棋聖戦は羽生棋聖が勝ち2勝2敗タイ、決着は最終局へ。竜王戦決勝Tは深浦九段、増田六段が勝ち進む【7月7日~7月13日の注目対局結果】
更新:2018年07月14日 10:00
7月7日(土)~7月13日(金)に行われた注目対局の結果をご紹介します。
佳境を迎えているヒューリック杯棋聖戦第4局は、カド番の羽生善治棋聖が豊島将之八段を破り2勝2敗とし、決着は最終局へ持ち越されました。
竜王戦は決勝トーナメント2対局が行われ、増田康宏六段が佐藤康光九段を、深浦康市九段が千葉幸生七段を破り、勝ち進んでいます。
※段位・成績は対局当時のもの
第31期竜王戦
【決勝トーナメント】増田康宏六段が佐藤康光九段に勝利
●佐藤康光九段-○増田康宏六段
第31期竜王戦決勝トーナメントで、佐藤康光九段VS増田康宏六段の対局が7月11日に行われ、増田六段が85手で佐藤九段を破り、勝ち進みました。
増田六段は第28期より竜王戦に参加しており、対戦成績は19勝4敗(0.826)。昨年に続いて2回目の決勝トーナメント出場となります。
また、増田六段はこの対局に勝ち、4連勝となりました。次戦は久保利明王将と対局します。
写真左:佐藤康光九段/写真右:増田康宏六段
【決勝トーナメント】深浦康市九段が千葉幸生七段に勝利
○深浦康市九段-●千葉幸生七段
第31期竜王戦決勝トーナメントで、深浦康市九段VS千葉幸生七段の対局が7月13日に行われ、深浦九段が82手で千葉七段を破り、勝ち進みました。
次戦は、豊島将之八段と対局します。
深浦九段は第5期より本棋戦に参加しており、決勝トーナメント進出は10回。前期第30期に降級し11期ぶりのランキング戦2組出場でしたが、佐藤和俊六段、飯島栄治七段、橋本崇載八段に勝利し、2組2位で今期の決勝トーナメント進出を決めています。
写真左:深浦康市九段/写真右:千葉幸生七段
【4組昇級者決定戦】菅井竜也王位が伊藤真吾五段を破り勝ち進む
○菅井竜也王位-●伊藤真吾五段
第31期竜王戦4組昇級者決定戦で、菅井竜也王位VS伊藤真吾五段の対局が7月10日に行われ、菅井王位が113手で伊藤五段を破り、勝ち進みました。
次戦は、八代弥六段と対局します。
菅井王位は第24期より本棋戦に参加。最高クラスは3組で、決勝トーナメント進出はありません。
【6組昇級者決定戦】浦野真彦八段が宮本広志五段を破り勝ち進む
○浦野真彦八段-●宮本広志五段
第31期竜王戦6組昇級者決定戦で、浦野真彦八段VS宮本広志五段の対局が7月9日に行われ、浦野八段が113手で宮本五段を破り、勝ち進みました。
次戦は、泉正樹八段VS木下浩一七段 戦の勝者と対局します。
第77期順位戦
【A級】稲葉陽八段が久保利明王将に勝ち1勝1敗に
○稲葉陽八段-●久保利明王将
第77期A級順位戦で、稲葉陽八段VS久保利明王将の対局が7月13日に行われ、稲葉八段が101手で久保王将に勝ち、1勝1敗としました。
次戦は、稲葉八段は糸谷哲郎八段と、久保王将は羽生善治竜王と対局します。
稲葉八段は第67期より本棋戦に参加しており、今期はA級3期目です。第75期には名人戦七番勝負に登場し、佐藤天彦名人に2勝4敗で敗れています。
写真左:稲葉陽八段/写真右:久保利明王将[名人戦棋譜速報より]
第4期叡王戦
【予選七段戦】大石直嗣七段が勝ち進む
●佐藤紳哉七段-○大石直嗣七段
第4期叡王戦予選七段戦で、佐藤紳哉七段VS大石直嗣七段の対局が7月9日に行われ、大石七段が80手で佐藤七段に勝ちました。
大石七段は次戦、永瀬拓矢七段と対局します。
【予選六段戦】大平武洋六段が勝ち進む
○大平武洋六段-●西川和宏六段
●高崎一生六段-○大平武洋六段
