六段と対局します。

増田六段は第1期から本棋戦に参加しており、本棋戦の対戦成績は6勝3敗(0.667)です。今年度成績は14勝6敗(0.700)と好調で、対局数ランキング、勝数ランキング、勝率ランキングでベスト20にランクインしています。

第59期王位戦

【七番勝負第4局】豊島将之棋聖が菅井竜也王位を破り2勝2敗タイに

●菅井竜也王位-○豊島将之八段

菅井竜也王位に豊島将之棋聖が挑戦する第59期王位戦七番勝負の第4局が8月22・23日(水・木)に福岡県福岡市「ホテル日航福岡」で行われ、豊島棋聖が菅井王位を119手で破り、2勝2敗に戻しました。

豊島棋聖は、今年7月に自身初となるタイトルを獲得しており、二冠を目指しての王位挑戦です。

第5局は 8月29・30日(水・木)に徳島県徳島市「渭水苑」で行われます。

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写真左:菅井竜也王位/写真右:豊島将之八段

【予選】安用寺孝功六段が斎藤慎太郎七段を破り勝ち進む

●斎藤慎太郎七段-○安用寺孝功六段

第60期王位戦で、斎藤慎太郎七段VS安用寺孝功六段の対局が8月20日に行われ、安用寺六段が112手で斎藤七段に破り、勝ち進みました。

安用寺六段は第42期より本棋戦に参加しており、対戦成績は13勝18敗(0.419)です。

第67期王座戦

【一次予選】渡部愛女流王位が木下浩一七段を破り、王座戦で初勝利を挙げる

●木下浩一七段-○渡部愛女流二段

第67期王座戦で、木下浩一七段VS渡部愛女流王位の対局が8月24日に行われ、渡部女流王位が78手で木下七段を破り、勝ち進みました。

次戦は、泉正樹八段と対局します。

渡部女流王位は今期が本棋戦初参加、初対局を勝利で飾りました。

第68期王将戦

【二次予選】広瀬章人八段が深浦康市九段に勝利

●深浦康市九段-○広瀬章人八段

第68期王将戦二次予選で、深浦康市九段VS広瀬章人八段の対局が8月18日に行われ、広瀬八段が115手で深浦九段を破り、勝ち進みました。

次戦は自身2回目となる挑戦者決定リーグ進出を懸けて、羽生善治竜王と対局します。

広瀬八段は第56期より本棋戦に参加しており、挑戦者決定リーグ進出1回、対戦成績は24勝14敗(0.623)です。

【二次予選】佐藤天彦名人が西尾明六段に勝利

○佐藤天彦名人-●西尾明六段

第68期王将戦二次予選で、佐藤天彦名人VS西尾明六段の対局が8月24日に行われ、佐藤名人が123手で西尾六段を破り、勝ち進みました。

佐藤名人は第57期より本棋戦に参加しており、本棋戦の対戦成績は13勝15敗(0.464)です。昨年、挑戦者決定リーグに初参加するも、1勝5敗でリーグ陥落となりました。

次戦は挑戦者決定リーグ復帰を懸け、菅井竜也王位と対局します。

第90期ヒューリック杯棋聖戦

【一次予選】藤井聡太七段が里見香奈女流四冠に勝利

○藤井聡太七段-●里見香奈女流四冠

第90期ヒューリック杯棋聖戦一次予選で、藤井聡太七段VS里見香奈女流四冠の対局が8月24日に行われ、藤井七段が82手で里見女流四冠を破り、勝ち進みました。この対局に勝ち、藤井七段は6連勝となりました。