第4期叡王戦予選六段戦で、大平武洋六段VS西川和宏六段の対局が7月11日に行われ、大平六段が155手で西川六段に勝ちました。
大平六段は同日に高崎一生六段と対局し、103手で高崎六段に勝ち、さらに駒を進めています。
次戦は、千田翔太六段VS遠山雄亮六段 戦の勝者と対局します。
第44期棋王戦
【挑戦者決定トーナメント】梶浦宏孝四段が山崎隆之八段を破り勝ち進む
●山崎隆之八段-○梶浦宏孝四段
第44期棋王戦挑戦者決定トーナメントで、山崎隆之八段VS梶浦宏孝四段の対局が7月12日に行われ、梶浦四段が168手で山崎八段を破り、勝ち進みました。
次戦は、黒沢怜生五段と対局します。
梶浦四段は第42期より本棋戦に参加しており、対戦成績は本局の勝利で5勝2敗(0.7143)となりました。
【挑戦者決定トーナメント】広瀬章人八段が糸谷哲郎八段を破り勝ち進む
広瀬章人八段-糸谷哲郎八段
第44期棋王戦挑戦者決定トーナメントで、広瀬章人八段VS糸谷哲郎八段の対局が7月13日に行われ、広瀬八段が116手で糸谷八段を破り、勝ち進みました。
次戦は、羽生善治竜王VS宮田敦史七段 戦の勝者と対局します。
広瀬八段は第32期より本棋戦に参加しており、第36期と第37期に挑戦者決定戦に進出、惜しくも棋王挑戦はなりませんでした。
第89期ヒューリック杯棋聖戦
【五番勝負第4局】羽生善治棋聖が勝ち2勝2敗に
○羽生善治棋聖-●豊島将之八段
羽生善治棋聖に豊島将之八段が挑戦する第89期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負の第4局が7月10日(火)に新潟県新潟市「高志の宿 高島屋」で行われ、羽生棋聖が133手で豊島八段に勝ち、2勝2敗のタイに戻しました。
勝負の結末は第5局に持ち越されました。第5局は7月17日(火)に東京都千代田区「都市センターホテル」で行われます。
羽生棋聖はこのヒューリック杯棋聖戦を制すると、11期連続での獲得となります。
写真左:羽生善治棋聖/写真右:豊島将之八段
第12回朝日杯将棋オープン戦
【一次予選】石川陽生七段が勝ち進む
○石川陽生七段-●渡部愛女流二段
●神谷広志八段-○石川陽生七段
第12回朝日杯将棋オープン戦一次予選で、石川陽生七段VS渡部愛女流王位の対局が7月11日に行われ、石川七段が99手で渡部女流王位に勝ちました。
石川七段は同日に神谷広志八段と対局し、118手で神谷八段に勝ち、さらに駒を進めています。
次戦は、村山慈明七段VS金井恒太六段 戦の勝者と対局します。
第3回YAMADAチャレンジ杯
【予選】大橋貴洸四段が準決勝進出を決める
○渡辺正和五段-●石田直裕五段
●石田直裕五段-○大橋貴洸四段
第3回YAMADAチャレンジ杯予選で、渡辺正和五段VS石田直裕五段の対局が7月12日に行われ、渡辺五段が150手で石田五段に勝ちました。
また、同日に行われた、渡辺正和五段VS大橋貴洸四段の対局では、大橋四段が71手で渡辺五段を破り、準決勝進出を決めました。
大橋四段の今年度成績は13勝5敗(0.7222)。対局数ランキング2位、勝ち数ランキング2位、連勝ランキング6位にランクインしています。
準決勝では、黒沢怜生五段と対局します。
第8期リコー杯女流王座戦
【本戦トーナメント】加藤桃子奨励会初段が竹俣紅女流初段に勝利
●竹俣紅女流初段-○加藤桃子奨励会初段
第8期リコー杯女流王座戦本戦で、竹俣紅女流初段VS加藤桃子奨励会初段の対局が7月12日に行われ、加藤奨励会初段が113手で竹俣女流初段を破り、勝ち進みました。
次戦は、山田久美女流四段VS村田智穂女流二段 戦の勝者と対局します。
写真左:竹俣紅女流初段/写真右:加藤桃子奨励会初段