次戦は、村田顕弘六段と対局します。

藤井七段は昨年第89期が本棋戦初参加。本棋戦の対戦成績は4勝1敗(0.800)です。

第12回朝日杯将棋オープン戦

【一次予選】小林裕士七段が勝ち進む

●西川慶二八段-○知花賢アマ
○小林裕士七段-●知花賢アマ

第12回朝日杯将棋オープン戦一次予選で、西川慶二八段VS知花賢アマの対局が8月20日に行われ、知花アマが104手で西川八段に勝ちました。

また、同日に行われた、小林裕士七段VS知花賢アマの対局では、小林七段が115手で知花アマを破り、勝ち進みました。

次戦に勝てば、一次予選突破が決まります。

小林七段は第1回より本棋戦に参加しており、対戦成績は12勝11敗(0.522)です。

第49期新人王戦

青嶋未来五段が勝ち準決勝進出

●佐々木勇気六段-○青嶋未来五段

第49期新人王戦で、佐々木勇気六段VS青嶋未来五段の対局が8月23日に行われ、青嶋五段が120手で佐々木六段に勝ち、準決勝への進出を決めました。

次戦、準決勝では、決勝三番勝負進出を懸けて藤井聡太七段VS近藤誠也五段戦の勝者と対局します。

青嶋五段は本棋戦初参加の第46期に準決勝進出、大橋貴洸四段に敗れました。翌年第47期にも準決勝まで駒を進めましたが、梶浦宏孝四段に敗れています。本棋戦の対戦成績は10勝3敗(0.769)です。

第49期新人王戦トーナメント表 ベスト8

第3回YAMADAチャレンジ杯

大橋貴洸四段が初優勝

●黒沢怜生五段-○大橋貴洸四段
●近藤誠也五段-○大橋貴洸四段

第3回YAMADAチャレンジ杯の準決勝、黒沢怜生五段VS大橋貴洸四段の対局が8月19日に行われ、大橋四段が118手で黒沢五段に勝ちました。

大橋四段は同日に決勝で近藤誠也五段と対局し、119手で近藤五段に勝ち、第3回YAMADAチャレンジ杯の優勝者となりました。

今回が自身初の棋戦優勝となります。

第8期リコー杯女流王座戦

【本戦】伊藤沙恵女流二段が西山朋佳女王に勝ちベスト4進出

●西山朋佳女王-○伊藤沙恵女流二段

第8期リコー杯女流王座戦本戦で、西山朋佳女王VS伊藤沙恵女流二段の対局が8月21日に行われ、伊藤女流二段が134手で西山女王を破り、ベスト4に勝ち進みました。

伊藤女流二段は第1期が本棋戦の初参加で、本棋戦の対戦成績は21勝9敗(0.700)、今期まで毎年連続で本戦に出場しています。

次戦は、第5期の五番勝負でフルセットの末敗れた加藤桃子奨励会初段と対局します。3年前のリベンジなるか、注目の一戦です。

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写真左:西山朋佳女王/写真右:伊藤沙恵女流二段

【本戦】岩根忍女流三段が室田伊緒女流二段に勝ち、ベスト4進出

○岩根忍女流三段-●室田伊緒女流二段

第8期リコー杯女流王座戦本戦で、岩根忍女流三段VS室田伊緒女流二段の対局が8月22日に行われ、岩根女流三段が141手で室田女流二段を破り、ベスト4進出となりました。

次戦は準決勝、清水市代女流六段と対局します。

岩根女流三段は第1期より本棋戦に参加しており、本戦進出は4回目、対戦成績は10勝6敗(0.625)です。

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写真左:岩根忍女流三段/写真右:室田伊緒女流二段

第8期リコー杯女流王座戦本戦トーナメント対戦表 ベスト8

第4回YAMADA女流チャレンジ杯

中澤沙耶女流初段が初優勝

●山根ことみ女流初段-○中澤沙耶女流初段
○中澤沙耶女流初段-●石本さくら女流初段

第4回YAMADA女流チャレンジ杯の準決勝、山根ことみ女流初段VS中澤沙耶女流初段の対局が8月19日に行われ、中澤女流初段が128手で山根女流初段に勝ちました。

中澤女流初段は同日に決勝で石本さくら女流初段と対局し、116手で石本女流初段に勝ち、第4回YAMADA女流チャレンジ杯の優勝者となりました。

中澤女流初段は第1回より本棋戦に参加しており、本棋戦の対戦成績は9勝3敗(0.750)、今回が自身初の棋戦優勝です。

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